鳩の撃退法のレビュー・感想・評価
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謎解きでスッキリ!ではないかな。
少しキャッチコピーとは違う印象。謎解きをするというより、良くも悪くも全部伏線回収されていないと思うので、観たあとこちらに答えが委ねられる。
考察含め楽しめる方はおすすめ。
考えれば考えるほど複雑に思えて混乱してくるので、もうそれすら既に引き込まれてる(笑)
もう一回くらい観たいと思います。
語りたくなる映画
良く出来てるなぁ、脚本😍
冒頭、主人公の藤原は、ビッタビッタに殴られる、そして自分が運転してきた車に乗り込む。するとそこには運転席にいる自分、乗り込んだ自分は後部席で、どうしてこうなってしまったかの長台詞。正に藤原の真骨頂。
そして、「何⁈これ⁈」と観客のワタシは訳が分からなくなる。そんな観客を尻目に映像は、現在と過去、進行形の事実、不明な過去と映し出していく。
何げ無い画面や設定がこちら側の想像力を膨らませる。沼木の背負ったリュックのドラムステックはなんで?何故沼木はバイト先で毛糸の帽子⁈ピーターパンって何⁈
こういう何気ないショットを見せる手法ってイギリスドラマでよく見る。
いいなぁ、こういう映画って好きだなぁ。なんてったって、映画のシーンや登場人物、あの台詞、あの小道具について語りたくなるもの😝
藤原竜也が秀逸なのはもちろんだが、秀吉の妻役、佐津川愛美が良かった。彼女は可愛らしい声が良く、猫被った感じから豹変する演技が上手い。この人を主にしたモノが見たいと思う。
複雑な展開を追う難しさはあるけど、映像で丁寧に説明してくれる姿勢に好感が持てる一作。
「この男が書いた小説(ウソ)を見破れるか」というキャプションが入っていますが、映像だと展開が早いため、原作を読み込んでいる人を除いて、謎を解くどころか展開を追うので精一杯という観客も多いのではないでしょうか。またこれは映像ならではの演出なのですが、物語上の「現実」で語り手となっている津田(藤原竜也)と、小説上の人物として登場する津田とは、表現上の区別などを特にしていないため、今目の前で展開している状況は「現実」なのか「虚構」なのか、しばしば混乱してしまいます。もちろんこの認識上の混乱自体も、タカハタ秀太監督の演出意図で間違いないでしょう。ただ後半では様々な伏線を説明過多にならない程度に映像で示してくれるので、細部まで全て理解できなくとも、物語を味わったという満足感を与えてくれます。
物語の主軸はある「モノ」を巡る虚々実々の駆け引きなのですが、その「モノ」はまさに字義通り「マクガフィン」であって、それ自体に大した機能や意味はなく、むしろ「それ」を巡る互いの思惑の交錯がドラマを引っ張っていきます。騒動の中心となる、津田という一見軽薄そうに見えていながらもその真意が掴みにくい人物を、藤原竜也はこれ以上ないほど見事に演じています。
そして本作の舞台は富山。『大コメ騒動』、『はりぼて』といい、『おもいで写眞』といい、近年富山を舞台にした作品の数がすごいですね。「富山映画」というジャンルが確立しそうな勢いです
ヌマモトじゃなくてヌモトだよ!
児島だよ!みたいなノリで、西野七瀬ちゃんは「孤狼の血」よりこっちの役の方が合ってたかな?
