「Once upon a time 薄い本。一生懸命を応援したくなった作品。」メタモルフォーゼの縁側 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
Once upon a time 薄い本。一生懸命を応援したくなった作品。
えっとね…これ私の黒歴史ってか恥部なんですが。その割にはどや顔で晒すんですが。この作品観て、語ることを避けて通れなかったんですよ。
私…大昔にR18+漫画先生をやってたことあるんですね。←.com様この表現もアカンのんか?削除するのんか?映画では普通にレーティングの表現やないか!
取り乱してしまい申し訳ありません。
もといです。月刊誌に12Pを半年と、カラーの4Pを二カ月やってたんですね。確か1P当たり4千円と8千円の原稿料だったと記憶してるです。
そんなんで喰っていけるはずもないから、趣味の延長線上だったんですね。
それ以前に、R18+の“薄い本”を友人と二人で作って、即売会で売ってたりもしてたんですよ。
コミケなんて夢のまた夢の世界で。地元オンリーの活動で。オフセットなんて刷るお金も無くて。B4コピーを二つに折ってステープラーで綴じて「あわよくば」なんてことを思ってたの。
それがきっかけで前述した商業誌に拾ってもらったの。
ソッコーで挫折したけれどね!需要とか人気なんてこれっぽちも無かったんだけれどね!
もし、ジャンプみたくアンケートはがきなんてのが付いてたら、毎号最下位レベル確定ですわ。
でも人間万事塞翁が馬だったんですね。
本作の台詞でも、チラチラと出てきた「人間なんてどこでどうなるかなんて、わからない」わけですわ。
そんなことを思い出しながら観た作品だったの。
アイコンの絵も、R18+を封印して私が描いた物なんですね。←やっぱりどや顔かよ!
漫画のはしくれを描いていた身としてこの映画、とにかく、うららちゃんを応援したくてたまらなかったの。
漫画にも、恋(?)にも。
リアル世界では、愛菜“ちゃん”ではなく、もう愛菜“さん”なんだけれど。時の移ろいって、めっちゃ早い。歳喰うのも早いはずだわ。
愛菜さんの、狐につままれる「きょとーん…」とした表情の演技が、たまらなく魅力的だったです。
雪さんも、いつまでも生きてほしくてたまらなかったの。宮本さん、老いてなお可愛い女性の演技、安定・貫禄で好演でした。
特に印象に残ってるのは、コメダ先生の前で少女のように、ウキウキワクワクしてたシーンなんですね。とても微笑ましかったの。
ひょっとして…って思った安易な死別話を持ってこなくて本当によかったです。
でもね「そりゃないぜセニョール!ちょっと待って!待って!」って非常に残念に思ったことがあったの。
うららちゃんと雪さん、結局は重要なイベントに一緒に参加する機会が、ついぞなかったじゃないですか。
すれ違いの連続だったじゃないですか。
あの三つのエピソードね、きっと何かしらの意図があって、あえて外したと思うんだけれど。アホの子の私にはそれが読み解けなかったの。
コミティアで雪さんとうららちゃんが同席するシーンは、是非とも見たかったなぁ。
表紙・裏表紙込みで12Pの薄すぎる本(作中では10Pとあったんですが、漫画って4P単位なんですね。だから表紙・裏表紙を含めてって思ったの)を売るシーン見てみたかったなぁ。そこを物語のピークにしてほしかったなぁ。
二冊200円しか売れなくてもさ。しっかし、めっちゃ謙虚で良心的な価格設定。雪さん大赤字。
でもそうすると、あの、のんびりした作風の興が削がれるか。
そうか!そうなんや!のんびり、まったりとした、縁側を照らすお陽さまみたいな“ほのぼのストーリー”描くためには、山場作ったらアカンかったんや!
そこに思いが至った自分偉い!(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤァ!←だから…
でね、非常に言いにくいことなんですが。はっきり言って、うららちゃんの絵って拙いのね。言うたらアレなんですが、高三の時の私って、もう少し進化した絵を描いてたです。←とことんどや顔の上から目線かよ!
