劇場公開日 2022年9月23日

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秘密の森の、その向こうのレビュー・感想・評価

全97件中、41~60件目を表示

4.0この詩的で芸術的な感じ、セリーヌ・シアマ監督ならでは

2022年10月25日
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鑑賞方法:映画館

この詩的で芸術的な感じ、これはセリーヌ・シアマ監督ならでは。そして、フランス映画ならではだなぁ~という感じ。
映像もアート的だし、音楽を使わないのもいい。
不思議な余韻が、残りました。
ネリーとマリオンを演じた子役の双子姉妹の演技も自然で素晴らしかったです。ただネリーとマリオンが似すぎてて見分けがつかないので、青い服=ネリー、赤い服=マリオンと覚えておくといいですね。

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光陽

4.5不思議な魅力のある作品

2022年10月23日
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鑑賞方法:映画館

不思議な出来事なのだけど…
こういうことが本当にあってもおかしくないように思えてしまったし、自分がネリーの頃に起こって欲しかったとすら思えた。
なんだか、とても現実感があったのは派手すぎないシンプルな演出と、森の力と、双子の姉妹の魅力に拠るのかしら。

怖さがなく、なんだか血の繋がりの強さと大切さと温かさを感じました。

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hkr21

4.5“もう一度だけ見てみたかったの”…観終わった後、何とも形容し難いものが胸に込み上げてくる時を映画的瞬間と呼ぶのなら…ラスト「二人」の再会に胸に染々と暖かい何かが溢れてくる紛れもなく正に映画…

2022年10月23日
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鑑賞方法:映画館

※2022.10.24.映画館にて二回目の鑑賞。
①『燃ゆる女の肖像』は本当に素晴らしかった。
本作はそれに比べては小品だが与えてくれる豊かさは変わらない。本当は男には正確に理解は無理なのかも知れないけれども、この映画でも「二人の女性」の絆が心を揺さぶる。
②『燃ゆる女の肖像』では主要な登場人物は全て女性だった。本作では男性である「パパ」が重要な役で出てくるのが前作と違うところ。そして「パパ」は‘わかっていた’のだと思う…
③ネリーが最後にお祖母ちゃんに言う“Au revoir(さようなら)”に微笑み、最後の台詞“マリアン”に胸が熱くなる。

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もーさん

3.0なんかジブリ的な。

2022年10月23日
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鑑賞方法:映画館

フランス奇譚の小ネタなんですが。何かジブリ的やない?トトロ的やない?ちょっとジュニア的、と言うか、女性視点のライトファンタジー、って言うか。3世代、っちゃー3世代が登場します。母親を失う事への畏れ、が縦串。お父ちゃんは、おっとりし過ぎで、優し過ぎて、舌足らず過ぎて、存在感まるで無しです。

この世界観が新鮮だと言う方におかれましては、満足度もそこそこかと推測したりするけれど。いやー、なんか二つくらい足りねーよ。って思ってしまうんだすよ。

秘密の暴露とか。隠されている、繋がりの暗示とか。ダーク系のバックグラウンドとか。

これじゃジブリの出来損ないだよ。
って思うのでした。

物足りなかった。
明らかに。

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bloodtrail

3.5独特な感慨に浸れます

2022年10月22日
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なーるほどこういう話か。まったく予備知識なしで観に行ったので、まず、あれ、子役が似てんな〜なんでわざわざ似てんの選んでんのかな〜と思ったりしたが、な〜るほど、のまさかのファンタジーだった。
シアマ監督といえば〜ではないが、なるほど女同士をこういうことでやるという目の付け所はさすが。娘と母。さらに言うと親子三代か。わかった瞬間からいろんなことがこんがらがりつつ思い巡らせつつ、そしてラスト、さすがにああいったツーショットは見たことのない感慨を覚える。
このような話は、たぶんもっともったいぶって作り込んでもいいところ、この簡素&あっけなさで、ぶっちゃけ途中うとうとしてもいたけど子役の魅力で見せてける。
軽やかなステップでジワッときた。

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ONI

4.0パズル問題漏洩事件

2022年10月22日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

少女がタイムスリップし、少女だった頃の母と交流する話。家族愛がテーマか。
綺麗に濃い内容でストーリー構成も良し。尺もコンパクトにまとまっている秀作。

良い点
・演技と知性

悪い点
・どっちがどっちか分かりづらい

その他点
・出入り自由
・もっと外側も気になるが

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猪古都

2.5ドラえもん

2022年10月21日
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鑑賞方法:映画館

皆、お互いの素性を知っているのに、静かにそれを受け入れているというシチュエーションが良かった。また、上映時間もスッキリしていた。
ドラえもんで似たような状況があったような気がする。
2人の子役が全く同じ顔だったので(双子だから仕方ない)、区別に困った。

