THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価
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俺たちが観たかった景色がそこに
観てきました。冒頭始まって…気づいたら時には涙が…
これは…⁉️
俺たちが観たかった試合が始まった‼️
物語は宮城リョータにフォーカスされたストーリー、でもこれは一つの可能性であり始まりにすぎないんですね。ラスト現在のリョータとある人物の姿が描かれますが、花道や他の選手にとっても同じドラマが待っている事でしょう。
さて、本作は声優が前作と変更になった事やストーリーの秘密主義に関して結構叩かれていましたが、確かに前作の声優の皆さんの声でこの試合を観たかった。でも違和感はないです。皆さんの演技に飲み込まれました。そして…ストーリー。
これは私たちが観たかったストーリー、全てのファンが望んだ試合がそこにありました。
迷っている方、是非劇場に足を運んでください。
躍動する名場面
涙が止まりません。
映画では主役ではなかったけれど、
桜木花道の純粋な真っ直ぐさは
何度観ても感情が震えます。
リアルタイムで読んでいた山王戦。
その興奮が冷めないまま直後に連載終了。
あの時は連載再開を切望したけれど
あの山王戦を超える試合、あの驚異的な興奮は
そう簡単に塗り替えることは出来ないのでは?
そう考えるとあのタイミングでの連載終了は
ベストだったと今なら納得出来ます。
そして、まさかその山王戦を
井上雄彦先生自ら監督する世界線があるとは
全く想像していませんでした。
正直、序盤は少し戸惑いました。
やはり原作のあの興奮を超えること難しい…?
ん、リョータの出番やたら多いな?
読み切り「ピアス」でも主役にしていたから
井上先生のお気に入りなのかな?
多少戸惑いつつスクリーンに集中していると
徐々にあの連載当時の興奮とシンクロし始めて…。
学生時代の自分を圧倒的に興奮させ感動させた
あの名場面、あの名ゼリフが
目の前の大きなスクリーンで躍動する至福。
原作を読んでいない初見さんには
キャラクターの関係性など
解らない部分も多々あると思いますが
これを機会に名作SLAM DUNKの原作に
触れてみては如何でしょうか?
リョータ視点の山王戦
まず、「もちろん原作読破してきたよね?(ニッコリ)」という井上氏の声が聞こえた気がしました。ぬかりないですとも。原作ファンは観に行くべし。だぴょん。
予備知識0でもそれなりに楽しめるとは思いますが、湘北メインメンバーの揃う9巻までの知識は最低限ほしいところ。
それはさておき、本作は原作で相対的に掘り下げの浅かった宮城リョータにフォーカスし、リョータ視点山王戦となっていました。
そのためゴリや流川の回想がカットされていますが、その分試合は息をのむスピーディーなものとなっています。
リョータにフォーカスしている分、ゾーンプレスを突破するシーンや決して得意ではないフリースローを決めるシーンが味わい深くなっていました。
次期キャプテン就任に繋げるためにリョータを主人公にしたのかと思いきや、もっと先に繋がっていて驚きました。
「あのシーンがカットされた…」とかで賛否はありそうですが、ある程度仕方がないので脳内で保管しましょう。(ゾーンプレスは疲れるとか、聞こえんのか?とか、お前は鰈だとか、沢北じゃねーかどあほうとか…)
映画にはめ込むにあたり、取捨選択を色々と考えたようで、その辺はパンフレットのインタビューでも触れられていますね。
・その他細かい感想
試合が現在の10分4Qではなく、原作通り前半後半20分ずつの試合となっていましたが、
その辺が気にならない構成となっていたのが地味に巧いと思いました。
そういや三井以外の視点だと「あきらめたらそこで試合終了ですよ」は山王戦が初なのね。
花道が「ただのお調子者な後輩」って感じに見えてなんか新鮮。実際そうなんだが。
観客席に海南のメンバーはいて欲しかった…。
「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」って言葉、人生の中で1.2番目を争うくらいに好きなのですが、あれだと沢北が祈ったせいで負けたような…。そんなことはないから……。
んー、やはり期待外れ
やはり伝説の山王戦でしたね!
朝7時のスタートで観ました。
物語は、宮城をメインにした山王戦です。
それも試合中に、聞きなれない声優の声で回想が入ったり、原作を知ってる人ならすぐ分かるけど、試合をカットしすぎて飛ばしすぎ!
冗談を言わない問題児軍団って、観てて違和感しかなくて、最高とか泣けたって人の声ってどこから出てくるのか不思議。
まぁ、30年越しでSLAM DUNKが、キャラが動いて試合を観れた、それが伝説の山王戦だったとこだけは良かった。
※あと、宮城の兄貴の話もでたけどさ
兄貴がバスケをやるきっかけになってたなら
原作では綾ちゃんに一目惚れ、速攻で入部した!
