「「明け方の若者たち」という、個人的にはしっくりくる題名」明け方の若者たち Thanks Tana Blogさんの映画レビュー(感想・評価)
「明け方の若者たち」という、個人的にはしっくりくる題名
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原作はカツセマサヒコの小説。主な登場人物は僕と彼女、そして親友の尚人の3人。東京で生きる僕が就活を終えた21歳から始まり、社会人として働き始め29歳ぐらいまでのお話。題名にある“明け方“というのは、個人的には夜(現状)とのお別れが迫り、また朝(未来)が始まろうとしている時間だと感じた。作中では、彼女(既婚者)と付き合うことを決めた明け方、友と朝まで飲み語らいいつまでも朝が来ないでほしい明け方、彼女との時間がこのまま続けば良いと思える美しい明け方(彼女との最後の旅行)、彼女と別れ絶望に陥る明け方など様々な明け方の描写があった。大学生で企画の仕事をしたいと未来に希望を持っていたが、社会人になり地味な総務部に配属になり現実に打ちのめされ「こんなはずじゃなかった」という僕。そして彼の世界は彼女で満たされていく中、既婚者の彼女の夫が突如帰国しそんな恋も終わりを告げる。そしてまた少しずつ前へ歩みを進めていく。親友の尚人も転職をし、僕も新しく新設された企画の部署に異動となる。若者たちにまた新しい明け方が訪れたのかもしれない。
PS.このお話も私と同年代のお話だったので刺さる部分が多かった。また監督の松本花奈さんも23歳と歳が近いのにこんなに活躍されていて良い刺激になった。
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