明け方の若者たちのレビュー・感想・評価
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「理想と現実」のレベルが高すぎて共感できない
とても良い雰囲気の映画でした。
年末に公開は嬉しい。映画公開少ないので。
絵も音楽もいいのに、何故か入り込めない。共感できない。高校生くらい青い恋愛なら、親目線で応援できるけど、ちょうど応援出来ないのかな?
青い部分とあざとい部分が見え隠れする感じもちょっと嫌。どっちかにふってほいし。
高学歴で有名企業に就職しておいて満たされない感じも贅沢いうなと言いたくなる。総務の仕事を見下す感じも。
ただ、後半の急展開する感じ。これは好き。
そういう事かと妙に納得。ネタバレになるので多くは語らないが、なるほど、更に共感できない。
どの登場人物も、社会的には恵まれてるのに、なにか満たされない感じ。「理想と現実」のレベルが高すぎて。
最後の方で、ようやくちょっと共感できてきたけど、泣くとか心が動く感じではない。「切ない」と思うほどまでいかない。
ようやく大人になって、スタートライン。頑張ってとちょっと思った。
かっこいい男になれる日も遠くないかもしれない
荒井由実作詞の「スカイレストラン」という歌がある。日本のコーラスグループのハイ・ファイ・セットが歌った。ソプラノの山本潤子の美しい歌声が記憶に残る。次の歌詞で結ばれている。
なつかしい電話の声に 出がけには髪を洗った
今だけは彼女を忘れて わたしを見つめて
北村匠海が演じる主人公にとって、来ないで欲しいけれども確実にやって来るその日がある。それまでは自分だけを見つめてほしい。男も女も同じだ。「かっこいい男になれ」と尚人は言う。その通りだ。それしか生きる道はないじゃないか。でも、かっこいい男って何だ?
アニメ映画の高校生の恋じゃない。大人の恋だ。エロティックな部分も当然描く必要がある。ならぬ恋の最初のセックスは、これでもかというほどいやらしく激しく盛り上がらなければならないのだ。監督のその思いを汲んで、黒島結菜はキスするときに一生懸命に舌を突き出していた。
しかし北村匠海がそれに応えたとは言い難い。そこは思い切りよくいってほしかった。ちなみに互いに舌を出して、舌先を舐め合ったり舌を絡ませたりするキスのことをピクニックキスと言うらしい。
松本花奈監督がラブホで二人にやらせたかったのはピクニックキスに違いないと直感した。しかし北村匠海にはまだ覚悟が足りなかった。そして若い松本監督は北村匠海に遠慮したのか、そこまでの演出ができなかったようだ。少し残念である。
社会人になって淡々と仕事をこなすだけの日常になると、馬鹿をやった学生時代のように時間を濃密に感じることができなくなる。性風俗に行ったり、ガールズバーでエロティックな会話をしたりする。
学生時代に「内定をもらった俺たちは勝ち組だ」と叫んでいた奴の末路が悲惨である。悲惨だが笑える。勝ち組だと喜べなかった自分は間違っていなかったのだ。少しだけホッとする。電通女は社員寮から飛び降りたりしていないかしら。
ガールズバーで「エロく聞こえるけど普通の言葉、山手線ゲーム」というのをやっていて、これが面白かった。そのシーンで聞いた言葉は「アナリスト」しか覚えていないので、少し足してみる。
パチ、パチ、アナリスト!
パチ、パチ、尺八!
パチ、パチ、水戸黄門!
パチ、パチ、オマンジュウ!
パチ、パチ、チンチンデンシャ!
パチ、パチ、アイナメ!
パチ、パチ、簿っ記!
