明け方の若者たちのレビュー・感想・評価
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これは賛否分かれるな(笑)。
私は作品として普通に面白かったですが、R15+をわざわざ指定しているのがわかる気がします。
確かにこれは小中生には絶対見せちゃダメなヤツだ(笑💧)。
ちなみに高校生は家庭内事情によっては地雷になり、大人でもこれをどこまでまぁ映画だしねと割り切れるかで楽しめるか否か分かれます。
ある意味見る人を選びます。
うっかり北村匠海くんまたは黒島結菜ちゃんのファンだからってなんにも考えずに見ようとしない方がいいと思います。
人によっては見たくなかったと思うので。
だけど主演ふたりのお芝居は圧巻です。
結菜ちゃんが演じる既婚者の「彼女」に未来はないと最初からわかっていながら不毛な恋を始めてしまう匠海くん演じる「僕」と罪悪感に苛まれながらもどんどん倫理観から外れていく「彼女」の姿に、良い悪いはおいといてどうにかならんもんかなー……いやーそれはないかー……などとボンヤリ思いながら傍観してた感じです。
多分この、理性に反する感情を生ませたのは間違いなくふたりのお芝居なわけで、上手いなぁと。
あとうわやられた!と思ったのが実は許されない恋でしたというのがわかるのが後半になってからという筋書き。
まぁ「『僕』は『彼女』に対して好きだと伝えるシーンがちゃんとあるのに対して『彼女』は受け入れはするけど返さない。しまいには情を交わしている最中に『僕』はぼろぼろ泣いてしまう」という布石はあるんですけど、まさかね……と思ってたらそのまさかで「マジかー!!」とつい小さくですが叫んでました(笑💧)。
結局最後は彼女の旦那にバレる前に別れるのですが、しばらく引き摺りまくり仕事もズル休みしてしまうレベルで落ち込んでしまう「僕」においこらと思いながら、でもわかるなー……と完全に軽蔑できない自分がいたり(笑💧)。
彼女には幸せでいて欲しいから自分は彼女にとって2番目で構わない。
だけど逢っている時だけは自分だけを見ていてほしかった。
不倫とか浮気とかそんなのどーでも良くて、ただ彼女が欲しかった。
どういうわけか風俗嬢相手にそんなことを愚痴り挙げ句はメソメソ泣いてしまう「僕」が情けないやら可哀相やらで。
でも多分知らない人にだから言えたんだろうなぁとこれもこれで「わかるなー」なんて思いつつ、気づいたら貰い泣きしてました(笑💧)。
とにかくこの、憐れな僕を演じきった匠海くんが天晴れです。
恋愛映画じゃないです。就活してる今観たくなかった
鑑賞後の気持ち
今持ってる働くモチベが、なくなった時に自分はどうなってしまうか不安になった。
鑑賞後の心の変化
働くモチベを見失いそう
鑑賞後の行動の変化
仕事だけが生き甲斐にならないようにする
好きなシーン
主人公の男が人に当たり散らかさないとこが好き
嫌いなシーン
なし
んん…惜しい…!
