マイ・ダディのレビュー・感想・評価
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役者の力量に頼りすぎ
なんていうか…
ストーリー自体には、特に目新しいところはなく…
「感動するストーリーか」と問われれば、「うん… まあ…」くらいの歯切れの悪い返事しかできないもの。
なのに!
2時間があっという間でした。
脚本…ではないな。
役者の力で底上げされた映画。
そんな感じでした。
なんせ、ムロツヨシと奈緒が上手い!
脇役も総じて上手い。
毎熊克哉、なかなかのクズっぷりでした w
なんで、平成ノブシコブシの徳井が出てるのかは謎だけど。
ひとりで素人くさくて、痛々しかった。
ああ、あとね。
むかし、白血病で闘病した先輩がいまして…
同じような切迫感を感じたことがあるから、共感が強かったのかもしれません。
誰もが同じように楽しめるかというと、そうでもないのかも。
万人が共感・感動できる作品ではないかもしれませんが、
私達は堪能しました。
現実だと厳しい話だけど良くある話。
いや、あんたさっき既婚者の不倫相手だったじゃん!
ムロツヨシ初主演映画ということで予告も中々面白そうですし、そこそこ期待して鑑賞。ただ、2本連続で映画を見るとなった時に1本目が面白いと大体2本目は面白くないんだよなぁ...と思いながら鑑賞。
1本目がめちゃくちゃ面白くても、2本目もめちゃくちゃ面白いって時もあるもんですね。大当たりです。
こんなにシンプルな話なのになんでここまで泣けるのだろうか...。
小さな教会の牧師・御堂一男(ムロツヨシ)は妻・江津子(奈緒)に先立たれ、反抗期の娘・ひかり(中田乃愛)と2人暮らし。しかし、クリスマスの夜にひかりが貧血で倒れてしまい、白血病だと診断されてしまった。
ムロツヨシ初主演、大成功。拍手喝采!!
普段、福田雄一作品でふざけまくっている彼だからこそ、このような映画で映えるというか戸田恵梨香と共演した「大恋愛」でもそうだったが、この人が真面目な役をするとより一層グッとくる。ストーリー的にはすごくシンプルで分かりやすく展開が読めるっちゃ読めるのだけど、ムロツヨシだから深みが増す。
ツッコミ所は割と沢山ある。
そんなにスピード婚だったの?とかどんな気持ちなのお前は?とか。それでも、ムロツヨシと奈緒と新人の中田乃愛の演技力があってか、リアリティのある映画となっている。ネットの白血病少女の話とか、思春期らしい悩みだったりとか、包み隠さずハッキリ言う姿にこれが現実なんだろうなと心が苦しくなった。
テンポの良さと空白が素晴らしい。
ハッピーとアンハッピーの繰り返し。神なんて...と言いたくなるようなことが起こり、それでも神を信じるしかない牧師の御堂一男。会話の間が上手く生かされており、観客に涙を誘う。
というのも、私はこの映画で今年1番泣けました。
涙に誘われ、愛の言葉に誘われ、幸せな空間に誘われ、4回は泣いたんじゃないでしょうか。至極の家族もの映画。激グロドロドロ映画とかも良いけど、やっぱりこういう心温まる映画もいいなぁ...。
シンプルに面白かったのが、探偵・小栗旬とムロツヨシの福田雄一コンビの会話。もうコントを見てるかのような面白さで、凄く癒されました笑笑 あと、1本目に柄本佑の不倫相手だった奈緒が出ているのも面白かった笑
もう最高でした。
最近評価甘くね?とお思いかもしれませんが、許してください。それだけ、最近の映画の質が高いんですよ...。
ここまで変わるの?
