鳩の撃退法のレビュー・感想・評価
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現実の話?小説の話?
小説の映画版と聞いて観に行きました。
小説は読んでないのですが藤原竜也さん主演という事で楽しみにしてました。
冒頭の場面から途中途中、竜也さんの説明みたいな場面に変わり「??現在の話?小説の話?」と訳が分からなくなる所があり、少々この映画は外れだったんかな…とか思ってました。
…が!!
話が進む程のめり込んで観てしまう展開で面白い!
話が進めば意味が分からなかった所もつじつまが合っていって「なるほど(๑°ㅁ°๑)‼」と納得出来る話でした。
藤原竜也さん…この人はほんとどんな役も出来る人ですね。今回はフィクションとノンフィクションの役をされてましたがさすがだな〜♪って思いました!
豊川悦司さん、リリーさん…圧倒的な貫禄です!
西野七瀬ちゃん…最近よく見かけますね(笑)可愛かったです。
風間俊介くん…主役に近い役柄だったような…重要な存在でした!
映画だと時間の関係があり結構端折られてそうなので小説が読んでみたくなりました(笑)
小説家の人って常にフィクションとノンフィクションの狭間で生活されてるのかな〜、どっちの話か分からなくなる事ないのかな〜?…なんて思える面白い作品でした!
ストーリーが形成されるまでが辛抱
作家の脳内に潜入。
感想
予想以上に楽しめました。
物語
脚本が素晴らしいです!序盤は劇中小説と津田の物語が長めの映像で行き来するので終始理解できず混乱して眠気に襲われましたが、中盤からの伏線回収と終盤の解決編のまとめ方が爽快で圧倒されました。その上でラストは観客に任せるスタイルをとっていて津田伸一という1人の作家に振り回されている感覚に陥り楽しかったです。津田のナレーションで語られる劇中小説の語りは観客に語りかけて来る様でまるで読み聞かせを受けている様な気持ちになりました。この効果により映画を観ているというよりも小説を読んでいるという気分になりました。
演技
実力派俳優さんばかりで安心して観れました。皆さん素晴らしかったです。特に津田という掴み所のない人間を見事演じられた藤原竜也さんが素晴らしいと感じました。安定の藤原竜也節も見せてくれて満足です。
総評
期待以上の満足度に驚いた。ミステリーとして脚本がとても秀逸。この映画を撃退どころかもう一度保護したい気持ちになりました。
パズルのピースがはまる時の快感‼️
普段この手の映画は観ないのだが、音楽担当の堀込高樹氏(KIRINJI)のファンなので、初日初回に鑑賞。
予備知識ゼロで観て正解、凄く楽しめた。
終盤近くまで虚構と現実、過去と現在が入り乱れる展開。主演の藤原竜也さんはじめキャストは演技巧者揃いなので飽きずに観られるが、「これ本当に伏線回収できるのか?」と心配になる。
心配無用。とっ散らかっていたパズルのピースがある瞬間「パーン!」と音を立てて一気にはまる。その時の快感と高揚感を200%増しにしてくれるのが、堀込氏の音楽。やはり天才。
終盤に連続で流れる超有名曲のカバーと、エンドロールの主題歌、どちらも「超」のつく格好良さ。これだけでも観る価値あり。
ただ若干音楽に集中しすぎて細部を見落としていると思うので、あと数回復習が必要かも。
役者陣では風間俊介くんの存在感がピカイチ。健次郎の時から只者ではなかったけれど、本当に彼が画面に出てくるだけで引き込まれるような魅力がある。彼もまた天才。
ちょっと期待外れ
個人的にはあまり得意ではない
【”虚構と現実の狭間で・・。” タイムラインを行き来しつつ描かれる複雑に絡み合う人間関係。第4の壁を乗り越えて話しかけて来る主人公。二転三転四回転半するストーリー。さあ、結末は・・】
ー 映画を原作と比較する積りはない。だが、今作は相当に脚本が粗い。
その粗さを映像テクニック
”藤原竜也が演じる過去直木賞を取りながら、3年間鳴かず飛ばずの作家津田が、観客に第4の壁を越えて度々状況説明をする。”
でカバーしている・・・・・かなあ。ー
■感想
1.虚構と現実の見せ方の巧さ
・売れない作家、ボサボサ髪の津田が富山で、デリヘル嬢の送迎をしていたり、いきなりパリッとした服装、髪で、東京のバーで、バーテンダーとして働きながら、執筆している”フィクション小説”の原稿を少しづつ、担当編集者の鳥飼(土屋太鳳)に金を貰いながら渡している。
ー 津田が以前、世に出した小説はヒットしたが、ノンフィクション要素が強く、関係者に訴訟されイロイロと大変だったことが二人の遣り取りや、鳥飼の上司の編集長らしき男との会話から、伺える。
観る側は、そのシーンで津田が書いている小説が”ノンフィクション小説”ではないかと、誘導される。ー
2.タイムラインを行き来しながらの、”ノンフィクション”シーンらしきシーンの描き方
・ボサボサ髪の津田が、夜中の三時にファミレスで、本を読む見知らぬ男、秀吉(風間俊介)に話かけるシーン。津田はその前に行きつけの古本屋で店主の老人(ミッキー・カーチス)から”ピーターパンとウェンディ”を100円で買っており、津田と秀吉は”又、会おう・・”と言って別れるが、”二人は二度と出会わない”とパリッとした服装、髪の津田が第4の壁を越えて観客に語り掛けてくる。
◆以下、”ほったらかし感”を感じた部分
3.古本屋の店主の老人がボサボサ髪の津田に、札束の3千万と3万が入ったキャリーバックを遺す。3万は偽札で、3千万は・・。
ー 老人が、津田に三千万を贈った理由は想像が付くが、富山の裏社会を仕切る倉田(豊川悦司)が、財団に寄付した理由は?ー
4.秀吉の妻(佐津川愛実)とハルヤマの浮気。そして、秀吉と妻、娘の失踪。
ー 娘さんは、どこに行った?ー
5.ボサボサ髪の津田が東京に出るために偽札を使った床屋の店主(リリー・フランキー)は、裏社会の連中に”誰が一万円を払ったか”を言わない。
ー 言わない理由は、語られない・・。ー
<脚本の粗さが、見る側にラストシーンの解釈を任せる作品。その粗さが、意図的なのかどうかが、作品の評価を決めると思った作品。
サスペンス要素も魅力的であるが、作品全体としては細部を取り散らかしたままに、観客に解釈を委ねる作品。
それも、又、良しだが、取り散らかし過ぎじゃないかな、と思ってしまった作品。>
散髪
佐藤正午の小説は最後までどうなるのかなぁって引きこまれてしまうんだけど、読ませかたが好きじゃない。
この映画化作品も最後まで興味を削がれることなく魅せられてしまった。けれども、普通に描けばそうたいした話ではなく、何を見せたかったのか。ただパズルが解けただけ(失礼)。が正直な感想です。
俳優がすごく贅沢な使い方されていました。
風間俊介はもっとたくさんの作品に出てほしい、どんな役でも演じられる俳優さんだと思います。
藤原竜也もトヨエツも散髪した後、あんまり髪の毛さっぱりしていませんでしたね。
観終わった後の爽快感
小説作法と映画作法
身近な事件を小説に
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