「青春の危うさ」ひらいて よっちゃんイカさんの映画レビュー(感想・評価)
青春の危うさ
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この作品に出てきたような青春を送ったという人はほとんどいないだろう。
しかし、青春とはこんな物だったなというような妙な懐かしさを感じる。
ひどく自己中で5年後幸せであることよりも今この一瞬の快楽を求める感覚なんかまさに通ってきた道なので愛の行動や人間性にも謎に納得してしまう。
山田杏奈さんもすごい。
山田さんがどんな青春を過ごしていたのかはわからないが、まぁこんな青春は送っていないだろうし、普通の人なら共感できないような愛の行動や心情をよく咀嚼して極めてリアルに演じていらっしゃって名演。
山田さん等々主人公3人の演技がこの映画のストーリーに説得力を持たせていたことも成功の要因かも。
そして美雪。
人並みにはHやそういう性的なことに興味を感じる年頃ながら彼氏からは満たされず、そんな隙間を埋めるように愛との情事に及ぶ姿なんかを丁寧に表現されていて凄かった。
この作品に出てくる登場人物の中では一番素直でわかりやすかった。
たとえはいまいち釈然としない。
しかし、この釈然としなさが愛をさらに狂わせていく要因でもあるのだなと見ていて感じた。
この中途半端な感じを作間さんが見事に表現していた。
愛がたとえに「私、美雪とやったの。2回も」と告白してからのシーンは必見。
愛の少し歪な愛情を山田さんが素晴らしい台詞回しで表現していた。
高校生の頃が懐かしく感じる映画。
劇中曲の夕立ダダダダダッも素晴らしい。
一般の方が歌っているとはとても思えない。
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