14歳の栞のレビュー・感想・評価
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トリガー
記憶の底から色々引き出される
成長期のエネルギーに満ち溢れる14歳たちに
この混沌を乗り切るヒントを沢山いただきました
被写体との関係性の構築、膨大な素材をスマートに感動的に仕上げた手腕と根気 スゴイ!
時空研究してタイムマシンを作ろう
中学2年3学期の話
大人すべてに見てほい作品です
中学校を卒業して何年たっただろう、自分は大人になったのか?
自称、他称問わず大人と呼ばれる存在は多くいるけれど、その大半が忘れてしまった中二の頃を思い出させてくれるます。
そして無限の可能性を感じさせてくれました。子どもたち、大人たちにそして自分に。
なんの変哲もない1クラスを追ったドキュメンタリーでこれと言ったドラマはない、ドラマと言うか日常と生徒一人ひとりを写すだけなのだが、これがなんともドラマチックで素晴らしい。
日本中、いや世界中の学校で起こってる日常、自分も経験していた日常、を切り取った本作はすべての人の心に何らかの感情を湧き上がらせるはずだ。
こんな奴いたなーとか派閥あったなーとか馬鹿やってたなーとか部活しんどかったなーとか
自分と重ねて見たり、現代の学生はこんな事かんがえてるんだなと考えらせられたり、とにかく得る物が多い作品なのです。
若々しく未来が光で溢れている年代でも、すでに将来を諦めている子や大人になりたくない子、全部リセットしたい子、そんなに悲観しなくてもと言いたいけれど、今のご時世夢も見れないんだなと悲しくもなりました。
限界なんてないんだよ、夢はかなうよっと全力で応援したいけど出来ないのは切ないですね。
色々考えがまだまだ幼稚だったり大人ぶってるだけっだったり、かわいいなこいつらって思って見てたんですが、我に返ってみると・・・
自分だってまだまだ幼稚だし大人ぶってる、いろいろ経験して知ったふうにしてるけれど、この学生達と本質的になにも変わってない。
夢も希望もないって子どもに言うのは自分に言い聞かせてると同じだってことですよね。
若いんだからとか、時間がまだまだあるんだからとか言ってしまいがちだけど、じゃあ自分は動けないの?時間ないの?って話。
言い訳してないでやりたい事やれよ「大人なんだから」って中二の自分が心の中で言ってるきがします。
教育について疑問が有ったり、教師に不安があったりとか文句ある方はまずこの作品を見てほしい、そして自分の学生時代を思い出してほしい。
進むにしろ引くにしろ、ひと呼吸おける時間になると思うし、冷静になれるはずです。
見た人と語り合いたくなる映画です、感動も成長も共感もできて心に残る作品でした。
自分は日常的に映画を見ているので感動も興奮もどんどん更新されてしまう、それでいいと思ってたけれど、この作品を見た終えた時、しばらく映画見なくてもいいかなって思いました。
今の季節はちょうど春だし桜も咲いてる、この映画のラストの様に河原でも行ってのんびり歩きたくなりました。
いや待ってよ?本当のラストは違う、これからもつづくって締めだったんだから・・・
明日も映画見よ!
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劇中セリフより
「希望しかない」
生きるってことは希望なんだ、
希望とはいい事も悪い事も超越した生きる糧
大人になっても同じような悩みはある
春日部市に実在する中学生、2年6組の35人を取り上げ、1人ずつ部活などの自己紹介から現在の悩みなどを聞いていくドキュメンタリー的作品。
クラスには問題も有り、何らかの理由で学校には来ても教室に入れない生徒、車椅子の生徒、他人に心を閉ざしてる生徒、など、実際に起きている状況を映していた。
完全ドキュメンタリーかと言えば、生徒たちもこれが世に出たらどういう影響が有るかくらい考えて発言してるだろうから、相当遠慮してるだろうと思う。
家での撮影も有り、家族の言ってる事も同様に相当抑えているだろうと思う。
しかし、可能な範囲で実在する生徒の生の声が聞けるというチャンスはまず無いだろうから、これはこれで貴重なものに思えた。
遥か昔だが自分の14歳の時よりずっと考えることが増えていて大変だろうなと感じた。
あの頃を思い出し、新鮮な気持ちになれたのと同時に、大人になっても当時悩んでた人間関係での悩みは同様なものが有ると感じさせられた。良い作品でした。
冒頭の馬のシーンいる?