キャスティングが全員ハマってた。
で結局何が言いたいのかよく分からない話だった。
けど、話の運びが面白くて退屈させない。
回想シーンの中に、それを解説するもう一人の自分が出て来たり、演出とかも面白く。
大事なシーンは何度か再生されるけれども、
それでも見落としたところがありそうで、もう一度見直して見たくなった。
満席でした。
事実は小説よりも奇なり
佐藤正午の作品の面白さを、脚本と演出によって、巧みに映像化している。時間と場面、そして登場人物が交錯して、少し複雑な内容となるが、前半から様々な伏線をバラ撒いて、それらを後半に回収し、最後まで飽きさせない展開となっている。極道絡みの作品ではあったが、最近、鑑賞した『孤老の血』や『ドント・ブリーズ2』等の裏社会に視点を当てた、過激なバイオレンス作品とは一線を画し、利巧的な作品へと仕上がっている。
というのは、やはり設定において、小説の世界と現実の世界を融合させた作品としている点にある。観ているシーンが、どちらの世界なのか、常に考えながら観ることを求めてくる。しかし、それでも「?」は残るが、最後には、しっかりと回収してくれて、「なるほど、そういうことだったのか」と納得させる巧みな演出となっている。また、ラストシーンも意味あり気ではあったが、決してイヤミスでなく、ホッと胸を撫で下ろすエンディングへと導かれる。
ストーリーは、落ちぶれた元直木賞作家の津田伸一が、新たな小説を編集者の鳥飼なおみに読ませたことから始まる。その内容は、偽札と一家疾走事件絡みの極道ミステリーだった。しかし以前に、書いてはいけないことを小説にしたことで訴えられ、文壇から追放された津田であっただけに、今回もノンフィクションでないかを、鳥飼が小説の舞台を訪れて確認する。その結果、今回も津田が巻き込まれている、危険な現実を描いていることが判明し、津田の身にも命の危機が迫っていく。
主演の藤原竜也は、安定感はあるが相変わらず『藤原竜也』を演じている。その中で、バラエティーの印象が強い風間俊介の演技が、真に迫るものがあった。特に大御所の豊川悦治との対峙シーンも、決して引けを取らず、堂々と渡り合っていた。また、このところよく、スクリーンでも顔を見かける西野七瀬も、なかなか存在感のある演技で、若手女優として、今後も注目したい。
正直、タイトルである『鳩』は、偽物という意味なのだろうが、『鳩の撃退法』というタイトルにした意味が、今ひとつピンとこなかった。でもそれが、佐藤正午作品らしさなのかもしれない。
TMI 気にしない派。
気負いが無くて、サクサク進む感じが好き。重く無いし(1人を除く)、真面目過ぎないし、世の中適当に乱れてるし、カッコつけてる馬鹿もいないし。
なんと言っても、桜井ユキさん、お久しぶりでーす!また西野七瀬?今年はたびたびお目に掛かりますねぇ、土屋太鳳さん!
と、それはさておき。
不思議なくらいに、心の中に、なーんにも残ってないと言う不思議。ストーリーの面白さに溺れてしまったか、作り手側が。心理描写、人間ドラマ要素は結構端折られてますし。謎解きも、それほどビックリする様な謎解きでも無いし。鳩のつがいの旅も、ざーとらしいっちゃ、ざーとらしいがな。
邦画の当たり年の2021年にあっては、平均点だよなぁ、って事で。
見せ方の面白い変則ミステリー
ーかつて文学賞をとったがその後筆を折った小説家の津田(藤原竜也)は現在は風俗嬢の送迎運転手のバイトで食いつなぐ日々。
ある日些細な出会いから裏社会のとんでもないトラブルに巻き込まれてしまう。
小説家本人が登場人物で自身の体験とその小説化が共に描かれる変則的ミステリー。
彼の語るストーリーはどこまでがフィクションなのか……?
裏社会の大物などさまざまなキーワードが散りばめられ、それらがどうつながるのか先が読めない。
謎解きは「あー!そういう事か」という感想。それなりにきれいにまとまっている。
終盤にかけてやや駆け足だったのが少しもったいない。
観客に任せ過ぎ?
