「ヒバゴン目撃少年のウソに比べたら大したウソではない」とんび kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒバゴン目撃少年のウソに比べたら大したウソではない
『三丁目の夕日』なみにマツダオート三輪や舞台が昭和感を醸し出していた(夕日ではダイハツミゼット)。その夕日にも登場していた薬師丸ひろ子も小料理屋の女将として好演。日アカの俳優賞でいえば、助演女優賞は確実じゃないかと思えるほど感情を揺さぶられた。もし新設するなら濱田岳にもわき役賞を捧げたい(笑いのパートは彼が独占)。
もちろん主演の阿部寛も良かったのですが、どうしても今までの作品のイメージを焼き直した感じがして新鮮味が足りなかった気もする。銭湯で潜ってしまうシーンでは浮き上がったら古代ローマにテレポートするんじゃないかと冷や冷やしてしまい、暴力的なところやちゃぶ台返し(ちょっと蹴っただけ)では『自虐の詩』をも想起させられた。
笑いあり、涙ありで、マスクがぐしょぐしょになってしまったのも昭和世代のためでしょうか、こうした作品を観たのも久しぶり。アキラの名前も「ダイナマイト150トン」からわかるように小林旭にちなんで命名したのでしょう。何度も歌われてましたが、個人的にはフィンガー5の「恋のダイヤル6700」にハマってしまいました。
細かい伏線とかいっぱいありそうで、親子三世代における絆を感じさせるところが満載。血のつながらない親子と育ての親のプロットも良かった。重松清作品らしい。最後の映像で気づいたのは、ポッポと呼んでいた機関車の玩具。父親ヤスが手作りで作ったモノだったんですね~胴体がカゴメ野菜(トマト?)ジュースの缶だったところが痺れる。それが木工ポッポや箱ごと置いた缶ジュースだったのですね!絶妙!こうなってくると伏線探しに集中してしまいがちになるのですが、気づいたのは終盤。「トンボ学生服」という看板がとんび学生服に見えてしまったのは俺だけじゃないはず。もちろん、くわいの産地は広島県が1位。細かく書くとうるさい!と言われそうです・・・ビー・クワイエット!
薬師丸ひろ子パートで涙が出尽くした感じもしたけど、もちろん泣けるシーンは終盤にもやってくる。笑って泣いて、感情を揺さぶられっぱなしの映画となりました。
kossyさんコメントありがとうございます。変わったお仕事順調ですか?確かに、阿部寛は他の役のイメージが先行しますね。引っ張りだこすぎる。
明日、私は、糸魚川に帰省しますよ。金沢近いしkossyさんにあってみたいけどね(笑)
時代感じました。 濱田岳が、北村匠が杏を連れてきた件で、場違いで帰ろうとしたり、席を外して一人で飯をわしゃわしゃ食べていた絵面がかなり受けましたね。濱田岳はほんといい仕事をします(笑)
いつも読んでくださってありがとうございます。
私はTBSドラマの内野聖陽さんと佐藤健くん、亡くなった奥さんが
常盤貴子。これに感動しすぎていたので、一番ではなかったですけど、
昭和感はすごく良かったですね。
アキラは小林旭から・・・、目から鱗でした。
kossyさんは本当に細かくご覧になって描写力が凄いですね。
(北村匠海くんが目立たなかったと思うのは私だけでしょうか?)
イイねありがとうございました😭。ヒバゴン目撃少年映像。確かに「赤っ恥」。肖像権的にどうなのかとも思いましたが、面白い作中引用だと思いました。明らかにフィルムの劣化具合からして当時の映像。良かったです。😊
紛うことなく昭和世代ですね。
単純明快なこういう泣かせ方は、ずるいと思いつつもハマりまくりますw
そして、そういう作品ではないけれど、私も風呂に潜る阿部寛にドキドキしましたww