チームを強くして試合に勝って、彼女が笑ってくれたら最高!って宮城の名言が大嘘って事になるんだよな!
ファンをなめすぎ。
観客の描写は棒人間みたいで雑過ぎ、リアルな描写で試合は進行していったけど、適当にインストールしたスマホゲーの方が100倍マシなレベル。
最後に言おう、
原作のファンは、あの時の続きが見たかったんだ!
これはもう別アニメだわ
画力に天晴
ただのアニメ映画ではない、原作者が監督をとった、完全に漫画を再現した作品だと感じた。
ストーリーはまさかの山王戦を描く!しかもリョータの過去や未来!沢北の未来も!ファンが見たかった「彼らのその後」だけでなく「その前」まで見せてくれるなんて、感動でしかない。。。
リョータ絡みだけではなく、個人的にはスウィッシュの心地良い音、木暮くん、そして原作を完全に再現した画力に天晴と言いたい。これから全巻読んで、2度目に行きたい。
宣伝、プロモーションが悪い
内容に関してはスラムダンクファンが見たかった山王戦だったから基本的に文句はない。
更に脚本や監督も井上先生自身が作っているのだからリョータの過去やカットされてる部分に関しても納得。
ただこの作品に問題があるのは宣伝担当ではないか。
あの調子に乗ったスタッフのインタビューなど作品が良いだけに勿体無さが半端ない。
公開まで内容に関しても何も出さないという手法はいいと思うけれども下手すぎる。出さないにしてももっとやり方はあったはず。
ちなみに左手は添えるだけがないのは原作を見てない人は分からないからカットしたのかな。
100%で楽しむには原作は見てから見た方がいい作品だね。
【賛否両論】原作やアニメとは別物として楽しみましょう
漫画アニメはリアタイ世代です。原作やアニメと別物として楽しむのが正解だと思うが、あまりにも違うので賛否両論出てくるのは間違いなく、良い面悪い面を感じたままに。
良い面
・伝説の山王戦をようやく映画として見られるだけで喜びがある。
・音や映像などリアルなバスケの描写にこだわっている。井上先生のバスケ愛を感じる。
・宮城のバックグラウンドなど原作にないストーリーを知ることができる。宮城好きにはたまらない。
・キレのある動きにノリの良い音楽が合わさり、カッコいい映像にテンションが上がる。
・桜木以外の声優の変更にはそこまで違和感は感じなかった。
・試合開始前のオープニングがとにかくカッコいい。手書きのクオリティの高さとCGとの落差が。。
悪い面
・バスケの動きこだわるあまり、山王の試合中のCGは、質感が安っぽく昔のゲームレベル。
・宮城で始まり宮城で終わる。原作にないストーリーが差し込まれて試合に集中できない。山王戦がメインでなく宮城のストーリーがメインになってしまった。
・試合に出ている選手以外の作画が荒い。観客は顔がなく手抜き。臨場感が感じられない。
・木村昴はジャイアン感を抑えてはいたが、一番違和感が強い。カッコよくなったが、少しバカで破天荒な桜木ではなくなり、もはや別のキャラクター。
・海南メンバーや魚住が出ていない。なぜ省いたのか理解に苦しむ。
・急に山王戦が始まる。初見の人はついていけるのか。桜木入部、県予選突破から全国までの流れをダイジェスト的にでも描かないと、山王戦の重みが感じられない。
・2時間しかない中宮城のストーリーに時間を無駄に使いすぎ、試合中の大事なシーンがいくつも削られている。これだと続編として三井編、桜木編もないとおかしい。
前情報無しでファンは観て欲しい
映画を観る前、凄く複雑な心境でした。スラムダンクを読んでバスケを始め、何度も読んでは泣き、また読んでと繰り返しているうちに、スラムダンクの登場人物の像が勝手に自分の中に出来上がっていたからです。それが壊れるのではないか、心無いSNSの批判を目にしてしまった時に自分の思い出が崩れてしまうのではないか、と正直ネガティブな気持ちで今日を迎えました。しかし映画を観始めてThe Birthdayのオープニングに合わせたスタメンの登場シーンで山王工業が描かれた時、いつもスラムダンクを読んでいる時同様に心が震えました。宮城視点の新たなストーリーも交えて原作未読の方にも物語に入れるような流れになっており、一緒に行った妻(原作未読)も楽しめておりました。通して素晴らしい内容でしたが、特に試合最後の1分は圧巻でした。言葉にできません。凄すぎました。公開前には色々な批判、憶測による誹謗中傷等をSNSで見かけましたが、私は1ファンとして素晴らしいスラムダンクの物語を、またこの歳になって熱く観れたことを感謝したいです。色んなメンバー視点での物語が見て観たくなったというとワガママでしょうか。いつかまた湘北のメンバーと熱くなれる時が来たらいいなと既に続編を期待しております。
何か違う
アニメ版も鑑賞してましたが絶対的にアニメ版じゃなきゃダメってわけでもない派です。
声優交代も残念でやむを得ないとは思いますが(やはりプロモーションが最初から発表すべきでした)
少しリョータの物語があってからのいきなり山王戦には
胸熱になりました。
しかしながらところどころで出てくるリョータの過去物語にはう〜ん?ってなってしまいました。
山王戦がサブでリョータの過去物語がメインみたいな感じでセカンド サード フォース フィフスも同じく山王戦サブでそれぞれの過去物語をするのでしょうか?(笑)
山王戦でもカットされたシーンが多くセカンド以降にでも使う予定ですか?
