きりはじめて、はなをむすぶ。のレビュー・感想・評価
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【その先を想像してみる】
桐が花を咲かすのは4月か5月らしい。
暦の「大暑」の頃、実は、桐は実を結ぶのだが、同時に翌年の春に咲く花の「つぼみ」をつけるのだそうだ。
そうしたことで、桐始結花(きりはじめて、はなをむすぶ)が大暑を表すということらしい。
つぼみは大暑の後に訪れる暑い暑い夏だけでなく、その後の寒い寒い冬までやり過ごして、春に花を咲かせるのだ。
この作品は、見てるだけで暑苦しくなる。
映像は、ものすごく暑い時の、風景がユラユラ揺めき、ボヤけて、ずっと先に逃げ水が見えそうな感じさえする。
暑い。
だが、それでも人ははしゃぎ、再び巡る季節を楽しみにしているようだ。
これは桐始結花だ。
※ 「とてつもなく大きな」がカンヌの正式出品作になりましたが、なかなか観る機会のない作品だと思います。
映画のURLのコメントの欄に黒沢清、青山真治両監督の感想もあります。
興味のある人は見てみて下さい。
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