ひらいてのレビュー・感想・評価
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もういい加減こういうの…
じゃあレビューしなけりゃ良いじゃんって言われるかもしれないけど、お金を払って見た側とすればほんとうに腹正しい映画。LGBTQや女性問題をファッション感覚で描いちゃう未熟な感じ。
周りの大人がしっかりしなきゃいけないんじゃないの?
子供な発想と安い映像。
普通のラブストーリーのはずが、途中レズ行為
スタートが乃木坂風からスタートで、てっきり46系の子が主役なのかと思ったら違った。
内容は学生青春ラブストーリーってより、少しミステリアスな物語。
主役の子はとても可愛く気が強い。前から好きだったクラスメイトの男子には、か弱い彼女がいた。
好き過ぎる所以だが、彼にも彼女にも色々仕掛ける。
これらは男子には中々ない深層。
女子にはあるある、理解できるものだと思った。レズ行為は抜いて。
女子の敵は女子!?リアルだった。
女子、女子同士って怖いな。。。
暫くはいい面だけを観れる映画にしたい。
別談、ジャニーズの子は顔はイケメンじゃなかったが、クールでいい役だった。イケメンなら、ちょっとチャラい告白してきた彼が良かった。
因みに会場内は満席に近く、若い女性が7割でした。
折り鶴の桜
もう本当にこの桜の木がもの凄く日本的で美しく、
正直これだけでも観て良かった、と思ってしまうほど。
(文化祭どころか世界規模のイベントで通用するのでは…!)
始まりのイントロからのダンスですでに惹きこまれ、
木村愛の何考えてるか分からない感、
明るくわらってるけど本音じゃなさそうで、周りにどう思われても構わない、
何をしでかすか分からない肝がすわりまくった主人公を演じる山田杏奈さん、
独特な危うい雰囲気、笑ってない目、本当に素晴らしかったです。
こんな高校生いるか?と思いながらこの年齢だから成立する物語
映画などで描かれる高校生は度々大人のように描かれて、自分が高校生の時もっと単純だったよなあ、とよく思って共感できない事が多いです。
この作品の主人公達も人の心を全て見透かしたような子達で、共感しづらくはあるのですが、行動としては確かに子供っぽくて、大人ならこうはしないだろう、逆に大人なら死人が出る方に物語を持っていきがちになりそうだなと思いました。
登場人物の考え方は大人によるファンダジーながら、物語としては高校生時代という設定が成立させる為には必要だったと思います。共感は出来ませんが、こういう物語もあるな、という点では面白かったです。
愛
山田杏奈ちゃんが演じる自由奔放な性格の愛ちゃん。
自分の思い通りにならないと許せない
欲しいものはなんでも手にしたい
たとえくんは自分を視界にいれてくれて、触れてくれるだけで幸せ。たとえ気持ちがないハグだとしても。
みゆきちゃんを攻めるときの目はしっかりとみゆきちゃんをみてた。
山田杏奈ちゃんの暴れ狂う感じはすごく好きです。
みゆきちゃんと愛ちゃんのカラオケシーンがいちばんドキドキしました。
何度見ても面白い映画。
【”誰にも心を開かない女子高校生の、ある打算から芽生えた禁断の恋” 恋や進路に悩む多感な高校生男女を描いた、静謐で美しき、ビザール・ラブ・トライアングル・ストーリーである。】
ー 原作が”綿矢りさ”さんだから、一捻り半はある映画だろうと思いながら、劇場へ・・。
で、その通りの面白き映画であった・・。ー
◆感想
・愛(山田杏奈)は、同級生のたとえ君(作間龍斗)に高校一年の時からずっと恋していながら口にせずに過ごすが故に、少しひねくれてはいるが、一型糖尿病を患う美雪(芋生悠)のダンス練習中の変調にいち早く気付き、低血糖状態で倒れていた美雪にジュースを口移しで飲ませる。
ー 愛が、周囲を良く見ていて、良心ある女性だという事が、一発で分かる。
口移しでジュースを飲ませるシーンが、後半、彼女と美雪の、心持の変化に繋がっていく事を、暗示している。
良い導入である。ー
・愛が、”たとえ君に恋人がいるのでは・・”と気付き、”恋人からの”たとえ君宛ての手紙を盗むシーン。
