「最初のシーンで嫌な予感はしたものの」鳩の撃退法 maruさんの映画レビュー(感想・評価)
最初のシーンで嫌な予感はしたものの
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冒頭のシーンで、デリヘル嬢と主人公の会話後、車内から社外に出て車を俯瞰で撮る画・CGのシーンで(…サイレントトーキョー?)を思い出し…よぎった嫌な予感。
原作・佐藤正午が気になったので見てみました。その1点のみ。風間俊介の芝居はよかったです。俳優の質やキャラクターの濃さが物語に深みを。
ヤクザを描くのがうまい。乗ってる車とか構成とか…え?近くに関係者います?というくらい関連性を疑う。アルファードを惜しみなく悪者の車として映画に出せるのも、dentsuとTOYOTAの関係性があってこそかもしれない。こわいくらい悪者の車に見えてくる。乗りたくないとすら思う。しかしこのへんの現実味が、物語を身近なものによりリアルにしているのでいい演出だなと思う。
エンディングの氷の世界は狙いすぎな気もしますが、ラストシーンで豊川悦司と風間俊介が車内で話す光景には、いびつな家族のつながりが強く残り、結末としては郵便局員は始末され、子供は生かされ、母親は…というところでしょうか。兄(豊川悦司)もまた、弟(風間俊介)を家族として手放したくなかったのだろうと思います。
最初のCGシーンは杞憂に終わりました。よかったです。
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