何これ、やっぱり良い映画。
他の方も書いておられる通り予想を大幅に超えるストーリーではないものの涙が溢れる良い作品。
ムロさん今回はいつもの感じを封印して臨んだ作品かと思いきや少し期待してしまう自分と、垣間見える面白いお芝居にニヤついてしまった。例えば、ガソリンスタンドに入ってきた車を後ろ歩きで誘導する辺り。店長の永野さんとはツーカーの仲と言わんばかりの息のあったお芝居にほっこりしました。永野さんの出てる他の作品ももっとみたくなる素晴らしい役者さん。
毎熊さんの演技もとても良かった。これまでクズのような役柄を見たことが無かったので新鮮と言うと語弊があるかもしれないがどんなお芝居もできる俳優さんなんだと見せつけられ良かった。
やはりこの映画のラスト、娘と父が本音をぶつけ合うシーンには心底グッときた。神職に就きながらも愛を疑わずにはいられない状況。そんな疑念を脇に追いやってまで守りたい命があること。一方愛を疑わない娘との心情の吐露に涙が溢れて止まりませんでした。誰が何を言おうと良い映画だ。
何が幸いするのか
過去も走る、現代も走る父
ネガティブな感想
ムロツヨシさんの好演に拍手
古田新太さんの「空白」とハシゴ鑑賞。
先に見たのが空白だったため、体力的に若干不利ながら最後まで鑑賞。
正直「空白」の衝撃の後では(わかりやす過ぎるがゆえに)作品としては物足りなかった。そもそもいまどき難病だの血の繋がりだのでは大衆は泣けなくなっているのではないでしょうか。
あと時間軸がわかりづらいとか、小栗探偵がどうやってヒロシを見つけたのかとか、見つけた後も骨髄提供の話の持って行き方が乱暴すぎて、そりゃヒロシも逃げたくなるわと思いました。
娘の生死がかかっているなら、礼儀とか正式な手順踏むとか大人ならもう少しやりようがあるでしょうが。
とはいえムロツヨシさん渾身の父親が奔走する姿には、やはりうっすら涙が出そうにはなりました。しかし後ろのおばさんが盛大に鼻をすするので(しかも粘度高めの)出そうになった涙も引っ込み残念無念。
結局、自分の中で一番良かったのは娘の彼氏駿介くん。あとヒロシの妻でした。
最後に、もと患者として、ドラマや映画にこの病気を設定に持ってくるならもう少し医療考証しっかりしてほしいといつも思います。
医療ドラマじゃなくてお涙頂戴モノだから仕方ないかも知れないけど、あんなにお綺麗な病気じゃないです。髪が数本〜数十本脱けるとか、観客が引かない程度の嘔吐とか、ステレオタイプの絵面で描写すればあとは泣かせにかかるのはもうウンザリ。
私情もあって若干イラッとしながら見てたせいもあり、少々辛口になりました。すみません。
どうでもいい情報ですが、骨髄液点滴するとき、腐った岩海苔の匂いが身体からしました。大昔の話なので、今はしりません。もし、今闘病中の方がいたら、映画だけじゃなく現実でもこんなに元気になった例もあるよ、とお伝えしたい。
恋はgiveで愛はtake
どーしてもコメディな空気を感じてしまって、序盤クスクスしてごめんなさい。中盤からずっとグスグスしてました。
ムロさんも娘ちゃんも奥さんも良かったですねぇ。素晴らしかった。3人が所々で見せる笑顔(嬉しいとは限らない)が素敵で、それだけでも思い出して落涙出来る位。それにしては抑え目なのですが、ラスト辺りの二人の会話がね、個人的には物語的に言わされてる感じがしちゃったんですよね…ごめんなさい。でも、お父さんは気が付くハズなんですよ、あの教会の夜に。それでも、二人に言わせたい言葉があったんだろうなぁ、とは思うんですけどね。
まぁでも、娘ちゃんと妙にリアルな俊介くんが素敵なので、良し!って感じです。王道と言えば王道なので、安心して笑顔に泣かされましょう。
親娘の感情を追う丁寧なフィルム
取り巻く人々に悪人が誰もいない、皆がそれぞれ懸命に生きる世界で、誰からも愛される人物像にムロツヨシがこんなに合ったのは意外。