北沢・・・沢北じゃねーか!どあほう!
無残にカット!( ; ; )
山王戦だけでしたら星☆5つでしたw
タイトルなし(ネタバレ)
最も好きな漫画が映画化されるということで、1年前から楽しみにしていました。
「SLAM DANK」は画力、ストーリー性いずれも圧巻です。バスケとは無縁の僕もこの漫画は読んでていつも胸を強く打つものがあります。
さすがは井上雄彦さんと思ったところ。CG映画、個人的には全然好きではないのですが、今回の映画は漫画の要素やスピード感、迫力感が伝わってくるものがあって、映像にはかなりのこだわりを感じました。試合の雰囲気満足しています!
宮城リョータに焦点を当てた点、ファンとしては純粋に花道や他のメンバーにもたくさんのスポットを当ててほしいという率直な残念さはありましたが、誰もが予想しない新しいスラムダンクを模索した結果なんだと、納得できる部分もあります。
これがスラムダンクとしては最後の一本なら……それはすこーし寂しいですね笑!
最悪映画でなくてもいいので、また今後もスラムダンクのキャラクターたちと関わりが持てたらいいなぁ、と感じる映画でした。
本当にこの漫画大好きです。映画化ありがとうございました。
それぞれのドラマ
1日目、1回目で見てきた。前回のアニメなど見ていない。原作を読んだのみ。何も情報がないまま行った。
始まったのはあの試合!こんな大きな大画面、映画館で見れて夢のよう。だって原作終わったの何年前?令和の時代にこんな楽しみがまだ残されていたなんて!ワクワクした。はじめから、いきなりのゾーンディフェンス。ボールを持った宮城リョータが図体のデカい奴らにぐいぐいディフェンスされる苦しみがリアルに迫った。こんなに試合って苦しいのか。みんな苦しい顔、疲れた顔をしている。その中でやはり雰囲気を盛り上げるのは桜木花道。1回ドリブルしてボール持つ。そしてまたドリブルを始めた時は1人で笑った。ダブルドリブル!って取られたけど、そうか、花道ってまだバスケ始めて4ヶ月なんだよね。その素人のマインドなんだけど湘北高校の大きな力になる。原作を読んだだけではわからなかった皆のしんどさ、汗、息づかいまで聞こえてくるような映画だった。息を飲んで画面を見つめ続けた。最後の花道のシュートのゴールの網の揺れ方があまりにリアルで驚いた。最後の流川と花道のシーンは感動!原作に忠実に描かれていて一切のセリフがないシーン、映画でも無音で描かれていてすごくよかった。時間の制約がある中で、このエピソードの盛り込み具合が限界だろう。
5人それぞれに沢山の見えないドラマがあっただろう。いやいや安西先生も彩子にもヤスにも、登場人物全ての人に。今回、宮城リョータの過去が描かれたけれど皆の人生それぞれにいろんなドラマがある。私にもそして、この映画を観たあなたにも。そしてそのどれもが本当に素晴らしい。そんなことを感じさせてくれる映画だった。
終盤の緊迫感で心を掴まれた
宮城が主人公。舞台は山王戦。
ラスト数秒のセリフがほぼないあの名場面。ここの見せ方が本当に凄かった。無駄な音を省き、所々で漫画のようなモノクロで選手を躍動させていく。この緊迫感がひしひしと伝わる演出に多くの方が呼吸を止めて見入ったと思う。本当に鳥肌が立つほど感動した。
それと、宮城リョータの過去。
誕生日(山王戦前日?)に母親に向けて手紙を書くシーンで、最初に「俺が生きててごめんなさい」と書いてその手紙をクシャクシャにして捨てるところや、出発前に母親に「そーちゃんが立つはずだった舞台に立ってくるよ」と発するシーンを見て号泣。宮城リョータの山王戦にかける思いを知ったことで、山王戦に勝利するということにより一層感動することが出来た。
アニメは全く見ていない原作勢だったので声優交代というニュースにあまり関心を抱かなかったが、鑑賞時に桜木の声に若干の違和感を感じてしまったことは否めない。
ただそれでも、自信を持って「この作品は面白いです!!」と断言することができる。本当に素晴らしかった。
良い脚本と音楽
世代ではないし、凄く面白い伝説的なバスケ漫画があるってこと、今でもファンが多いこと、「諦めたら。。。」とか印象的な幾つかのセリフが今でも語り継がれていることくらいしか知らなくて、
昔のアニメを何話か見たこと、まとめ動画で多少予習した程度で、正直声優さん達に特別な想い入れの無い世代なので、急な声優変更でも楽しめたのかもしれませんが、
脚本として、単に試合の様子を見せるだけでなく、心情を丁寧に描写していて良かったです!!