惜しいな、というのが率直な感想。プロットや伏線は悪くないけど最後を観客に委ね過ぎていてモヤモヤ過ぎる。それが良いという人もいるだろうけど、私はもう少しヒントを与えてスッキリ終わらせるのが良いと思った。映画全体としては比較的単調で、いつもの藤原竜也がそこにいました(嫌いじゃないけど)。太鳳ちゃんや西野をもっと活かせれば良かったのにな。
もう一回見たい
予告を見てからずっと楽しみにしていたが、期待通り最高だった。
藤原竜也さんの出ている作品は少し捻ったものが好きなのですが、「22年目の告白」を鑑賞したときにも感じた、もう1回みたい!という気持ちが強くて、物語の筋を理解してから鑑賞して、気付かなかった部分をしっかり見直したくて仕方が無くなっている。
面白かったし、風間くんもトヨエツも良かった!
後半部の、次々とつながっていく瞬間が心地よく、同時に違和感に気付かず流してしまっていた部分を再確認できて、原作小説が読みたくなった。映画を見たあとに原作小説を読みたくて本屋さんに走ってしまう現象、個人的に好きだなと感じた。
※覚え間違いしていた箇所を訂正しました。失礼致しました。
3万円
事件に巻き込まれた小説家が小説の中で事件を解決していくというストーリーテーラーの役割を担っています。
失踪事件と偽札事件など多くの謎がどのように関連していくのか最後まで楽しかったです。
「3万円(3匹の鳩)」の流れが、最初から最後までキーになっていますので、そこに気づくと面白く観れると思います。
西野七瀬さんのキャラクターがナイスでした!
1回では難しい
何がホントで何が小説なのか。面白かったが見終わった後も恐らく半分程しか理解出来なかったと思う。かといってまた1900円払ってまで理解してやろうとは思えない。取り敢えず観賞後本屋に行きました。
鳩の撃退、意味わからず
人間関係や事件のつながりが何となくわかったような、わからないような。結局、鳩って何だったのかしら。俳優陣は顔見世的に出演してましたが、皆さんあんまり印象がない。
西野七瀬が最近頑張ってる、土屋太鳳が大人びた、桜井ユキが謎、などでかろう眠気覚ましになりました(苦笑)。あとは、富山の風景が少しは和んだかもです。
考察させたがり映画
天才小説家の津田が自分が富山で体験した不思議な出来事を小説にし始めると同時に、その事件が現在進行形で展開されるサスペンス。
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疾走したある家族、津田が手にするニセ札、裏社会の"ある人物"などなど色んな出来事が繋がっていって、最初からミスリードだったり伏線が張ってある。やりたいことはわかるけど、あまりにもそこに重点を置きすぎて製作者側の「さぁ!考察してください!」っていうドヤ顔がチラチラ見える。
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最初から謎ばっかり強調されても、登場人物の描写が甘いと全部どうでも良くなる。主人公の津田に関しても、本当は全てを把握しているのか本当に振り回されている男なのか、どういう人格の人なのか最後まで定まらないせいですごく見づらい。
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この定まらなさもミスリードのつもりなのかもしれないけど、まずは主人公の目線に立たせてくれないと、その人が振り回される話なんてどうでも良くなる。
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他にも秀吉や裏社会の"あの人"、決して役者さんは悪くないのに、キャラに魅力がない。特に裏社会のドンは、全ての行動の動機が謎。何か悪いことしていてみんなが怯えてるって設定だけでは、見てるこっちの恐怖感は煽られないな。
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そして何より、そこまでドヤ顔で謎を演出していて、かつ、メタ構造まで使って結末それだけ?ってなる。それもおそらく、真相が登場人物の関係性や心情に関わるものだったから。原作は上下巻ある長編なので、かなり削ったのだろうけど、こういう色んな人が出てきて色んな出来事が絡むミステリーものは、人物描写が甘いとダメなんだってよく分かった。
複雑な割には…
藤原竜也が好きで観に行ったものの役のハマり方は流石。リリー・フランキーや豊川悦司など大物俳優の演技は素晴らしいが、なんか内容がイマイチで久しぶりに眠くなった。西野七瀬も最近頑張ってるなと。最近の日本映画で感動するものが少ないなぁと。この映画は俳優陣が素晴らしくて成り立っていると思う。
全241件中、121~140件目を表示