(冒頭の馬のシーンをはじめ、チラチラとあざとい演出やカットが気になったけど)
いい映画でした。
自我を獲得するには孤独を乗り越えなければならない。
自由を獲るには孤独と戦わなくてはならない。
むかし、ラジオの人生相談の番組で回答者が言ってた言葉です。
ここのクラスに出てきた生徒は本音ではない本音を語っていたりして、みんな孤独にみえました。
でも、いいんです。
数ある孤独を乗り越えないと、自由は得られないんだから。
ドキュメンタリー映画にあらず。
35人を平等に描く事自体が製作者の大嘘である。
一番嫌いなのは、不登校の子がなぜ不登校になったか聞かれ答えなかったにも関わらず、違う子のインタビーでなぜ不登校になったか明かされる、気持ち悪い。
大人とは何か、それは自分で決めるから大人になれるのだと思うが、これは社会で言ういわゆる大人の定義で大人になった人間が作った。大人が見た子供だ大人になっていく映画になっている。
この映画に共感している人間は社会で頑張っている人間なんじゃないかな。
春
もう私には入学式も新学期もクラス替えも無いけど、明日から四月だ!という日に観に行けて良かったです。
一大イベントのバレンタイン・デーにきゅんきゅんしました。ひとつひとつが眩しすぎて終始うるうるしつつも微笑みながら、きっと上映中同じ空間にいた人達はみんなすごく優しい顔をしていたような気がします。
「14歳はもう遅いっす。」と言っていた彼。14歳はまだまだ全然そんなことは無いのに、当時はそう思ってしまっていろいろを諦めてしまうの、とても分かるよ〜と思いました。どうかこの先後悔する数が少ないと良いな。
当時はやっぱり私もいろいろ考えていたことがあったはずだけど、今思うと男子良いなって思うし、女の子良いなって思いました。
ゲームセンターの車を操る場面、編集がかっこよすぎたな〜。あと、はじめの、男の子メインめで始まるとこと、女の子たちに切り替わるとこのBGMの感じがめちゃくちゃ好きでした。人物の切り替わりもおしゃれ。
クリープハイプの栞がもっと好きになりました。2年6組の皆んなに心からありがとうの気持ちです。
自分があの頃挟んだ栞を開くくすぐったさ、クリープハイプが染みる良作
大人になりたくて、大人になりたくないなんて思っていたあの頃。学級委員をしていた自分には、今の自分はどう写るのだろうか。挟んだままだった栞を再び開かせる良作。
中学校が世界の全てだったあの頃に、クラスを見渡す余力なんてなかった。空気を読んだり、周りとバカをやったり、恋をしてみたり。そんな刹那がワッと蘇るような感覚。そして、自分という36人目が共に走り回っているような気がした。
ある中学校の2年6組。クラス全員、14歳。ムードメーカーからネクラ、闇を抱えた子から気にかける奴がいる子まで…35人の人間模様がある。それぞれ部活に所属したり、夢中になるものがあったり。それも今しかなかったのだと思うと懐かしかったりする。しかし、そう思われている彼らだって、大人になりたかったり、やり直したかったりするのだから面白い。
インタビューを挟みながら、クラスとしての自分やその環境、将来像を描いてゆく。淡々としながら、あるあるばかり出てくるので飽きが来ない。ペン回しにくっつき合う女子、バレンタインのソワソワだったり、必ず観てきた景色が重なる。
当然ながら彼らにも長い人生があるので、名前を出すことは控えておくが、個々の考えが浮き彫りになるインタビューは発見の連続だった。静かな子には理由があるなんて、今まで考えたこともない視点だったし、友達のイジりも戦略だったのかと思うとくすぐったかったりする。また、楽しく過ごせるように努めていても、友達ですら気づけない棘だってある。そんな小さな世界を、14歳は全てとして受け入れて歩いてゆく。
3学期までの短い間で、35人を丁寧にスポットしていたスタッフに感服である。起きていることと思っていることを拾って組み立てる、その単純作業で築かれたドキュメンタリーは感動を呼び寄せる。ただ、強いて言うなら、クリープハイプの『栞』が出来すぎている。歌詞を知っているだけにリンクしすぎて、映画を食っていた。ただ、これは主観であり、涙の蛇口をひねったのもこの曲なので仕方ない。笑 これからフェスで聴くのが楽しみだ。
ぼんやりとした未来と、逃げられないような今を過ごす中学生。となりにいたあの子だって観たら分かるはず。学校という世界のありふれた奇跡がここまで綺麗だったとは。もう一度授業参観=再見しようかな。笑 学校の先生にこそ効く薬のような映画。そして、友達に教えたくなる作品だ。
ちょっと編集がおしゃれすぎて、そこはあんまりいらないかなとは思いつ...
