「青春が終わる。人生が始まる。」明け方の若者たち デヒョンさんの映画レビュー(感想・評価)
青春が終わる。人生が始まる。
「青春が終わる。人生が始まる。」はこの映画ではなく、映画「何者。」のプロモーションで使われてた文言です。
大学3.4年から社会人1.2年目のこの映画を表すにも適切だと思い用いました。
見終わった後、長くて退屈な映画だと思いましたが、後々考えてみると色々思うことがあったのでレビューします。
よかった点
・「花束」と似た感じだが若者の共感を得られるようになってる。こういうのが求められてるんだろう。
・「明け方の若者たち」というタイトル、序盤と終盤だと全く違う意味に聞こえる。いいタイトル。
序盤に聞くと、単に徹夜で仲間と酒を飲み、彼女と楽しい生活を過ごしてる中で明日も仕事があり「明日なんか来ないで、このまま楽しい時間が続けばいいのに」というような夜が明けることをどちらかというとネガティブに捉えるような言葉に聞こえる。
しかし終盤に聞くと、好きな人に振られ、若い頃描いてた夢と現実の差を痛感して、それでも社会人として頑張ろうとする、若者から大人への成長を表すような言葉に聞こえる。
・「花束〜」との違いは一貫して北村匠海視点で語られており、カップルを通した2人の若者の話ではなく北村匠海の成長物語になっている点。ストーリーがわかりやすくなってて
いい。黒島結菜を終盤ほとんど出さなかったのも、見る人にとってはモヤモヤした終わり方かもしれないが、よかったと思う。だって現実でも元カノとは滅多に会わないもんね。
悪かった点
・いかんせん長い。起承転結でいうところの起承がまあ長い。必要な長さなんだと思うけど、22歳の僕が長いと感じたから若者以外の視聴者はもっと長く感じたのでは?
・脱げないならそんなに丁寧に濡れ場を映さなくていいのでは?若い子の濡れ場、見てられない。艶やかでもないし。なんか痛々しい。
最初はつまんない映画だな〜と思いましたが、大学生のうちに見れてよかったです。