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hanataro2

3.074分という上映時間が良い

2022年10月19日
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鑑賞方法:映画館

セリフではおばあちゃん好きということになっているがオープニングでの表現が足りてない感じ。
役者が似てないから長尺で出したくなかったのかもしれないが

シリアルとトーストという貧相な朝食、文化がよくわからないので何とも言えないが・・・
お父さんは特に変な人ではないが、最初妙によそよそしい
車のなかで主人公がとてもいい子なのは伝わってくるが、お父さんとは別の車(逆に夫婦仲が悪いと想像できるのはここぐらい)
おばあちゃんの家に着いた直後のお母さんの闇を感じるホラーのような演出が謎

若いお母さんの父を見る目が燃ゆる女の肖像を彷彿させるものの、燃ゆる女の肖像のような耽美的な映像はなく意味が分かると怖い話的なやつなのかな?

考察系の作品なので短い上映時間はありがたい。

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アモルフィ

3.0日曜の午前中に観たい一本

2022年10月16日
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鑑賞方法:映画館

 『燃ゆる女の肖像』を初めて見た時、派手なシーンはないし、台詞もそんなにない。なのに強烈な印象を持ってしまい、セリーヌ・シアマの新作だと知って観に行きました。
前作は海や浜辺とゴシックな城を行ったり来たりで、今回は森と家を行ったり来たりでこれまたシンプルかと思いきや、母と娘の絆を丁寧に美しく描いた映画でした。
 祖母が亡くなった病院から始まり、祖母が住んでいた家の整理に来ていたネリーは近くの森で同じ8歳の実母マリオンと出会う。子供時代の母親と数日間遊ぶうちに母の秘密を知ることになる。
 ネリーとマリアンを演じた双子が素晴らしかった。赤と青を中心とした衣装でしぐさも男女の特徴を表していた。ネリーは歩き方やポケットに手を突っ込むしぐさは男性的で無骨な印象を持ちました。一方マリアンは年相応の女の子ですが、森に落ちてある木の幹で小屋を作るタフな女の子。
 この監督の特長がカットが切り替わる瞬間の1秒に演技力を爆発させていて、だんだんキャラクターがカットが切り替わるまで目が離せない時間でした。

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keyton

4.0確約された未来

2022年10月16日
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鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

寝られる

おばあちゃんの遺品を整理しにおばあちゃんの家に滞在中のネリーが、森の中で幼い時の母親と出会い、仲を深める話。

完全にこれはフランス版『思い出のマーニー』。話の内容だけでなく、なんとなくマーニーを連想させるなぁってシーンがあって、2人でボート的なものに乗るシーンやくるっくるの髪をクシで雑にとかす(マーニーがお手伝いさんに無理やり髪とかされてたシーンあった気がする)シーンなど。

でも今作はより明確にネリーが母親の支えになっていて良かった。一人っ子で近々手術を控えた幼い頃の母親にとって、自分と似ていて同じ感覚を持ってる女の子の存在ってめっちゃ嬉しいだろうなぁ。自分も一人っ子なのでどれほど兄妹いる友達が羨ましかったことか(いや、今もまだ羨ましい)。

ネリーの存在だけじゃなくて、ネリーから教えてもらう確約された未来羨ましすぎる。母親は早くに亡くなるけど、ネリーという存在に必ず会える人生勝ち確じゃねえか。。

『燃える肖像』ではオルフェウス伝説になぞらえて、相手を思って振り返ってしまったが故に2人は引き裂かれるけど、今作は全く娘の方を振り返らない母親の後ろ姿でタイトルバックが表示されるので2人はもう1度巡り会える。ほっこりする。

とはいえやっぱりこの監督の作品眠い(笑)73分でも眠い(笑)

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せつこん

4.5不思議な物語でかつ静かに淡々と展開する作品なのに飽きさせない芸術性

2022年10月15日
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原作はPetite mamanで「小さなママ」といったところか。監督はセリーヌ・シアマ。

本作は「8歳の少女が自分と同じ歳のころのママと出会い一緒に遊ぶ」という非常に不思議な設定だし、全体を通じてそのトーンは非常に控えめで大きな起承転結や音楽による演出もほとんどなく、一歩間違えればただ淡々とよくわからない物語が展開されていく退屈な作品となるところを、不思議と最後まで飽きさせず調和の取れた作品となっており、73分という少し短めの時間でちょうどよく「これがセンスか」と思わせるものがあった。

この監督の他の作品も観てみたいと思う作品だった。

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にち

4.0宮崎アニメの実写版という感じでした

2022年10月15日
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鶏

3.5森の空気の音が身体を包む

2022年10月13日
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去って行った母は少女となって娘と遊ぶ。
この不思議が映画を包む。
帰ってきた母の中には少女が棲んでいる。
娘は言えなかったさよならをおばあちゃんに言い、母の少女と友だちになる。