ちょっと編集がおしゃれすぎて、そこはあんまりいらないかなとは思いつつ、誰もが経験するあの学校の感じとキャラクター達にはぐっと引き込まれて、ドキュメンタリーとしては良い方だったのではと思った。編集をする時点でもうフィクションになってしまうことを考えると、もう少しやりようがあった気もする。
ひらひら舞う文字が綺麗
ドキュメンタリーは普段なかなか見ないので、新鮮な気持ちで劇場へ。
よくこんな面白いもの作れたなあって思いました。中学2年生のリアルをここまで映すとは。もし自分がやってたら誇らしいとも思うだろうし、恥ずかしいと思ってしまうような行動を彼ら彼女らは取っているのです。考えていることは今と相違ないくらい彼らも悩んで生きているということに刺激を貰いました。
1番盛り上がったのはエンドロールです。ドローンから取られた全体の映像。そこに鳴り響くクリープハイプ の「栞」。人生の一部がこの素晴らしい音楽に彩られるのがとても羨ましいです。
リアルだからこその面白さが最高です。
鑑賞日 3/30
鑑賞時間 14:30〜16:40
座席 E-9
お金が無くて数百円でも割り勘した懐かしい中学生時代を思い出しました...
お金が無くて数百円でも割り勘した懐かしい中学生時代を思い出しました。
クラス35人いて、その考え方は35通りあるんだなと考えさせられました。
この映画は友達や恋人とわちゃわちゃ見に行くのではなく、一人で中2のあの頃を思い出しながら見てほしいです。
タイトルなし
中学2年生。14歳。大人と子供の中間地点。甘酸っぱくて瑞々しく、不器用で一生懸命。当たり前の日常の中でも、彼らにとっては悩みや挑戦の連続で、出来事の一つ一つに重みがある。
誰もが経験する、残酷で魅力的な日々。
いつのまにか大人になってしまったと思ってたけれど、こんな時期が確かにあった。
奇跡のドキュメント
まず、本作をよく作れたなぁと・・・。製作陣の尽力に拍手を送りたいです。
準備に一体どれだけの時間を費やしたのでしょうか。
また、この個人情報に厳しい世界で、実在する中学2年生の顔と名前を映像に残し製作できたことは奇跡といえるのではないでしょうか?いやはやすごいです。
さて、本作は・・・その中学2年生達の日常とインタビューで構成されています。
あぁ、これは、自分にもあったあの頃に、ふっと戻らせてくれる作品でした。
いつの間にか、このクラスの中で自分は誰に近いかな?なんて考えはじめてました。
おなじく、あの頃の仲間の顔も探してました。
あぁ、そう考えてたのね、
あぁ、そっかそーだよな。
あぁ、ちょっと、それは恥ずかしー。
タイムマシンで中学2年の頃の自分がいるかもしれない世界にいったのかな?
あの頃の自分を大人の僕が覗き見してるような、心当たりの連続でこそばゆい気持ち、、。
そうだ、作品名にもあるように本作は琹なんですね。
誰にもあるはずの頃も含む、人生の本に挟まれた14歳の章の琹。
観ている僕は、そっとそのしおりに手を伸ばして、束の間の思い出に浸ったんですね、きっと。
だとするならば、とても良い題名。
ラストシーン、彼らと一緒にいるかのようなアングルから俯瞰へ。
しばしのタイムスリップを終えて僕は今の時間に戻るかのように。
秀作です。
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