劇場公開日 2021年9月17日

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「歌うレベッカに再び恋するヒュー」レミニセンス kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5歌うレベッカに再び恋するヒュー

2021年9月20日
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鑑賞方法:映画館

新宿ピカデリーに掲示されていた大きなポスターにはハッキリと「ジョナサン・ノーラン脚本」と書いてあった。ヒュー・ジャックマン主演の映画で、ここを強調するってことはやや複雑で小難しい内容なんだなと想像。あまり期待しないようにしながら、楽しみにしてしまうという複雑な気持ちで臨んだ。
先に言っておこう。ジョナサン・ノーラン脚本は嘘だった。こんなに微妙な印象操作する?関わっているのは事実なんだから!なんて強弁するつもりなんだろうか。
それでもそれなりに楽しんでしまったのだから困ったもんだ。前半はダラダラしてて眠くなるし、記憶潜入って装置がするだけだし、水没した都市の説明が唐突だし、粗も多いんだけど。そもそも記憶潜入捜査官ではなく、記憶潜入業者に警察が捜査の依頼をしてきたって話。ニックは捜査のために彼女を追うのではなく、愛した女性の真の姿が知りたくて追いかけていくってこと。ここでも印象操作がされていたのか。
でも、後半には記憶に潜入できるからこその展開が次々と待っていて、なるほどと思わせる。記憶が見られることを前提とした行動。これがキーとなっていく展開は面白かった。ディック原作のノワール風SF映画にありそうな全体の雰囲気と切ないラスト。SFではなくラブストーリーとして嫌いじゃない。

kenshuchu