「自閉症の人たちの映像は価値があるが…」僕が跳びはねる理由 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
自閉症の人たちの映像は価値があるが…
原作は未読。でもこの本でではなく、後に出版された別の本がバカ売れしたときのことは覚えている。きっかけはNHKスペシャルで東田直樹さんが取り上げられたから。自閉症の当事者が本を書くってことがすごいなと思っていたが、映画を観るとその凄さを本当にはわかっていなかったと感じた。
本作は東田直樹さんの著作を元にした自閉症の人たちのドキュメンタリー。彼らには世界がどう見えて、どう感じているのかを伝えるものになっている。
全体を見て細部を見るではなく、細部から入ってきて全体を想像するという感じ方は腑に落ちる説明だったし、それを映像で見せようとする気概も伝わる。でもなぜだか少し退屈に思えてしまった。こういうことなんですよって伝えることは必要だと思うが、ドキュメンタリー映画としてはどうなんだろう。
それこそNHKスペシャルの方が教育的な価値があって、興味深いものを作っていたんじゃないか。なんてことを考えてしまった。
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