ー 遊び仲間と共にではあるが、あの教室侵入シーンは危険だよ。けれど、それが愛のたとえ君に対する強い想いを表しているのである。ー
・そして、愛がたとえ君の恋人であった美雪に“打算から”近づいて行くシーン。
ー 愛は、略奪するもの・・。そのためには手段を選ばない。
小悪魔的な蠱惑さを漂わせた愛の姿。ー
・それまで、孤独だった美雪が、初めてできた同性の友人、愛に惹かれていくシーン。
二人で映画を観たり、カラオケに行ったり・・。
ー それは、美雪にとっては、嬉しいよね・・。例え、愛の打算の行為だったとしても・・。ー
・けれど、二人の間は徐々に、徐々にエスカレートしていく。愛は、美雪のピュアな姿に自分にない生き方に惹かれたのではないか、と私は思った。
ー ドキドキしながら、観てしまいましたよ・・。エロティックすぎます・・、お二人とも・・。
特に、「ソワレ」での芋生悠さんの逃避行が印象的な姿を覚えている者にとっては、彼女の”受け”の演技と山田杏奈さんの”攻め”の演技に・・。ー
・愛の表情は暗くなり、言動、行動がドンドンオカシクなって行くシーンの数々。
ー ”策士、罠に嵌る”ではないが、”打算だった筈の行為が、本当の愛に変わっていくのであるから、当然であろう。そして、愛はたとえ君も好きだし、美雪だって好きなのだ・・。ー
・愛が到頭、たとえ君に告白するも、キツイ言葉で拒絶されるシーン。
ー あれは、辛いよなあ・・。3年間好きだった男から
”上から見下ろした態度の君は嫌いだ!”などと言われてしまっては・・。
上から見下ろしているふりをしているだけだったのに・・。ー
□今作の少し、残念だった点
・たとえ君と、蒲鉾職人の父親(荻原聖人)の捻じれた関係性が上手く描かれていない点。
たとえ君の母親が関係しているのは、
”地頭が無い、女の子供だからな・・”
と言う父親のセリフから類推出来るのであるが・・。
けれども、愛が愚かしき”たとえ君”の父親に見舞った渾身のグーパンチは、良かったなあ・・。
<誰にも心を開かない愛の心を開いたのは、”打算で近付いた”ピュアな心を持つ愛する男の子の秘密の彼女、美雪だった・・。
愛と美雪のレズビアンシーンはドキドキしたが、二人の距離と想いがドンドン近づいて行く事を示すシーンであり、静謐な美しさを湛えていた。
愛が、たとえ君と作った折り鶴を桜に見立てた卒業製作も含め、美しくも悩める男女を描いた、ビザール・ラブ・トライアングル・ストーリーである。>
腹黒い役の山田杏奈
成績優秀な木村愛(山田杏奈)は、同じクラスの西村たとえ(佐間龍斗)に片思いをしていた。地味なタイプのたとえは、他人との関わりを避けているようで、愛はなかなか近づけなかった。そんなたとえが誰かからの手紙を読んでいる姿を目撃した愛は、ある夜、学校に忍び込み、たとえのロッカーから手紙を盗んだ。手紙は糖尿病の少女・新藤美雪(芋生悠)からのものだった。地味で友達のいない美雪とたとえが交際していることを知った愛は気持ちを隠して美雪に近づき、美雪とレズをし、たとえに告白し、てな話。
腹黒い山田杏奈が壊れていくところが見所なのかもしれないが、あんな女子高生もいるのだろうな、くらいの感想。
山田杏奈と芋生悠のレズシーンは、芋生悠がブラ取ってるのに山田杏奈もブラ取らないのは中途半端だと思った。
芋生悠は今作でも光ってた。
暗い目。濡れた指先。右ストレート。誘い言葉。
え?濡れ場?この2人で?ちょっとーー!これにはビックリ。いや、得した気分。と言うか、そこだけで元がとれた気になるのは間違いないです。
と言うか。
表参道を順調に歩んで来た山田杏奈と、インディのアイドル芋生悠の共演ってのが、結構な「あり得なさ」なんどすが、2人が、ともに持ち味全開です。
気が強く、思い通りに生き、我慢する事を知らない女の子。心のこもらない上っ面だけの言葉は、自らの「暗い目」で悟られてしまう。
パーっとしたラストがあるじゃ無しのU20な人生劇場は、丁寧に撮り進められた121分の長丁場。監督の首藤凛さんは「21世紀の女の子」で見てるはずなんですが、どの話を撮った女性だろ?
