劇場公開日 2021年3月5日

「時空研究してタイムマシンを作ろう」14歳の栞 フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

時空研究してタイムマシンを作ろう

2021年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

中学2年3学期の話

大人すべてに見てほい作品です

中学校を卒業して何年たっただろう、自分は大人になったのか?
自称、他称問わず大人と呼ばれる存在は多くいるけれど、その大半が忘れてしまった中二の頃を思い出させてくれるます。
そして無限の可能性を感じさせてくれました。子どもたち、大人たちにそして自分に。

なんの変哲もない1クラスを追ったドキュメンタリーでこれと言ったドラマはない、ドラマと言うか日常と生徒一人ひとりを写すだけなのだが、これがなんともドラマチックで素晴らしい。
日本中、いや世界中の学校で起こってる日常、自分も経験していた日常、を切り取った本作はすべての人の心に何らかの感情を湧き上がらせるはずだ。

こんな奴いたなーとか派閥あったなーとか馬鹿やってたなーとか部活しんどかったなーとか

自分と重ねて見たり、現代の学生はこんな事かんがえてるんだなと考えらせられたり、とにかく得る物が多い作品なのです。

若々しく未来が光で溢れている年代でも、すでに将来を諦めている子や大人になりたくない子、全部リセットしたい子、そんなに悲観しなくてもと言いたいけれど、今のご時世夢も見れないんだなと悲しくもなりました。
限界なんてないんだよ、夢はかなうよっと全力で応援したいけど出来ないのは切ないですね。

色々考えがまだまだ幼稚だったり大人ぶってるだけっだったり、かわいいなこいつらって思って見てたんですが、我に返ってみると・・・
自分だってまだまだ幼稚だし大人ぶってる、いろいろ経験して知ったふうにしてるけれど、この学生達と本質的になにも変わってない。

夢も希望もないって子どもに言うのは自分に言い聞かせてると同じだってことですよね。
若いんだからとか、時間がまだまだあるんだからとか言ってしまいがちだけど、じゃあ自分は動けないの?時間ないの?って話。
言い訳してないでやりたい事やれよ「大人なんだから」って中二の自分が心の中で言ってるきがします。

教育について疑問が有ったり、教師に不安があったりとか文句ある方はまずこの作品を見てほしい、そして自分の学生時代を思い出してほしい。
進むにしろ引くにしろ、ひと呼吸おける時間になると思うし、冷静になれるはずです。

見た人と語り合いたくなる映画です、感動も成長も共感もできて心に残る作品でした。
自分は日常的に映画を見ているので感動も興奮もどんどん更新されてしまう、それでいいと思ってたけれど、この作品を見た終えた時、しばらく映画見なくてもいいかなって思いました。
今の季節はちょうど春だし桜も咲いてる、この映画のラストの様に河原でも行ってのんびり歩きたくなりました。

いや待ってよ?本当のラストは違う、これからもつづくって締めだったんだから・・・

明日も映画見よ!

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劇中セリフより

「希望しかない」

生きるってことは希望なんだ、
希望とはいい事も悪い事も超越した生きる糧

フリント