でもね、だからこそ応援したくなっちゃったの。「お願いだから描き続けて!きっと巧くなるから!」って願ったの。
うららちゃんのポジション、何かのテイストに似てるなーって思うと『耳をすませば』を連想したんですね。雫ちゃんのことを。
彼女もまた、物語を紡ぎたいという原始的衝動に駆られたひとりだったじゃないですか。
『音楽』のレビューの時も書いたんですが、この原始的衝動って、めっちゃ大切だと思うの。物を造る人にとって、かけがえのない宝物だと思うの。
リアル世界で一線級を走っていらっしゃる各々のジャンルの先生方も、そこから始まったわけですから。
コメダ先生も、うららちゃんの作品でそれを思い出したはずだって思ったの。だから、うららちゃん、報われたなーって思ったの。
「煮詰まった~」の誤用は看過できなかったんだけれどね(笑)
(書いていて、「あれ?」と思って調べたのですけれど“一級線”は誤用で“一線級”が正しいらしいです。どっちでも、しれっと漢字変換できるんですよね。日本語ややこしい)
ちなみに、私もBL本買って読んだことあるんですよ。『女装男子みいちゃんと、その彼氏けい君』って単行本を。
雪さんが思ったのと同様に、表紙の絵がとても綺麗で、可愛くて、魅力的だったから買ったの。叡智目的じゃないよ!そこ間違えないで!.com様、叡智もあかんのんか?どう書いたら気に入ってもらえるねん!
たびたびごめんなさい。二度もレビュー削除されたことがトラウマになってるの。
もといです。女性が描く絵って、どーしても男には真似できないの。あの繊細で柔らかな線がどーしても描けないの。だからそこに憧れるの。
書き終えてみれば、また安定の脱線しまくりレビューかよ…
ついでに脱線するとね、また『ゴジラ-1.0』観てきたの。今度は4DXスクリーンのエクストリーム上映で。これがね、ちょっと失敗したっぽい。
エクストリームを謳うだけあって、シートの振動が半端ないの。ガッコン!ガッコン!揺れるたびにお尻がシートから浮き上がるの。酔うの。
ドリンクホルダーに刺したペットボトルが落ちないように支えるのが精いっぱいだったの。お話追うどころじゃなかったの。
そんな中でも今回は、割と酷評されてるっぽい山崎監督の悪癖?らしい“説明過多”な台詞回しに注意して観てみたの。
でもね、そんな言うほど、くどいって感じなかったのよん。
アホの子の私には、それくらいでちょうどよかったのかな?きっとそうだ。
んでね、一個、面白いことに気が付いたの。銀座にゴジラが現れたシーンで、やたら“リアルサザエさん”が多かったの。あの独特のヘアスタイルが。あれって誇張じゃなくて Once upon a time in the 昭和リアルだったんですね。
えっとね、ここずーっとコメント欄閉じてたの。前はなんでか?パソコンから返信書けないから閉じてたんですが、もう大丈夫かな?と思って、開きました。
いつもこんなふざけまくったレビュースタイルだから、お叱り受けるのが怖いの。正直。
でもね、書きっぱなしって、やっぱり卑怯だと思って。またコメント欄開いたの。
お願いだから辛辣にいじめないで! お願い!
R41さん、こちらへもコメントありがとうございます。
おぉぉ!まさかの現役小説家さんだったですか!
どうりでレビューの考察や書き方が的を射ているはずです。
私にもその才能が、龍角散のスプーンの1/100でもあれば、もう少しマシな文章が書けるのに。
毎度毎度恥を晒しています。
早々にいいねをありがとうございます。
3回のすれ違い…
最初のは、従来の姿を描いていると思います。常識とか体裁とか、彼女が考えている今の現状で変化のないうららです。
2回目は、雪の年齢という現実です。思ったことができない。動かない。
3回目は、二人の成長と別れの示唆です。完璧な一日という最高の体験をしたうらら。そして奇跡を受取った雪。各々あの漫画を通して、そしてその漫画の完結によって、二人の新しい人生の岐路が来たという意味でしょう。
そうですか~
野球十兵衛さんも漫画家さんだったんですね。素晴らしいです。
実は私は小説家です。
まったく売れてませんが。
今はこのサイトを十分楽しんでいます。
今後ともよろしくお願いします。
kazzさん、コメントありがとうございます。
おぉお!同士よ!って感じです。
ジャンルは何であれ、自分が発信したものが、お金として評価されることって嬉しいですよね。
そうそう、うららちゃんが漫画描くシーンは、本当に“これ!これ!”でしたよね。
インク壺にペン先浸して、ケント紙にカリカリと線を引くカットで、思わずニヤリとしてしまいました。
私も若い頃大人雑誌でエロ記事の挿絵のバイトをしてて、一本だけエロ漫画をマイナー雑誌に掲載してもらったことがあります。
原稿料は忘れましたが。
うららちゃんがペンにインクを付けてカリカリと線を引いたときのあの喜びの表情に、若い頃を思い出しました
> すれ違いばっか
そうなんですよね。結局、一緒にやれたことはなし… それでも、なんだかそこがよかったようにさえ思わせるこの独特の読後感(鑑賞後感、か) がまた、不思議な魅力でした。