映画視聴前に原作があることを知ったので、原作を読了してから観ました。
※かなり個人的な感想です。
また以後若干のネタバレあり
結論から言うと、タイトルの通り。
惜しい…!ただめちゃくちゃいい映画でした。
まずは良かった点。原作と比較してここカットしないのにここはカットするのか…みたいなギャップは多少ありましたが、内容自体は展開もとてもスムーズで、退屈する時間がほぼありませんでした。
途中途中流れる名曲たちも流れるタイミングが絶妙で、特にラストのマカロニえんぴつが流れてタイトルが出る演出も素晴らしかった。
就職前の若者特有の胡散臭さや世の中を知らない故の前のめりな感じも、どん底の主人公と対比的に騒いでいた街中の人達も、世界観を壊すことなく丁寧に描かれていて良かったと思いました。
特に印象に残った役者さんは黒島結菜さん。色っぽくでもどこかあどけない少女のような雰囲気が魔性的で、1番のハマり役だったんじゃないでしょうか。とても魅力的でした。
次に悪かった点。これは仕方ないかもですが…
北村匠海さんが綺麗すぎます。これはイケメンとかそういう意味じゃなくて、どことなく心理描写が足りないというか…
初登場時のちょっと地味な感じは良かったと思います。けどもっと汚れていてよかったんじゃないでしょうか。
物語が進むにつれて舞い上がってるんだけど次第に心病んで壊れていく描写やもっと彼女に執着している感じ、俗に言うヘラッた描写が足りない…のに台詞は綺麗だし、前述の通りカットするべきではなかった、レストランで好きだったと伝えられた後の涙や血、尚人が部屋に入ってきた時の靴下の穴に心の中で突っ込むシーンや名言っぽく説得されるシーンがないせいで、全体的にやりとりが安っぽく感じてしまいました。
会社の人達だって終盤復帰した時心配してくれてる描写がありましたが、こんなんいらないんです。もっと冷たくていい。のに逆に指チョンパのシーンはあるんかい!と思わず突っ込みたくなってしまいました。
濡れ場のシーンも変に中途半端で、もっと野生的で小汚い風に演出した方が良かったのでは?北村匠海ファンがただ嬉しいシーンとして消化されてる感があって、勿体なかったです。
以上のことからまとめると物語全体はとても美しいラブストーリーでしたが、逆に言えばただ既婚者と付き合って別れて悲しかった、という一言でまとめられてしまう映画かな、と感じました。ただ世界観はとても良かった!
邦楽好きな方は一度は観た方がいい!と勧めたくなる作品でした。
以上です!評論家ぶって失礼致しました。
面白く無い
若者が社会に出る前後の落差や、久しぶりに会った友人がマルチとかにハマってるはあるあるで分かるんだけど、それだけかなぁ。
ストーリー的に「えっ、人妻だったんか」「しかも、知ってて付き合ったんか」ってのが山場なだけ。
本当に現実ってしんどいですよね。
サムネイルにやたらと表示されて
妙に気になってしまい
先に結末をネットで知った上で、鑑賞。
はっきり言って、この映画の大部分の物語を
殆どの若者が体験します。
まるでこれがお前らに課せられた運命だよ
とでも制作者側から言われているとすら、錯覚します。
好きなように生きたいと思っていた遠い昔、
いつしかすべてを妥協して、目の前にあるものを享受している惰性か幸せかわからない現実。
刺さってしまいました。
北村匠海さん、黒島結菜さんの演技も光ってました。良い意味で素人感が出てて、物語全体によりリアリティが生まれてました。
いやぁ、本当に生きるのって大変だけど
それでも生きていくしかありませんね。
【72点】若者にあるごちゃごちゃさ
20代の若者にあるごちゃごちゃさがテーマ。
2023年1作目
大手企業に就職したことを勝ち組と誇り、就職に希望を抱くも、思っていたものと違うことに嘆き、文句を言っていない人が転職をして、不安的な恋愛をする...若者にありがちなごちゃごちゃした感情をありありと表現していると感じた。
繊細な感情が複雑に交差して、ごちゃごちゃになり、不安的になる姿はリアルさを演出している。
刺激と安定が人生に必要であることを再確認した。
しかし、見返すと、決して結ばれることのない危険な関係であることを初めからわかりながらも、楽しんでいた繊細さがあったと思う。(そもそも不倫だから萎える気持ちもあったが..)
不安定を楽しみながら生きたいものである。
青春が終わる。人生が始まる。
「青春が終わる。人生が始まる。」はこの映画ではなく、映画「何者。」のプロモーションで使われてた文言です。
大学3.4年から社会人1.2年目のこの映画を表すにも適切だと思い用いました。
見終わった後、長くて退屈な映画だと思いましたが、後々考えてみると色々思うことがあったのでレビューします。
よかった点
・「花束」と似た感じだが若者の共感を得られるようになってる。こういうのが求められてるんだろう。
・「明け方の若者たち」というタイトル、序盤と終盤だと全く違う意味に聞こえる。いいタイトル。
序盤に聞くと、単に徹夜で仲間と酒を飲み、彼女と楽しい生活を過ごしてる中で明日も仕事があり「明日なんか来ないで、このまま楽しい時間が続けばいいのに」というような夜が明けることをどちらかというとネガティブに捉えるような言葉に聞こえる。
しかし終盤に聞くと、好きな人に振られ、若い頃描いてた夢と現実の差を痛感して、それでも社会人として頑張ろうとする、若者から大人への成長を表すような言葉に聞こえる。
・「花束〜」との違いは一貫して北村匠海視点で語られており、カップルを通した2人の若者の話ではなく北村匠海の成長物語になっている点。ストーリーがわかりやすくなってて
いい。黒島結菜を終盤ほとんど出さなかったのも、見る人にとってはモヤモヤした終わり方かもしれないが、よかったと思う。だって現実でも元カノとは滅多に会わないもんね。
悪かった点
・いかんせん長い。起承転結でいうところの起承がまあ長い。必要な長さなんだと思うけど、22歳の僕が長いと感じたから若者以外の視聴者はもっと長く感じたのでは?
