「先行する東京街中振り返りムービーと比べると」明け方の若者たち ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
先行する東京街中振り返りムービーと比べると
またしても明大前。苦い恋愛の聖地にでもなってしまうのではないか明大前。ということでいやが上にも「花束みたいな〜」が思い起こされ、更に下北沢は「劇場」、もっといくと「街の上で」「南瓜とマヨネーズ」、、リアルな街中の映画がたくさん出来てきた今日この頃、比較的高評価ながら個人的にまったく響かなかった「花束」がうん、確かにあれはあれでよくできてたと思わざる得なくなる。脚本、演出、演技、予算の違いとあるのだろうが、なかなか細部が冴えてない。熱、体温が伝わらない撮り方をしている気がしてならない。
ストーリーは大学卒業してのあるある話ながら、大仕掛けのプロットが用意されている、が、そうか、とは思ってもそれも設定としては浮いたような設定で、あれだけ魅力的な黒島結菜の背景や所在をもう少し用意してあげたかった。出だしからファムファタール感漂っているが、その設定ならではの重さがないような。つまり、大人と子どものというか子どものように見えてしまう社会人ビギナーとの歴然とした違い、というか。
そういうところが軽いままで自分のようなおっさんには響かず、逆に「花束」は響くのだろうな、と思った。
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