僕が君の耳になるのレビュー・感想・評価
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僕が君の耳になる
姪っ子と観てきました。
感想聞いたら
『観てよかった。いろんな気づきがあった。』
『手話覚えたいと思った』
うん うん (*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪
途中寝てしもてゴメン(>_<)💦
わかり合うということ
ろう者の世界に触れ、受験勉強以上に手話の勉強を成し遂げた純平。ギター片手に路上で歌う姿に通行人は誰も足を止めない。いや、けっこう上手いよ。せめて数人でも聴いてあげてよって思いになる序盤。誰も聞き入れてくれなかったパフォーマンスに反応したのがろう者の美咲だった。
両手をキラキラさせるのが拍手の意味。この意味がわからず同じ大学の学生だったと知り、話しかけたことがきっかけとなった。美咲はダンスサークルで踊っていて、仲間からも励まされながら皆と踊り続ける。
音が聴こえない世界。健聴人は理解しようと努力しても、手話によってコミュニケーションはとれるものの心の世界まではわからない。町を歩けば、恐怖の世界となってしまうのだろう。
二人の恋愛は成就するのか?しかも相手はミュージシャン。歌詞は伝わってくるけど、メロディや上手いか下手かまではわからない。もし二人が結ばれた上に、純平がミュージシャンとして成功を収めたなら、辛い未来も待っている。
けっこう泣いた・・・でも、二人の恋愛よりも、家族や周囲の人たちが徐々に理解を示すところにグッときてしまった。個人的に親戚にもろうあの子がいるし、仕事上ご乗車いただいたことも数回ある。やっぱり、単にコミュニケーションを取るだけ。彼らの世界までを考えていなかったことが恥ずかしくなった。HANDSIGNには頑張ってもらいたい♪
根底を否定してしまうけれど
自分は障害がある人と関わる仕事をしており、聾唖者とも話したことが何度もあるのですが、「手話サークルで手話歌をよくしているけれど、自分にとってはメロディーが分からず詩を言われているだけと変わらないので正直そこまで楽しさをを感じない」、という事を話されていたのがずっと残っています。
その経験もあって、この映画のそもそもの原作である手話パフォーマンスが素直に受け入れられないという所はありましたが、それ以外の描写は納得できるものでした。
主役ありきなので仕方ありませんが、ダンスの他の部員がルックス重視で役を当てられていたので、肝心の主演がかすんでみえるのはなんか申し訳ない気になりました。
涙が止まりませんでした
今回耳が聞こえない女性が主人公でしたが私は健常者であり耳が聞こえないことがこんなにも大変なことなのかと思い知らされました。
自分の好きな人の声も聞こえない歌も聞こえない
一緒に共感して楽しめることも少ないです。
その度になぜ私は「他の人と違うの?」これはご両親もすごく胸が痛い言葉
一生背負っていく病気ではありますが思春期の女性には健常者と生活をしているからこそ
感じることが多い部分を映画では演出されていました。
私は思春期は自分が好きなように部活・恋愛・勉強をして生活してきましたがそれは普通のことだと思っていたけれどそれは違くて耳が聞こえない人にはやりたくてもできないことであり全く違う世界なのです。
これを映画を見て実感し普通の出来事が耳が聞こえない人からすると当たり前ではないということを実感しました。
もう1回観にいきたい
ラブストーリーのお話なのかなぁと思っていましたが、それだけではない!