・脱げないならそんなに丁寧に濡れ場を映さなくていいのでは?若い子の濡れ場、見てられない。艶やかでもないし。なんか痛々しい。
最初はつまんない映画だな〜と思いましたが、大学生のうちに見れてよかったです。
じんわり効いてくる作品
鑑賞中〜直後は、何もない作品だなあ。と思い、評価ももう少し低く考えていましたが、数日経ってもふと、この作品が浮かんできて、しかもじんわりいい気分にさせてくれたので評価を上げました。
限りなく日常。
大きな事件も起きないし、ややこしいことも起きない。
トリッキーでめんどうな登場人物もいない。
ゆっくり階段を登るだけ、とか走ってるだけ、みたいなシーンが多い。
なんでもない。
あと登場人物がみんなほんわりいい人。
疲れている時に、ゆったり観られる作品です。
ただ、リアルに描いてくれているからこそ、とことんリアルを追求してほしかった。
真ん中あたりに入るセックスのシーン
初めから最後まで描くなら避妊具を着けるシーンを入れてほしかった。
若い子がこの作品を見たら勘違いしそう。
だから悔しかったです。
妊娠しちゃったという展開のために敢えて避妊しなかったのかとも思いましたが違いました。
若者文化を描いて、若者に見せたいなら大人としてしっかり伝えることは伝えてほしかった。
キレイにはいかないもんなのよ、って。
懐かしさ
途中まで普通のよくある青春恋愛映画かなーって思っていたら、途中で不倫もいれてきた。
というよりこれが主題か。
最後別れ際はリアルだった。
彼女も旦那が帰ってきて、メールも返さず1〜2週間程経ち、旦那と会うことであの時はあんなに好きだったのに気持ちが整理されたのだろう。
逆に男は追いかけたい生き物だから、手に出来なかった悔しさから無性に腹が立つ。
両方の気持ちに共感した。冷静にあそこで引くのは正解だったと思う。
仕事も大企業は配属ガチャがあるから初めに総務に行かされると確かに焦る。
少し前まではそこで耐えて異動にかけるというのもありだが今は普通に転職を視野に働きながら動くだろうな、、
総合的に、あんまり期待していなかった分、なんか懐かしさもあり、結構心に残る映画だなーとは思った。
前半段階ではレビューの3.5は低くないか?と思ったが全部見終わると妥当だった
前半の青春の淡く脆い感じや甘酸っぱい感じの雰囲気作りが上手いなと思い、この系統の作品の中では良作ではという感想だった
初っ端のウェイ系大学生の内定祝い?の中で冷めた見方をした主人公とその場の中では大人に見えた彼女、そんな彼女が携帯を失くしたというありがちなそれで電話番号をゲットして主人公にショートメッセージで「私と飲んだ方が、楽しいかもよ?笑」と送信。
よっぽど眼中にない以外は多分大半の男はこれをされたらのこのこ出ていくだろうなと思う。
主人公と同世代なのでRADWIMPSやヴィレヴァンあたりは結構刺さった。
少し世代が離れていて知らなかったが本作からキリンジさんのエイリアンズにどっぷりハマってしまった。この曲で起きれるのかはさておき、好きな人の好きな曲をアラーム音で聴くというのはエロさと秘密を知れた感があっていい。
最近の10代は着信音で自分の好きな音楽を他人に聞かれるのは恥ずかしいという感性を持っているらしく、1つ文化が死んだなと正直思った。
ゆとり世代が個性を大切にしていたのに対して、Z世代は人からどう見られるかを気にする昭和的感性の没個性に逆戻りしている。
着メロを浜崎あゆみやEXILEや倖田來未などに設定して、ちょっとやんちゃですよ?とイキっていた2000年一桁台が一番面白い時代だった。
申し訳ないが黒島結菜はヒロインに丁度あっていたと思う。大半のシーンがおぼこかったり芋っぽいけれどふとした表情や横顔など要所要所で美人かもと惹きつけられて、作品を邪魔しない程度に惹きつけられる良いヒロインだった。