福田雄一監督的なコメディ映画や『LIFE!』みたいなお笑いものではなく、真面目な牧師パパの奮闘。
いつギャグセリフを言うか身構えてましたが、一切ありませんでした。
難病ものと血縁ものの合体なので、映画としてはありふれたお涙頂戴な題材ではあるものの。
ムロと娘役の中田乃愛の感情を、丁寧に追うフィルムに仕上がっていました。
全く泣けない
ムロツヨシの初主演と珍しく真面目な演技を期待して鑑賞。娘を愛するちょっと間抜けな牧師役良かったです。娘役の中田乃愛ちゃんも新人ながら、いい演技で今後期待です。ストーリー
は、亡くなった妻(奈緒)の生前と現在が同時進行で進むので最初は戸惑いますが、見ていくうちに点と点が線に繋がっていきます。娘の白血病をきっかけに、本当の親子では無かったことが判明。ドナーに適合する実の父親を必死に探す一男(ムロツヨシ)。なんだか、これだけで泣ける映画っぽいのに何故か泣けない。原因は医者役の徳井(平成ノブシコブシ)だ。全くの棒読みと違和感しか無かった。他にいなかったかなあ?他のわき役の小栗旬や光石研も流石の演技だったので、非常に残念に思いました。
でも、ムロツヨシの真面目役の代表になる作品に仕上がっていたとおもいます。
好きな役者は永野宗典さん
ムロツヨシといい大泉洋といい日本の映画界は人選が面白い
イケメンやカッコいい俳優さんはたくさんいるのにね
大泉洋さんを最初に見たのは『パパパパパフィー』であった何だこの無礼な若者は、奥田民生が好きでそのままPUFFYに繋がりこの無礼者に繋がっていった
今じゃ大スターなのだから世の中面白い
ムロさんは何が最初かわからない、『交渉人 真下正義』の頃と今とじゃ見た目では判断できないくらいだったからね
『HK/変態仮面』でこの人誰なんだろう? そこらへんから気になりだしました
大泉もムロさんも俺をボロ泣きさせやがってこんちきしょう
若い頃はなかなか泣きながら映画を見たりしなかったけど人生いろいろでそこそこ生きてますといい事悪い事経験しちゃうんですよね
だもんだから共感できるところも多くなるし感情がそのまま共鳴しちゃたりで涙が止まんないのさ
人の優しさを信じられると幸せな気持ちになります
でもってカーリングシトーンズの曲が流れ出してくるから何かの繋がりを感じちゃったりしてしまうのです
たまたま見たこの映画に愛を感じたおじさんのつぶやきでした
でわでわ
ムロツヨシの面白さが十分に発揮されないままに終わった感がある
ムロツヨシはとても上手で面白い役者だと思う。その初主演映画だから期待して鑑賞した。しかし結論から言うと、あまり面白くなかった。泣けないし、笑えない。興奮もしなければ、ハラハラもドキドキもしなかった。どうしてだろうか。
ひとつは、愛という言葉の使い方を混同しているからだと思う。主人公が牧師だからなのか、やたらに愛という台詞が出てくる。愛の大安売りである。しかし人間同士の愛と神の愛は、異なっている。そのことは新約聖書のルカによる福音書にきちんと書かれてある。少し長いが引用する。
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あなたがたに言う。敵を愛し、憎む者に親切にせよ。呪う者を祝福し、辱しめる者のために祈れ。あなたの頰を打つ者には他の頰をも向けてやり、あなたの上着を奪い取る者には下着をも拒むな。あなたに求める者には与えてやり、あなたの持ち物を奪う者からは取り戻そうとするな。人々にして欲しいと、あなたがたの望むことを、人々にもそのとおりにせよ。自分を愛してくれる者を愛したからとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でさえ、自分を愛してくれる者を愛している。
