劇場公開日 2021年9月23日

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「ムロ氏の熱演にもらい泣き」マイ・ダディ shironさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ムロ氏の熱演にもらい泣き

2021年9月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

個人的には暑苦しい芝居が苦手なのですが、さすがにこの熱量には引き込まれました。

なるべく見る前に詳しい情報を入れたくないので、てっきり親子の闘病物語かと思っていましたが、目の前にいない存在の愛を信じる物語でした。
だから牧師が主人公だったのか!!
ムロ氏が演じると牧師さんぽくないと言うか(^◇^;)
むしろ等身大の一人の人間として描かれるので、ムロ氏の演技が光ります。

公式ホームページのSTORYにも書かれている範囲なのでネタバレではないと思うのですが、病気が発覚したことで新たな事実がわかり、それによる葛藤が描かれていきます。

もちろん白血病についても描かれていて、
ドナー登録についても、本人が登録する気でいても受付られない方がいる実情もショックでした。

それに思春期の娘の、死に対する恐れや焦りも描かれていて…
普通ならこちらがメインになるところだと思いますよね(^^;)
危なっかしくてヒヤヒヤするシーンもありますが、親子が強い信頼関係で結ばれているところが新しい。
男親にデリケートな悩みを打ち明けられる関係が素敵だと思うし、そんな親子関係だから、後半の胸アツ展開にも繋がる説得力があります。

そして、奈緒さんが良いです(≧∀≦)
立て続けに出演の映画を見ていますが、TSUTAYA CREATORS’PROGRAMとの相性も良いのでしょうか??
ネタバレになるといけないので、詳しくは書きませんが、駅前で見かけたことのある光景。
奈緒さん演じる江津子の愛がすごい!ちょっと盲目的な感じの役がハマりますよね。
逆に、こうだと思ったら一直線なので、その後の展開はスカッとしますww
愛って何より大事なのに不確かなもの。
いくら自分が愛して尽くしても、同じだけ愛してくれるとは限らない。
相手を信頼して自然体でいられる愛を見つけた後の表情が別人のよう。
これからも、ますます注目したい役者さんです。

shiron