パチ、パチ、フェラーリの千代ちゃん
ブブー。ひとつの言葉じゃねえし。
おあとがよろしいようで。
ガールズバーに行っても性風俗に行っても、主人公の心についた傷は一生消えることはないだろう。しかし誰もが傷ついて生きているのだ。
寄らば大樹の陰の大企業。生活は保証されるが人格はスポイルされる。自由を放棄すれば楽な暮らしができるが、自由を求めると生活に困窮するだろう。しかしどこかで勝負をかけなければならない。
やりたかったことを忘れるなと尚人が言う。そんなことは解っていると主人公は言う。主人公が「かっこいい男」になれる日も、そう遠くないかもしれない。
懐かしくて切ない
おばちゃんにもこんな時間があったなぁ。
もう数十年も前だけど、思い出して切ない気持ちになりました。
北村匠海くんは、やっぱりここでも涙を流すんだね。
普通の男の子の役がこれ程ハマる俳優さんているのかなって。
原作を半分ほど読んで映画を見たけど、あーそうだったのか、それならもう一度最初から観ないとね。
私的にはとても良い映画でした。
なんか惜しい、、、
なんだろう。
キャスティングも良く、どの役者もいい演技をしている。
濱田まりさん、山中崇さんが適当なレベルで入れるコメディリリーフも利いている。
脚本も悪くないし、構成としても途中にあるギミックを巧く活かせていて、よく編集されている。
(「暇そうな総務部」は置いておいて)リアリティラインも十分だし、不必要なレベルでの嫌な奴や、他人や時代を腐しておらず変に引っ掛かりもなく観られる。
なのに、なんだか惜しい気がする。上手に作られているんだけど、なんだか「規定演技」のようで。。
だからどうしても「5年間の歳月のダイジェスト」に見えてしまう。実に惜しい。
テレビの深夜ドラマなら上出来なんだけどな、、って感じ。
でも松本監督、過去作と比べるとだんだん良くなってると思います。もう少し気にかけて観ていこうかな、と思う監督さんかな。
明け方という素敵な時間のあるあの頃
社会人1-3年目くらいってたしかに多少お金があって時間もあって体力もあって人生で一番ふわふわした時期だよなぁと思う。あの頃は何やってんだろと思うこともあったけど、かけがえのないあの頃。この映画の場合、ちょっと恋愛相手にくせがあったけど、でもまぁだいたいあんな感じ。雰囲気のある映画ではあったけど、ちょっと後半の展開が寂しいかなぁ。俳優陣はなかなか良かったかなと思います。にしても監督さん若いなぁ、、この時期をあとで振り返った時の感覚がわかるんだろうか。
昨年の劇場鑑賞数は惜しくも95本でした。
今年は何本見れるかな。
オール
確かに大学から社会人になりたての頃って、よくオールで遊んだなあ。無駄な時間の様にも思えるけど、あれがあったから楽しい時代を過ごせたし、ある意味仕事も頑張れたかな。等身大な感じでストーリーが展開されているので、親近感が湧きますが、逆に盛り上がりには欠けるかな?
ライフステージの変化を静かに描く
20代前半から後半に差し掛かった若者たちを描いています。恋人同士のライフステージの変化を静かに描く面と、スタートが明大前という設定では『花束みたいな恋をした』に近い印象を受けました。
明大前、下北沢、高円寺という降り立つだけでエネルギーが必要そうな場所が使われていました。映像としては綺麗で、マカロニえんぴつ等の劇中曲も合ってます。制作側は20代がターゲットなのでしょう。
若い時代を振り返ると、目を覆いたくなることは誰しも少なからずありますが、やはり若さにはそれだけで輝きがあり、この作品では若者の純粋さや真っ直ぐさが美しく描かれているように思いました。
また、主演の北村匠海さんは、元気がない普通の若者を演じさせると神がかってると思います。その中での感情表現の振り幅の大きさも素晴らしかったですし、アドリブなのかと思うようなところも多かったです。
そして同期役の言葉や行動が他の人なら鼻につくと思いますが、井上祐貴さんがやると驚くほどにマイルドですごくかっこいいと思わせる演技でした。
ノワールムービーなのか? 単なる独りよがりなのか?
下北沢の鈴なり横丁、高円寺の芸術会館通り、明大前のすずらん通り、そしてヴィレッジヴァンガードにフジロックに沖縄料理屋・・・
まるで00年代みたいなコテコテのサブカル系要素のオンパレード。
かと思えば、「渋谷をジャックする」だの「俺達で会社を引っ張って行こうぜ」だの80年代ドラマのような青臭いセリフ。
不倫にうぶ過ぎる純愛はかつての東海テレビの昼ドラを彷彿とさせる。
ハンコを傾けて押すビジネスマナーも含めて本作の作家さんは感性が古いのか? それとも、一周回ってこういうものが賛美される素地があるのか?