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すぅ

4.0クレープのひっくり返し方

2022年10月12日
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ドラえもんで見たようなシチュエーションではあるが、「ええっ!」とか「うそっ」と言ったリアクションを知らぬ幼い8歳児の会話が淡々と時空の歪みをフラットに行き来する。にゃははと普通にふざけあうキッチンのシーンが眩い。歩き方や佇まいが実に8歳。子供の扱いがうまい。
母の最後の微笑みに秘された23年間が、身に覚えのある観ている自身の過去と重なり、吸い込まれるように感じるのはSF設定ならではの後味である。

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Kj

4.0静謐な映像世界の中へ……

2022年10月11日
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鑑賞方法:映画館

鋭敏な感覚で描き出された、謎めいた物語。
小品ながら、輝きを放っていました。上質な絵本のような作品だとも感じました。

登場人物は数人だけ。音楽もほとんどなく、静謐な映像世界が展開されます。
その世界はいつの間にか私たちの中に入りこみ、私たちもその世界の中に静かに足を踏み入れていきます。秘密の森の、その向こうに……。

「母と娘の絆」と、言葉で表わせば、いささか陳腐に感じられるかもしれないものを、いや、そんな言葉では簡単に言い表わせない強く深いなにかを、セリーヌ・シアマ監督は、この映画で見事に表現しているように思います。

前作『燃ゆる女の肖像』もそうだったけれど、すべてのシーンが美しいと言ってもいいほど本作の映像も素晴らしい。気品あふれる画面に魅了されました。

『燃ゆる~』と本作を観て、僕はすっかりシアマ監督のファンになってしまいました。次の作品も楽しみです(また「女性」を描くのでしょうか?)。

それはそうと、あの女の子たち、やっぱり双子の姉妹だったんですね。可愛すぎます~。

もう1回観たい。

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peke

4.0秘密の森の秘密基地

2022年10月9日
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8才って、意外に大人びたところあるかもしれない。大人になったって、こどもっぽい部分があるし、何歳になれば大人だなんて、法律以外に分ける尺度はない。非日常の経験の最中では、感性が鋭くなり、こどもも大人もなくなるのではないだろうか。

予想はしてたけど、見事に音楽が付かない。なので、本当に静か。季節は秋のようで、落ち葉が降り積もる道を、音を立てて歩くネリー。青いセーターに黄色い葉の色、森で出会ったマリオンは赤いセーター。色彩が美しい。

さよならを言えなかった…その哀しみが引き寄せた小さなお母さん。短いながらキュッと締まった物語。絵本みたい。

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ぷにゃぷにゃ

3.5神秘の森。あの日の祈り。

2022年10月7日
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時をかける少女。主人公とちっちゃいお母さんがとにかく可愛らしい(スープの件はあれどけど)。何故?なんて事は考えずただただ二人の邂逅を楽しむが吉。
日常の哀しさと幸せが交錯する素敵な作品でございました。

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lynx09b

4.0いいですねこれ

2022年10月7日
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上映時間の短さといい、クレジットといい、フロントのみのステレオ音声といい
これはアチラのTVムービーなのでしょうか?

それはともかく
冒頭の数分でハートをわしづかみにされました。
あー・・・いい演出する監督だなあ・・・これはきっと当たりだなあ・・・
この気持ちよさが最後まで持続しました。
嬉しい。

8歳の女の子が、お母さんの実家近くの森で、同じ8歳の頃のお母さんに出会うという不思議なお話がデリケートなタッチで淡々と語られます。
謎やその答えの提示の仕方がアメリカ映画や日本映画でよく見る手法ではありませんしドラマチックな盛り上がりも殆どありません。
子役の絶叫も泣きもありません。
日本映画で監督がこんな風に撮って行ったらプロデューサーからクソミソにダメ出しを食らうことでしょう。
「ここはもっと盛り上げんかい!」「誕生日の場面は泣かせどころやろ!こんなんで泣けるか!〇〇〇〇の主題歌流せ!」とかね。

ヨーロッパの映画に馴染んでいる観客には心地よく受け入れられる作風ではないでしょうか。
もっと上映時間が長くてもよかったかなあ。ずーっと観ていたかったですねえ。
何度も観たくなりそうだから円盤出たら買いますか。

いい映画でした。

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さるばば

3.5抽象的な表現が好きな人向け?

2022年10月3日
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ミーノ

4.0奇跡の森

2022年10月2日
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森の起こした小さな、さりげない、それでいてとんでもない奇跡。
とても優しい話で、どことなく小説家の梶尾慎治さんが書くタイムスリップ物を思い出させもしました。

双子が母娘を演じるのだが、これが可愛くて可愛くて。
きゃっきゃっうふふとしているうちに、悲しみが癒されていくことが伝わってくる。
家族を失った喪失感と悲しみを、未来を向き、家族との絆で乗り切る。
まさに「癒し」と「絆」の物語でした。

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コージィ日本犬