「リアル」14歳の栞 ぺさんの映画レビュー(感想・評価)
リアル
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クリープハイプが主題歌だから知った映画だけど、実際の一つのクラスに密着して出来たっていうので凄く気になっていた。再上演があり見れた!
映画の制作陣に心を開ける子、話はするけど心を開いていない子、車椅子の子との距離感、クラス内恋愛の感じ、教室内で教室外で見せる姿が切り替わる感じ、保健室登校の子が最後の写真にも来ない事、全てがリアルで、リアルが刺さる。
教室に行けなくなった子も、それだけが理由じゃなくてそれまでも色々抱えてて、それがきっかけになったんだろうと思うから、その子がこの映画を見た時に「分かってもらえてない、そうじゃないんだよ」って思っちゃわないかな、とか考えながら見た。
でも、野球部の坊主の子、中2とは思えない落ちつきぶりで言葉をすごく選んで話しているなと思った。落ち着かなきゃいけないくらい、来れなくなった子のことを悩んで考えていたんだろうな。
みんなが桜が咲く河原道をドローンで上から撮影してるエンドロールが綺麗。
普通はあの時クラスのあの子が心の中でどんなことを考えてたなんて分からない。ましてや年齢を重ねると、あの日はどんな気持ちだったか、細かいところを鮮度そのまま覚えておくなんて不可能。出演した子たちが振り返って映画を見た時に、そのままのその気持ちが見れる『14歳の桜』。素敵な作品だな〜。
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