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キリスト教の愛は無限の寛容だ。それが神の愛である。神が愛するように、別け隔てなく愛せとイエスは言うのである。人間同士の愛は、時が経てば風化して跡形もなくなる。しかし神の愛は無限である。
本作品では主人公の牧師が愛を説くが、神の愛の本質の理解に至っていないままに説教をする。その薄っぺらさが透けて見えるところに、人間的な深みの欠如が感じられる。だから牧師を尊敬できないし、感情移入もできない。
ふたつめは、娘のひかりに愛がないことだ。ひかりは牧師の娘である。聖書や説教に親しんでいる。神の愛についても、一般の中学生よりは理解している筈だ。ならば家の台所事情が苦しいことやそのために父親がアルバイトに勤しんでいることを知って、父親への感謝や愛を持っていなければおかしい。ところがひかりには父を愛する気持ちも感謝もまったく感じられない。自分のことしか考えない我儘娘だ。白血病になったからといって、急に同情できるものではない。それに申し訳ないが、ひかり役の中田乃愛の演技が下手すぎることもあって、こんな娘を愛する父親の気持ちさえ、理解できなかった。
せめて病院に支払う費用を心配するとか、聖職とアルバイトの他に自分の世話までしてくれる父の身体を案じるとか、そういった場面でもあれば、ひかりに対する見方も少しは優しくできたかもしれない。自分のことはいいから、お父さん無理しないでといったシーンである。もっと言えば、夫の子でない娘を産んだ江津子について、神の愛を父娘で実感するシーンがあればよかったと思う。
ムロツヨシは好演だったと思うが、演出のせいか、空回りしているところが多々あった。主人公が牧師なのだから、思い切りキリスト教寄りに振り切るのもありだった。牧師として聖書の世界から一歩もブレない、落ち着き払って真面目一本槍の役作りも、ムロツヨシなら簡単にできただろう。本作品ではどっちつかずの中途半端な人物像になってしまった。それに、殆ど寝ていないと思われるのにいつでも元気という無限の体力にも、リアリティのなさを感じた。
探偵の小栗旬に無表情で「結構です」と言ったシーンのムロツヨシが一番ムロツヨシらしかったと思う。あの無表情は他の役者にはないムロツヨシ独特の面白さだ。本作品ではムロツヨシの面白さが十分に発揮されないままに終わった感がある。
奈緒は相変わらず上手だったが、本作品では損な役回りである。演出もくどくて、奈緒のよさが半減していた。本作品ではそこが一番残念である。
毎熊克哉が歌うシーンは口パクに見えて、胡散臭さを感じてしまった。その後の展開を考えると、胡散臭さは的中していたことになるが、わざとそうしたのだろうか。こんなことを書くと「毎熊克哉さんの名誉のために言いますが、あれはちゃんと本人が歌っています」などとコメントされるかもしれないが、口パクに見えたものは仕方がないと思う。
光石研は今回はホームレスのチューさん。名脇役ぶりを遺憾なく発揮していた。この人のおかげで、作品が少し救われたと思う。
話はいいが見せ方が惜しい・・・
TSUTAYAクリエイターズプログラムの一作。全作品劇場で観ていますがはまったのは「ルームロンダリング」位でした。今回はどうでしょう。
神父であるムロツヨシが常々「神は乗り越えられない試練はお与えにならない」と説いているのを嘲笑うかのように次々と試練が降りかかります。
その試練のうちの一つを、我々観客は神の視点で早々に真相を知る事が出きるのですが、その事によって「真実はどうなのだろう」という見方から「ムロツヨシはこの真実を知る事が出来るのだろうか」という見方になってしまうので最後のカタルシスが少なくなってしまったのが残念でした。探偵がこれは推測ですが~とエンディング近くで教えてくれたら良かったと思いました。
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