いずれにしろ、いかにもパルコが絡んだ映画だなぁ、という印象。
それにしても、久々に見た黒島結菜が余りにも大人っぽくなっててビックリ。冒頭のコンパの場面でも一人だけ学生としては違和感があった。(劇中での設定でも院生で他の学生より2学年上ということにはなっていたが)
北村匠海との絡みも艶かしくて色っぽかった。フルヌードが無いのにレーティングがR15+に指定されてるのはキスシーンの生なましさのせいだと思う。
濱田マリの居酒屋のおばちゃん役はもはや定番になってきたが、フワフワして掴み所の無い今作ではいい抑えになっている。
先行する東京街中振り返りムービーと比べると
またしても明大前。苦い恋愛の聖地にでもなってしまうのではないか明大前。ということでいやが上にも「花束みたいな〜」が思い起こされ、更に下北沢は「劇場」、もっといくと「街の上で」「南瓜とマヨネーズ」、、リアルな街中の映画がたくさん出来てきた今日この頃、比較的高評価ながら個人的にまったく響かなかった「花束」がうん、確かにあれはあれでよくできてたと思わざる得なくなる。脚本、演出、演技、予算の違いとあるのだろうが、なかなか細部が冴えてない。熱、体温が伝わらない撮り方をしている気がしてならない。
ストーリーは大学卒業してのあるある話ながら、大仕掛けのプロットが用意されている、が、そうか、とは思ってもそれも設定としては浮いたような設定で、あれだけ魅力的な黒島結菜の背景や所在をもう少し用意してあげたかった。出だしからファムファタール感漂っているが、その設定ならではの重さがないような。つまり、大人と子どものというか子どものように見えてしまう社会人ビギナーとの歴然とした違い、というか。
そういうところが軽いままで自分のようなおっさんには響かず、逆に「花束」は響くのだろうな、と思った。
あの頃にトリップする感覚
今年1本目
あまり期待せずに映画館に入りましたが
かなり良かったと思います。
黒島結菜さんという俳優さんをこの作品で認識
しました。
学生の頃、明け方の街を歩いた感覚、社会に出て現実を知った時の思い、過ぎた時代が貴重な時間だったことに気づいたときに人は大人になるのかも知れません
ハッピーエンドが好きなのですが
この作品の終わりはこれで良いと思います。
正月に観る映画じゃなかった
サクセス荘を観てからの今年2本目の映画。
最初はこんな簡単に彼女できるかクソが!とかやっかみ半分で観ていましたが途中でひっくり返されてこれ男女が逆ならもっと責められるよな理不尽だなと思いました。
ひっくり返されてからはもう一つのテーマの若者と仕事がピックアップされてよりしんどい感じに。こんなの観て明日からの仕事初めのテンション上がるか!
その経験が必ず将来の糧となる
2022年の鑑賞初めはこの作品からスタート。
若者によくありがちな出会いと別れを繊細なタッチで上手く描いていて、北村匠海が演じる主人公にも共感した。
結果はともかく、若いうちにしか経験出来ないことはたくさんあるのですべての物事を怖がらずにどんどん挑戦して欲しいというメッセージ性も感じた。その経験が必ず将来の糧となるはずです。
2022-1
何も響かない
原作を読んだ事はありません。
2012年から始まったので、そこから何分かフリにして本編が始まるのかなと思っていた。
しかしずっとあのわざとらしい?笑
20歳そこそこの量産型の若者たちの保険のきいた無茶を延々と。。
しんどいなー。
サブカルも可哀想。
構図も何か一緒の多かったな。
自然さを出すためにエキストラを入れているが逆にそれが不自然に、違和感を覚えさせる。
いわゆるトイレの芳香剤がトイレを連想させるみたいな。
乳も出んし、逆にヤクザ映画やでこれ
【ブルーアワー/年上の女性と年下の男性の恋愛⑤】
若い頃、明け方のブルーアワーまで起きて遊んだり、語り明かしたりすると、確かに世の中を支配しているような気になった。
時間に縛られちゃいないとか、人々がやっと起き出してくる時間帯に起きているという優越感なのだろうか、そんな感覚があった。
大学のゼミの合宿で議論を朝まで交わした時も、友人と夜通し車をブルーアワーまで走らせた時もだ。
ただ、独りだとそんな感覚はなかった。
だから、きっと若者は集うのだ。