撮影の岩永洋さんは、最近お気に入り。最初の濡れ場の山田杏奈の撮り方とか、結構痺れる。と言うか、逆光の山田杏奈、キレイ過ぎて拒めないよ、ってのが、この画で分かるもんw
最後のセリフには、おいおいおい!って言いたくなりますが、その前に、「卒業できるのか?君は?」って突っ込んどきます。
面白かった。
「重い部分」の扱い方が臭くも暗くもならないところは好き。芋生悠から山田杏奈への手紙を分断して劇中に差し込んだ演出は、今ひとつだと思うけど。あそこは、あざとく泣かしに来てもw
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10/26追記
監督の首藤凛さんは学生時代に「また一緒に寝ようね」と言う映画を撮っているらしく。また、原作「ひらいて」は大好きな小説とのこと。原作では、この台詞の後も物語は続き「ひらいて」の言葉で終わりますが、「また一緒に寝ようね」で映画が終わっていると言う事から、首藤監督は、この台詞のインパクトがよほど気に入ったのだと思われます。
ただし。
原作の中での「3人の関係」と映画のそれとは、微妙に違う気がして。
スクールカースト最上位の愛は、これと言って目立つところの無い秀才たとえを「愛して」います。身の危険を顧みずに教室に忍び込み、手紙を盗み読むくらいに。
文化祭の展示品製作の、桜色の折り鶴をひたすらおり続ける愛。その愛の内心に関する見方の一つは「たとえへの想いを込めて」ですが。よりも、「内心の安定」であったり、目的に向かって単純作業に打ち込む事は、「何ものからかの逃避」であったりってのは良くある話で。「たとえは好きな女の子がいる」と言う事実から目を背けるためなのかも知れません。
ところがですよ。
この愛ちゃんは、逃げてるだけで終わるタマじゃあーりません。美雪に近づき友達を装い、嘘の延長から美雪の貞操を犯します。
折り鶴を開いて延ばす愛。元の四角い折り紙には戻るも、シワは残ったまま。この描写は、様々な事を示唆していますが。一旦、原作の事を全て忘れて、この映画の中で描写されている3人の関係、愛の人格から思ったのは。
「一度、カタチ作られてしまった想い=たとえへの愛、はキレイサッパリに無かったことにはできない」
そこからラストの囁きですよ。
「また、一緒に、寝ようね」
美雪にとっては、甘美な脅迫です。愛の愛撫で性に目覚めているかも知れない美雪。美雪にとっては、たった一人の友達=精神的な支えである愛。一方で、たとえを奪って行くかもしれない危険な女の子。
その愛が、関係は絶たねーよ、逃がさねーよ、って言ってるんですから。
原作の「ひらいて」の意味は、たとえに「心を開いて」と言っている様でもあり、自分自身に「素の自分になれ」と言っている様でもあり、「私はどうしたいの?」と言う自問の様でもあり。
映画の中の「ひらいて」も「また、一緒に寝ようね」も、原作のそれとのズレ方が、結構好き。
惜しむらくは「長い!」ですかねぇ、こりゃ個人の好みの問題もありますが。今年は、ポンポさんの影響もあって、これで2時間はなげーよぉ、ってなっちゃいました。これ、登場人物、少しくらい減らしても大丈夫じゃないでしょうか?スクールカーストや、愛の家庭の描写とか、半分も要らない様な気がしました。
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