仲が深まっていくと段々とこのヒロインの子供っぽさが出てきて、初登場時のちょっと大人かもという印象が私の中では崩れてきました。
中盤あたりになると彼女の言動の節々にこいつやばい奴なんじゃないのか?ってのが出てきて、一番気になったのは、主人公がフジロックに行きたいと言ったときに、「やだ、暑いし怖いもん、ナンパとか多そうだし」と答えた彼女、私は「ナンパとか多そうだし?」と正直に思ってしまった。なぜお前がナンパされる前提なのかという。冗談として「ナンパとか怖い」「俺が守ってやるよ」みたいなやり取りだったのならのろけということで良かったがそんな雰囲気のシーンではなかったのでただただこいつの自己評価何?という感じ。
その埋め合わせのように西の海の綺麗なホテルに泊まるが途中から彼女の様子がおかしい。ヒロインの「私が死んでも」というあたりから二人のやりとりもおかしかった。「ダメだよちゃんと生きてね」というヒロインのセリフに対して、主人公が「死んだように生きる」と返した。ここが不気味で彼女に主人公が「君も死なないでね」というのを明確に言っていなかったのがなんか気持ち悪いなと感じてしまった。彼女は死ぬこと前提なのか?
海辺のホテルシーンが終わって連絡が来なくなったあとは彼女が死ぬのかと思ったがそうではなかった。正直序盤の演劇のシーンなんだったんだろうという感じがする。彼女が死ぬのであれば伏線回収になるがブラフかミスリードか全然意味を成していない気がする。
あとは海辺のホテルのベッドシーン無駄に長すぎる。最後は出したのか?それで連絡来なくなったのか?と思ったがそれも違った。
後半部に入った直後、彼女は人妻だということが私たちに明かされる。前半部主人公は彼女が人妻だと分かった状態で逢瀬を重ね情事を行っていた。
この瞬間からどっちもやべぇ奴じゃんという、火遊びに手を出したのに彼女がいなくなったと真剣に落ち込んでるあたりうーんという感じ、こういうキャラに限って献身的に助けてくれる同性の友人がいるのが何とも人生って感じ。
私ならこんなやばい奴と関わりたくないし、人妻と付き合ってて人妻に逃げられることぐらい起こりうるやろって分かるもんやと思うけど。
ここを超えたらほとんど山場もなし、良い友人が気にかけてくれていろんな意味で大人になっていく風な雰囲気で最後失った彼女との思い出を重ねて終了。
正直前半部のアンチ風潮みたいな主人公の態度とか、ベタベタな恋愛の初期みたいな描写は良かったけど尻すぼみが否めない、いろんな経験をして結局丸まった大人になるんだなというのを改めて感じさせてくれる。
この作品で別の意味で面白いと思ったところは実体験と似ている所が何点かあった所、
今回の主人公とヒロインの関係、私が新人研修を受けた際、他社と合同だったがその時26歳人妻が25歳の男と出来たということがあった、26歳人妻曰く「若い時の旦那の横顔と似ていたから」と本作と同じことを言っており、最終的にはその人妻は不倫していることを黙って円満に離婚したらしい。事実は小説より奇なりというのを思い知った。
また、学生時代の友人がねずみ講を誘ってくるシーンがあるが、絶賛弟夫婦がネットワークビジネスに陶酔しており、案の定、「ネットワークビジネスとは違って、この商品めちゃくちゃいいんだよ」とか言ってて、これテンプレすか?言わないと死ぬの?っていう感じ、本作に関しては主人公がねずみ講誘ってきてやべぇってまともなことを言ってたのだけは後半部での評価ポイント。
尻すぼみ感
ストーリーの進み方が好みではない。
特に既婚者と視聴者に伝えるバラし方がズルい。
好きではない。
映画内で起こる出来事はこの年代あるあるで、映像も普遍的で共感を得やすいとは思う。
ストーリーのピーク的な部分が前すぎやしないか。
メインキャスト2人の演技が素晴らしい