(以下ネタバレ)
ちょっと年上の人妻の”彼女”と、”僕”の恋愛は、就職を控えた学生と社会人の”はざま”ような、希望とも不安ともつかない時の中で揺れ動く感じだ。
ブルーアワーも似たようなものかもしれない。
こんな感覚を共有すると余計に親しくなる感じがするのは僕だけじゃないように思う。
でも、世界は残酷だ。
思い通りにならない会社。
くだらないルール。
同じように繰り返される日常。
飼い慣らされていく感覚。
非日常に思いがけずドキドキしてしまう人間性が失われる怖さ。
恋愛だけが逃げ場と思っていても、いつかは、その場所も変わる。
そこだけが自由というのは幻想なのだ。
いくら”はざま”を共有したからといって、”はざま”に止まり続けることは出来ない。
これは僕たちの世界そのまんまだ。
ブルーアワーは明け方だけのものではない。
暗闇が支配する前の時間帯も実はブルーアワーだ。
明け方のブルーアワーの後の希望の時間は、日がさす日中だったのかもしれない。
でも日は必ず暮れる。
でも、また、日はさす。
僕はそんなふうに思う。
Amazonの配信で出し惜しみして、中身が薄まってますね…。
Amazonで配信されている“彼女”視点のアナザーストーリー「ある夜、彼女は明け方を想う」も観てみた。
黒島結菜さんの演じる“彼女”は、大学生か大学院生ながら結婚し、夫のニューヨーク転勤と、自身の就職内定が重なり、夫の転勤についていくことなく、日本に残った。
“彼女”は“僕”と不倫する訳だが、その動機はとぼしい。
ただ、そのなんとなく満たされない感情を描きたかったのだろう。
メインストーリーの116分は、かなり長い。これならば、Amazonで配信せず、つまらない舌入れ&腰使いベッドシーンをなくし、一本の映画にすればよかったんじゃないだろうか?
アナザーストーリーも45分あり、メインストーリーはかなり間延びしている。
特に“彼女”と会えなくなってからが長い。
二本一緒で100分程度か、長くて120までが限界だ。…ということで、低評価になってしまう。
とはいえ、高評価もあるので、劇場で観て、Amazonの配信もご覧ください!
似たような経験は誰にでもある‼️❓
私事で恐縮ですが、交際した女性の3分の2は二股をかけていて、その相手は既婚者でした。
主人公と立場は違うのですが、共通点が多々あります。
女性からの強引なアプローチ、男は受け身で、かつ、優しさとゆうか優柔不断。
多分、この女性はこんなことを死ぬまで繰り返すので、主人公と同じ経験をする男は多いでしょう。
多分、原作者か脚本家は、自分の経験を書いてる、だから風俗嬢とも交際してるはずです、多分、わかる。
友情に厚い親友集まるのも、主人公の特徴です。
私も親友に助けられて、生きてます。
だから、主人公には同化しました、それだけですが。
多分、行動的な人には、理解しがたい主人公かもしれません。
京王線の青春
予告から「花束みたいな恋をした」的な作品を想像していましたが、また違う恋の痛みを描いた作品でした。
卒業間近の大学生から社会人なりたての数年間は、年齢的には大人に判別されるも、まだまだ成熟できずにいる良くも悪くも中途半端なとき。でも、その中途半端なときにしかできない青春や無茶があって、振り返るととても眩しくかけがえのないものだったりする。
そんな時代の楽しさや嬉しさ、切なさやもどかしさ、痛さ、儚さを、明け方の空気感と共に描いた画は、なんともエモいものになっていました。マカロニえんぴつの曲も相俟って、自分のことを重ねて感傷的になってみたり。
ストーリー的には、途中に転換はあれど、そこまで緩急はなく普通の人のお話。でもナチュラルでありながら心情を感じる雰囲気をまとい、退屈しない作品になっています。
余韻を含めて楽しめました。
意味わからない映画です。 主人公らは全然だめな人柄で、絶対同感でき...
意味わからない映画です。
主人公らは全然だめな人柄で、絶対同感できない。
監督の言いたいことは?
あんなひとたちを応援して、許してってこと?
ありえないです。
2021年最後の駄作でした。
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