それぞれの立場での視点や気持ちも描かれていたりと
とても気付かされ考えさせられる映画でした。
小中高学校の教育の場でも見てもらいたい映画だと思いました
音のない世界
今まで音がない世界は自分とは無縁だと思っていて友人に誘われて見てみたら、ろう者の方の生活やろう者の方が思っている健聴者に対する気持ちが分かって凄く為になった。こちらが気を使っているつもりでもろう者の方が健聴者に対しての気遣いもすごくされているんだと、手話を覚えて会話をしてみたくなりました。あまり話すとネタバレになるのでとにかく多くの方に見て頂きたい作品だと思いました。
音のない世界に恋をした
HANDSIGNの楽曲「僕が君の耳になる」のMVが原案の本作は健常者の男性がろう者の女性に恋をして、2人の間に障害があるけれど結ばれて行く...ストーリー自体はシンプルだが2人の日常とそれを取り巻く人間模様がドラマチックに描かれていて、とても見応えがあります。
この作品を通じて手話、ろう者の事について考える機会を持つことが出来た素晴らしい作品です。
作品を通して気付いた事がたくさん。
聴こえる事が当たり前の世界で生きてきたからこそ、道を歩いている周りの人全員が耳が聴こえていると思い込んでいた自分に気付きました。
聴覚障害者の人にお会いした時は、何を伝えていいのか分からなく、気を使いすぎていた自分にも気付きました。
次にお会いした時にはもっと普通に接したい、
いろいろ伝え合いたいという気持ちになりました。
「君が僕の耳になる」というタイトル、とても素敵だなと思います。
たくさんの人に観て欲しい
ろう者の美咲の女優さんの目力やダンス、
純平の俳優さんの歌やギター、手話もとても素晴らしかった。
無音と生活音を表す字幕があって、観ている健常者にとっての分かりやすさになっていた。
手話が珍しくて集める視線や、健常者と同じように生活する時に苦しむことや不自由なこと、障害を理由に付き合うことを反対されてしまうことも、分かることと同時に気付かなかったことも気が付けた。
印象的だったのは、美咲が声に出して「純平!」と言うところ。
小さい時に声を出したら笑われてしまって以来声を出すことが怖くなってしまってできなかったことを告白するところが心に残りました。
声を出す勇気が出るくらい、純平の気持ちは美咲を動かしたのだと思った。
また、純平が美咲に気持ちを伝えようとして手話と一緒に「僕が君の耳になる」を一生懸命歌うところも心を打つ素晴らしいシーンだったと思う。
美咲のお母さんやお父さんの深い愛情も、良かった。
カップルだけではなくて、友達や家族皆で観るのにもオススメしたい映画だ。
今までにない切り口の感動ストーリー
知人に誘われたので見てきました。
今までにはない切り口の、耳が聞こえない人に焦点を当てた映画はとても新鮮でした。
見ているうちにストーリーに引き込まれ、あっという間にエンディングでした。
子供にも見せてあげたい作品です。
新しい切り口の作品。心が潤う映画です。
色々な感情を刺激され、涙が止まりませんでした。見終わった後は、とても温かく晴れやかな気持ちになる作品です。社会の一員として考えさせられることも沢山ありました。
作品の特長のひとつである「バリアフリー日本語字幕」には、聴こえる世界が当たり前になっていた自分は色々とハッとさせられました。
街の雑音・バイクのエンジン音・歯磨きの音・作中のBGMなど、普段何気なく聞き流していた音が活字で表されており、そういった音もろう者の方には聴こえないんだよな〜と気付かされ、手話で言葉が伝われば良いだけではないんだなと思いました。
ろう者とか健常者とか関係なしに、誰に対しても人一倍相手のことを考えながら強い気持ちで楽しそうに色々チャレンジしていく主人公の純平くん美咲ちゃん・そして演じられている梶本瑞希さん織部典成さんの姿に元気付けられ、自分も頑張ろう!楽しもう!と思わせてくれる作品でした。
素敵な映画に出会えて良かったです。
色んな「気付き」のある映画です
主人公のひとり、ろう者の美咲はもうひとりの主人公純平に「(健常者である)純平とは生きる世界が違う」と言う。
自分はそんなことはないと思ったし、純平も同じように反論していたが、美咲は「そう思うのはあなたの耳が聞こえるからだ」と返す。
何の考えなしに思っていることでも、立場を変えれば傲慢だと思われてしまうこともあると気付かされたシーンだった。
でもこの別れのシーンがあったからこそ、最後の「僕が君の耳になる」を手話をしながら歌う純平の歌声も優しく聴こえた気がした。