内定祝いの飲み会で、偶然にも主人公とヒロインが出会い、恋に落ちていく物語。前半一時間は二人の濃密な恋模様が描かれ、私個人的には非常に感情移入できるシーンだった。特に、ヒロイン役の黒澤の演技は色っぽく、オーラを纏っているように感じられた。また、主人公役の北村の含みを持たせた返事や表情は、後半の驚きにつながってくるので良い演出だと思う。
後半では、二人の恋愛のその後と、主人公たちの社会に対する不満、焦りなどが描かれている。個人的には、後半は社会描写が足りなかったと感じる。「こんなはずじゃなかった」という思いの根拠となる描写が弱く、あまり共感できなかった。
彼女の放つ言葉に真実が詰まっていた
見始めた時はごく普通の男女が出会って恋に落ち愛を深めていくありふれたラブストーリーだと思ってました。
それがまさか彼女(黒島結菜)は僕(北村匠海)と出会った時から既婚者であり、その事実を僕は彼女と出会った日の夜既に聞かされていて、期間限定の恋であることを承知の上で付き合っていたと。
鑑賞側である私はそれが分かった時、旅行から帰る日の朝彼女が放った「魔法みたいな時間だったね」という言葉に、僕と彼女が過ごした幸せなひとときの全てが詰まっているような気がしました。
劇中の彼女の言葉に「何だっていつかは終わるよ」という言葉があります。
無邪気に花火を楽しみながらそんな言葉を放つ傍で僕が見せた切なそうな、悲しそうな、どう返していいか分からないといったような表情。
いずれ来る彼女との別れを覚悟しながらも、彼女とずっと一緒にいたいという僕の一途で純粋な気持ちが伝わってきました。
残酷だったのかな?
大学卒業間近、ひょんな事から知り合った2人の男女の恋愛と、社会人の「つまらなさ」みたいなものをありありと描いている本作。
黒島結菜さんって、雰囲気があって素晴らしい役者さんだなぁ
自分も現在同じ年齢だし、共感する事もあるけれど、
そもそもさっさと就職出来てる時点でそれこそ「勝ち組」なんだろうし、大学時代もさぞ楽しく謳歌したんだろうなぁという描写の連続、既婚者とはいえあんなに可愛くていい子に目をつけられて付き合えて幸せな日々を送り、結果辛い別れはしたものの、あんなに素晴らしい親友に支えられて、終始幸せにしか見えなかった。
この映画のテーマとして、「幸せはいつまでも続かない」みたいなものを感じたけれど、大学を卒業しても、彼女と別れても、つまらない仕事を辞めようとしてるラストでさえ、ずーっと最後の最後まで幸せにしか見えなかった。
まぁ映画の構成上、不幸な様子ばっかり見せるのもよくないという判断なのかはわからないけど、泣ける映画というポージングを取るなら、せめてもっとこっち側を辛くさせて欲しかったかな。
ひとつだけどうしても気持ち悪くて気になってしまったのが、彼女と行為をしているところをわざわざ窓の外から見せる必要あるの?
覗き見目線で何か気持ち悪かった。
オールドボーイじゃないんだから。
音楽はどれも素晴らしい。
ただ、エンディングはマカロニえんぴつの曲よりエイリアンズの方が良かったのでは?とちょっと思ったりもした。
まぁでもあれは挿入歌だからグッとくるものがあったのかも。
「残酷だったーな、人生はー」って流れてこの映画は幕を閉じるけれども、よくよく考えたらそんなにこの映画は残酷ではないような気がしてしまった。
ああいう雰囲気っていいよね。
こういう映画を1人で見に行って、ほろりと泣いて帰るのが良かったりもする。
伏線回収ダイジェストがエグいです。
明大前で飲み会、学生から社会人への恋愛、など、
「花束みたいな恋をした」を連想させたけど、
何者にもなれないな、、、みたいなセリフと
過去の日付が出てきて、音楽がきっかけで仲良くなる二人を見てると「ボクたちはみんな大人になれなかった」を連想させたけど、
…
大どんでん返しー!!!!!にあいたくちがふさがらない…。
彼女の秘密(ではないか…)はとってもヘビーだった。
彼女と連絡がつかなくなって、友達の発言で秘密が明らかになってからの伏線回収ダイジェスト!!!
