劇場公開日 2021年5月28日

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「是非ともスクリーンで」アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0是非ともスクリーンで

2021年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

72年の教会でのライブを収録した、アレサの名盤ライブアルバム「アメイジング・グレイス」。
その二夜に渡る歴史的ライブを収録したドキュメンタリー。
映像と音がずれるという致命的な問題でお蔵入りとなっており、49年の時を経てついに公開される事になった作品です。
監督は「ひとりぼっちの青春」のシドニー・ポラックで、名指しだったみたいですね。
この公開にはソウル・R&B・ロックファン等には「マジか!」となるような出来事で、例えばストーンズの「ロックンロールサーカス」にも同様な衝撃がありました。
始まるとすぐその空気に引き込まれ、目の前にいるかのような存在感。
とにかく圧巻のパフォーマンスなんです。
作品はカテゴリー的にドキュメンタリーですが、完全にライブ映像でひたすら彼女の声に魅了されます。
箱の大きさもあるのでしょうが、本当瞬く間に会場が一体化するんですね。
その様は観ていて、自分もそこにいるような高揚があります。
二日目にはストーンズのミックとチャーリーの姿も見え、個人的に嬉しい限り。ちょうどアルバム「ならず者」のトラックダウンでロスに滞在しててこちらに来たらしいです。
「高き山に登らん」では最後列にいたミックが(目一杯ズームしてるけど当時のカメラではかなり荒い)すっごい手拍子初めてて、そのズームが引く頃には会場全部手拍子になっててびっくり。さすがミック、場を作るのが上手いって感じでした。(そんなミックですが、後半はしれっと前方の席に移動してたりしますw)
最後にはコーラスもオーディエンスも皆総立ちでスィングしてて、その様は伝説の瞬間を目の当たりにしているかのよう。
鳥肌が立つとは正にこの事でしょう。
この奇跡のようなライブ、是非ともスクリーンで観ることをお勧めします。
アレサのパフォーマンス、本当に素晴らしかったです。

白波