「【少しネタバレ】場面切替、展開はテンポ良し、しかし話のつながり、濃淡に欠けてよくストーリー詳細が分かりにくい??」鳩の撃退法 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
【少しネタバレ】場面切替、展開はテンポ良し、しかし話のつながり、濃淡に欠けてよくストーリー詳細が分かりにくい??
土曜夕方だけあって結構客入っていた。でもあれだけ広報してるのに漫画が原作の映画の集客力には及ばない。
富山と東京西部。虚構と現実、①ニセ札 と ②バーのマスター親子の失踪 ③ヤクザ風「本通り裏」の豊川悦司ほかの暗躍
コレらが一緒こたになってテンポ良く話は進む。ただ飽きないのと裏腹に、展開が小出しかつ速くて、両刃の剣で、流れが掴めない。潔いテンポと伏線重視のこの映画の方向性は良い。まあこういう作品もアリというのが感想の結論ですねぇ。ただ
バーみたいなところ複数登場は紛らわしくていけない。黒澤明じゃないけど「映画は直線」でないと・・・
【以下長い各論なのですいません。】
最終的に、観客はニセ札の竜通ルートに目を奪われ、ついて行くのがいっぱいいっぱいになる。
それと女性関係、編集者の土屋太鳳やコーヒーショップ店員の西野七瀬はまだ個性が出ていて良い。
女性人も多数出演していて良いのですが・・・
ただ事件に巻き込まれる?郵便局員の子供を腹ませたバーのマスターの妻、バーのホステス、母子家庭のデリヘル志願者、その他の登場女性が没個性に加え、役所が弱く、訳がわからない。
確かに風間俊介だかはニセ札3枚の授受に失敗しましたよ。しかし裏を仕切る豊川悦司は、この贋札にどういう関わりを持つのか?誰かに試作品を作らせたのか?それとも自身で作ったのか?何故固執し、人の命まで絡め、裏腹に3000万ポーンと寄付するのか?そもそもカバンのカネ、焼却炉で燃やしたはずが、また復活している。
また、なんで郵便局員ヤらなきゃイケないのか??豊川悦司の演ずる裏の仕切り役の方向性が全然んわからない。まるで神や仏のようにとらえどころが無い。もう少しニセ札と女優陣の流れは濃淡をつけて、わかりやすくして欲しい。
主役の藤原竜也だけは主役だけにほぼわかりやすい。
テンポ重視と内容伏線満載には成功している。しかしそれゆえに①女優陣が影が薄く、分かりにくい。②豊川悦司の人物が抽象的すぎ。③ニセ札と家族の失踪は結びつけに難あり ④富山なら富山でもう少し強調しても良い。今年になって富山が舞台ロケ地の映画凄い多いしねぇ。
コメントありがとうございます😊😊😭。すいません寝落ちして気づいたら出勤時間でした。そうですよね。意図的だとは思いますが豊川悦司を筆頭に人物描写がかなり浅かったとは思います。でも計算してるんでしょうねぇ、テンポの良さ優先で。ただ両刃の剣で、薄い心象ですねぇ。
今日見てきました。
トヨエツがなぜ偽30000円に必死になってるのか理解できずそのモヤモヤを抱えたまま結末まで行ってしまいました。
その他かなりモヤモヤしてた点
満塁本塁打さんの感想を読んで私の頭の中はスッキリしました!
満塁本塁打さん、共感&コメントありがとうございます。
構成に凝って一気に伏線回収するおもしろさはあると思うのですが、そこにたどり着くまでに脱落しかけるほど複雑ですよね。おっしゃるとおり、女優陣の存在感の薄さは、自分も感じました。原作未読でも、もう少しわかりやすく、楽しめる作品だとよかったかなと思います。
満塁本塁打さん、コメントありがとうございます!
俺も思いました。
札束焼いたはずなのに元通りになってること。
これも時系列いじりのせいかな~などと考えても、やっぱり辻褄が合わない気がします。土屋太鳳が出ているシーンはリアルだと思うので、その部分を抽出しても・・・
沼本がリュックにドラムスティックをいつも入れていたのに音楽的要素がなかったのも痛いかな・・・
今晩は
レビュータイトルに書かれた通り、少し勿体ない感じがしましたね。脚本が原作の良さを汲み取れていない脆弱さを感じました。
解釈を観客に任せる事は問題ない(私は、好きです。観終わった後に友人とイロイロと話し合える映画)ですが、少し粗かったかなあ、と思いましたね。では。