辛かったー。
最初の最初から知らされていたなんて…。
横顔が似てるからって、、、
そもそも友達はいつから知ってたんだ?
だから旅行で泣いてたのね。
だから彼が「好き」って言ってもいつも反応薄かったのね…。
だから花火のときあんなこと言ったの?
(私はチョロいので、余命後わずか、とかなのかと予想していた(笑))
彼の立場からしたら、最初から真実を知ってたから
こうなることも分かってたし、もう好きだし、別れないよな。
途中別れたほうがいいと思ったりしたのかな?
彼女の本心はどこにあるのかな?
「せっかくだから自由を謳歌するって決めた!」って言っててもいつか必ず来るとわかってる別れをどう受け止めるつもりだったのかな。
でも最後に喫茶店で再会して「ちゃんと好きだった」って言った言葉はホントだから、余計辛い。
ふたりの時間が楽しくてキラキラしてて、良かったー。
ヘビー級ではなくても、私含め大人になった人から見たら、懐かしいような切ない気持ちに浸れてオススメです。
あんまり面白くなかった
それほど浮かれた性格でもないのに「渋谷ジャックしようぜ」など言葉が登場人物とマッチせず空々しい。それだけでなく全体的に行動と会話と役者さんがマッチしてない感じがする。物語は登場人物の行動を延々とスケッチするもので、先が気にならなくて退屈する。彼女と別れた後何らかの行動が始まるのかと思うと全然なく、彼女が人妻であったことが明らかになるだけだ。
原作小説を途中まで読み進めているのだけど、一人称で描かれているため、映画のような空々しさがない。映画化に際して一人称を排したのがよくなかったのではないだろうか。一人称で内面を延々語り続けるようなものなら退屈しなかったと思うのだけど、そうすると映画表現としてダサいと言われそうだ。
フジロックの日程で豪華なホテルに宿泊して、なんだこいつらと思う場面であったのだけど、原作では事故的な出来事で仕方なく豪華ホテルに宿泊する流れとなり、腑に落ちる。また、原作では「渋谷ジャックしようぜ」などのセリフはない。もう少し地に足のついた人物だ。
明大卒としては刺さりすぎる。「恋愛」と「学生からの社会人の葛藤」のどちらも深い。
最初のシーンは明大前の居酒屋から始まる。設定は明大の4年生。本当に明大生がよく行く居酒屋であり、ここで自分と重ねてしまった明大卒は少なくないはず…。
黒島結菜さん演じる「彼女」はいい意味であざとく、天真爛漫で、まっすぐに見つめてくる、本当に魅力的な人物で、見る人誰もが一目惚れしてしまうことに共感してしまうだろう。
あんなあざとい誘い方ありますか…?お酒のチョイスがハイボールというところもまたGOOD。私も缶のハイボール飲める女になろう。
2回目のデートは下北沢。これもまたビレバンからの演劇からの餃子の王将という大学生らしい、重ねたくなるデート…。目覚ましのエイリアンもよかったですね…。
黒島さんの服装も古着っぽくて、とってもかわいい。時系列ずれますが、超ネタバレですが、お別れをするときの服装、清楚系でしたね、本当は古着が好きだったりするのかな…?