「僕が君の耳になる」ももちろん気に入っているが、全編を通して聴き心地の良い音楽で溢れていると思いスタッフ欄を見たところ、私が好きな楽曲を数多く手がけている山崎燿氏がこの映画の音楽を担当しているらしい。
そんなところもこの映画の「優しさ」の一助になっているのだと思う。
個人的には美咲の母親の「傷ついてもいいと思ってる」という娘の何もかもも受け入れる優しさに溢れるシーンが一番好きだった。
優しくなれる映画
先日鑑賞させて頂きました。
織部君の優しさが際立つ自然な演技にとても心ひかれました。
織部君だけでなく梶本さんや2人を支える家族や友人達も自然な演技で、落ち着いて観られました。
見終わった後に心が優しくなる作品、観て良かったと心から思える作品でした。
感動を文にするのが苦手なので短文ですが、このような作品に出会えたことに感謝しております。
ありがとうございました。
率直で感動的な場面が鏤められた、素朴でいい作品
渋谷のヒューマントラストシネマ。会場前でアナウンスも流れているのに、入場しようとしてドヤドヤと集まるひとたち。年配の人が多い。なぜ開場前に入ろうとするのだろうと思って、ハッと気がついた。アナウンスが聞こえないのだ。
その後開場時間が来て入場すると、席に座ったあとで控えめに手話をはじめていた。なるほど、この映画はそういうひとたちが観ようとする作品なのだ。きっと意義のある作品に違いない。
中島美嘉の「雪の華」や中島みゆきの「糸」にインスパイアされて製作された映画があるが、本作品もHand signというユニットの「僕が君の耳になる」のミュージックビデオから製作されたとのことだ。歌を映画にするのは相当な想像力が必要とされる骨の折れる作業だが、本作品はタイトルからして聾者と聴者の恋愛物語だとわかる。
出逢いから徐々に信頼関係が生まれ、恋へと発展し、事件があって、そして丸く収まるという起承転結の王道の物語だから安心して観ていられる。かといって学生同士の恋愛の軽いストーリーかというと、なかなかの感動作である。
聾者のダンサー梶本瑞希さんがヒロインの美咲を演じたが、さすがに映画初出演の演技は厳しかった。それを補ったのが相手役の純平を演じた織部典成で、素直で明るい青年を爽やかに好演。ただ梶本さんは走ると大きな白いシューズが力強く躍動して生命力の強さを感じた。
中盤に登場して重要な役割を果たすのが森口瑤子が演じた美咲の母である。言葉を覚える前に聾者であった美咲を我慢強く育て、恋愛を経験しようとする娘を優しく力強く包み込む。恋愛が成就するもよし、フラれるもよしという大きな包容力だ。美咲を息子から遠ざけようとした純平の母を優しく諭す。どこまでも強くて優しいおかあさんだ。
美咲は聾者と聴者のふたつの世界があるという。ふたつの世界は互いに最終的には理解し合えないと。しかしそれは間違っている。聴者の間でも言語が違えば解かり合えない。聾者の間でも解かり合えないことは沢山あるだろう。それに世界はふたつどころではなく、人口の数だけあると言える。美咲の世界と美咲の母の世界、父の世界、純平の世界、それぞれに異なっている。人それぞれにその人の世界があるのだ。
人と人とは、究極的には理解し合えないのだ。解かり合えないけれども相手の存在を認めることが正しい人間関係なのである。世界平和なのである。美咲にそれが解る日が来るかどうかはわからない。美咲は美咲の世界をこれからも生きていく。映画としては、率直で感動的な場面が鏤められた、素朴でいい作品だと思う。
腹も立ったけど、観て良かった
純平が耳栓して大学に向かうとき、自転車にひかれそうになったシーン、歩行者がたくさんいる時間に歩行者道を通った自転車が悪いのに自転車の女の態度が酷かった。
美咲を庇って車にぶつかった純平にろう者の美咲は車を運転していた男に電話してと身振りで伝えますが、相手は「俺は悪くない」と言うのも腹が立った。
手話が珍しくて、ジロジロ見てくる人たちの演出も上手く映画にでていた。
私も、普通に街を歩いていたら、手話で話す人を見たら、つい見てしまうから気持ちが分かる。
美咲が「純平」と呼ぶシーン、美咲は声をからかわれて、声を出すのを辞めたと話してしたけど、演じた梶本さんは聞こえる人にも分かるように「純平」と呼んでいたから、発声訓練を頑張ったんだというのを感じた。
映画の中で無音になるシーンがあり、映画の中で音のある、ない「2つの世界」がでてきた映画でした。
ヒロインが本当のろう者なのも良かった。
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