劇場公開日 2021年9月17日

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「インセプションではない」レミニセンス せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0インセプションではない

2021年9月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

海面が上昇して都市がほとんど水に浸かった未来都市で、客に自分の過去を追体験できるサービスを提供するニックが、かつて愛したメイという消えた女性を探す話。
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製作にノーラン監督の弟(インターステラーとかの脚本担当)が入っているので、やたら予告がインセプションだったけど実際は疾走した女を追うミステリー要素とラブロマンスが強め。
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でもメイがニックに残した手がかりはある意味未来を見越して先回りしていたようなもので、『インターステラー』もとい『テネット』に通じるノーラン兄弟という感じ。
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でも終始ニックにイラつく。劇中でも言われてたけどメイに執着しすぎて無理。いっその事メイに単純に騙されてただけでしたで終わってくれた方が良かった~。
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最後ニックは永遠にメイとの過去の甘い日々に閉じこもって一生を過ごすという選択をするのも無理of無理。メイが命懸けで助けた男の子を代わりに面倒見るとかしなさいよ。でも『インターステラー』も愛する女性を探すために再び途方もない旅へ出るからなぁ。

あとはやたらヒュージャックマンによる説明ナレーションがあるんだけど、話が複雑すぎてナレーションを入れることになって嫌々ハリソン・フォードがナレーションを話した『ブレードランナー』を思い出した。
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過去をもう一度体験できるとしたら自分はどの瞬間を選ぶんだろうと考えてて、やっぱり母のいた学生時代を選ぶのかなと思ったけど、逆にそれをもう1回体験すると余計悲しくなるからこの機械使わない気がする。

せつこん