配属される前の夢を語る感じ、そして配属された後の現実はつまらないながらも同期同士でアイデア語り合うシーン、数年後に夢を語れるのもまた若さだねっていうのも、またリアル。「彼女」の方からそういえば仕事辛いって話出てこなかったな…。
原作も大好きな私からすると、2点。1点目、なんでラブホのスイートルームにしなかったの…?!あのシーンのはしゃぎっぷりが大好きだからあそこのシーンみたかったのになぁぁぁ。枕投げはしてくれてよかったけど…。
2点目、最後のミカさんに彼女のことお話しするシーン。あそこはどう表現するんだろうなぁと思ってたけど、まぁ原作通りではあったものの、もっと感情の強い揺れ、見たかったなぁ…。原作はあそこが本当に号泣したシーンだからこそ…。
でも総じて原作そのままの雰囲気で、曲もマカエンで最強にあっていた。ヤングアダルトはこの映画のためにできたのか?!ってくらい笑ハッピーエンドへの期待はは、曲としてとても好き。斬新だなぁと思いました。
原作また読みたいなという感想。映画もまた5年ごくらいに見たいな笑
期待はずれかな~
全体として深みのない作品
二人の恋愛にしても彼女が既婚者なのに
海外赴任中の夫のいない中での不倫
それも自分から誘って…
夫がいない三年間を自由に謳歌したいと
……罪深いね~
二人の男を悩ませて
主役は北村匠海で結婚している人と出会い
何年も気持ちが断ち切れない男
周りの脇役の人たちに助けられている感じ
特に同期だった井上裕貴くんの印象がすこぶるよくて
好感度は主人公を抜いていた
黒島結菜は体型が中学または高校生な感じで
女性らしさが~ちょっと足らない感じかな
……花束みたいな恋をした
と比べちゃうと遥かに花恋の方がセリフも
良かったし有村架純の方が断然魅力が。。
この男女二人の会話に全く惹き込まれず
この作品に魅力は感じなかった
男二人の物語とすれば普通なのかもしれない
黒島結菜に濡れ場を経験させたかった作品
黒島結菜の『院生のお姉さん』感がすごいのね。こんな人に誘われたら一発で落ちるわっていう。
「こんな風に誘ってもらえるとはさすが北村匠海」と思って観てたけど、女性からすると「こんな風に誘えるなんてさすが黒島結菜」になるのかな。
大学生もしくは院生までって、自分の生活に自分で責任もってないから、けっこうカッコいいこと言えるよね。北村匠海と黒島結菜の二人もそう。就職しちゃうと途端に現実がのしかかってきて、キラキラ感がなくなるね。
デキる同期役の井上裕貴が良かった。たしかにデキそう。しかし会社内でのし上がるのではなく転職を選んでるから、意外とデキないのかも知れない。
三人が高円寺で朝まで飲んだシーンで「もうここでエンディングでいいよ」と思ったな。どうせここからウダウダした展開になるだけだから。
「どうも二人はここで別れるんだな」っていう旅行で、バスローブを着たままセックスするんだよね。これは「この二人は変態だ」と思ったね。バスローブを着たままやるなんて変態だよ。そして、最後の夜で、そんなことやってる二人は別れるね。黒島結菜が脱げないからなんだけど。
そして別れた理由は、なんと、黒島結菜は人妻だったのでした!
「えー! びっくり!」とはならなくて、シラけたな。しかもそのこと登場人物は全員知ってるんだよ。観客もしくは読者に隠す意味はなんなの。とにかく意表を付けば良いっていうジャパニメーション展開かな。
「話はヒドイな」っていう感想なんだけど、観終わってそんなに悪印象はないの。黒島結菜の綺麗さが心に残るね。この人を手放すことになったら、たとえ人妻と分かっていたとしてもシンドそう。
それと最後に話をするシーンの「好きだったよ」がいいね。北村匠海は精神的なものを求めていたのに、黒島結菜は肉体的なものを求めていたと解釈したよ。これを演技でやらせきった松本花奈監督は偉い。観終わって悪印象が少ないのも監督の手腕かも。
まさかこんな作品とは
北村匠海&黒島結菜という今をときめく若手俳優を迎えて、いかにも爽やかな青春映画と思いきや、まさか不倫を扱った作品とは。
黒島結菜の役がまさに魔性の女。最初から既婚を隠さず後輩男子を誘うなんてどう考えてもヤバい女なのだが、それが全く不自然に感じられず、尚且つ非常に魅力的という絶妙なバランス感覚。
こんな爽やかな不倫映画(笑)も初めて。凄い作品。
結ばれないと初めから分かっている恋愛を楽しみつつ、突然の別れにしっかりと傷付きながらそれでも受け入れ、ラストは男同士の爽やかな友人関係で癒される。
不倫を扱いながらもどこまでも爽やかな青春映画である。
好みは分かれるのかもしれないが、自分は大好物だ。
全42件中、1~20件目を表示