噂の彼にフォーカスを当て、噂の試合をメインにしていましたが、アニメでの主人公もちゃんと活躍するし、特にサッカーで日本が諦めずにラインギリギリまでボールを追いかけ、コートのほうへ戻す、味方が決めるというスペイン戦での流れを見たばかりなのでとても胸熱な展開でした!!
作画の面では主要な登場人物達はあまり気にならなかったですが、試合を応援しているその他大勢の観客達が「これまさかコピペしたの?」みたいな様子で。。。そこはだいぶ残念でしたが、まぁ主要な登場人物達ではないのでギリ不問。。に。。します。まぁ。しょうがないかな、という感じで。
あと音楽は効果的でかっこ良くて良かったです!!
また高校生活を終えた選手のその後も少し描かれ、これがまた。。。良かった!!そうか後日そんなことが?!という感じで終わり、今回の主役君のかっこ良い姿で終わって良かったです。
昔からの想い入れのある方とは感想が違うかもしれません。ただ、シンプルに一つの映画としては「フォーカスを当てた登場人物への理解」がしやすい流れの脚本で、良い作品でした!!
試合での選手達の動きも素早くわかりやすくカッコ良く、無駄に長くドリブルせずちゃんとすぐ向こうのゴール下まで行ってるし。。こっからどうやって勝つんだろう??!!うわーそう来るか~!!っていう試合展開も良かったです。
試合は最高だった
映像も試合の動きもとても良かった。
そしてなんと言っても山王戦が観れたこと。
本当に嬉しかった。
でも、なぜ宮城視点なのか?
そして、試合途中に何度も挟まれる回想シーン。
山王戦のとても良いシーンやここからだっ!って時に回想シーンになって、試合で高ぶった気持ちが一気に落とされる。それの繰り返し。
その宮城の話を入れて時間が無かったのか、山王戦ではとても大事な名シーンが数々カットされている。
あのゴリが吹っ切れるきっかけとなる魚住の言葉や花道が晴子さんに告白するシーン。流川と仙道のシーン。などなど。
最後のシーンは本当に素晴らしく、無音でも声無しでも本当に感動して泣いたけど、だからこそ、それらに繋がるシーンがカットされていて不完全燃焼。
花道が前半はほぼ脇役でみんなから念をもらってコートに出るシーン、期待された時の気持ちなどは、全く描かれず。
背中をやってベンチに下がった時に走馬灯のように花道のバスケ人生が描かれた感じ。
純粋に山王戦だけを見たかった。
やってやんぜと!
OPがまた最高!!
特に山王工業の面々が降りてくる所、
ああ、山王戦だとバチバチやってやんぜと
大好きなザバースデイ の曲と相まって、
その時点でテンションはガチMAX。
後半も、
リョータ含むメンバーのエピソードが重なり合って涙が止まらない!
最後の桜木と流川の手をバチン!でも鳥肌が立って。
もう堪能!!!!!!
面白かった!
原作ファンであれば涙腺崩壊
ジャンプの連載は欠かさず読み、コミックも買っていたオールドファン。
映画を観て改めて思ったのは自分がSLAM DUNKが好きだと言うこと。
好きは全てを凌駕する。
子供の頃の記憶に残るシーン、セリフの連続で自然と涙が。
インターハイの山王戦、その中でも後半をメインに宮城リョータの過去を挟むストーリーは原作未読者だと全くついてこれず、単一映画としてアリなのかは疑問があると思う。が、余計な自己紹介や経緯はすっ飛ばして山王戦に集中させたのは英断かと。
あくまで原作既読者のための映画ということで。
バスケのシーンもスピードとアクションが素晴らしい。
子供時代にモヤモヤしていた一連のジャンプ原作のテレビアニメが、週の原作連載にストーリーが追いつかないように大人がひたすら腐心した結果の冗長なキャラクターのセリフ(これに比べれば今回のリョータのサイドストーリーは全く問題無し)、コートと端から端まで永遠と時間がかかる等の時間稼ぎ演出が無い!
なぜキャラの深掘りが花道では無いのか、リョータの家族が二人も亡くなるという安易設定というツッコミもあるが数十年ぶりのSLAM DUNK、満足です。
アニメのファンとして
自分はアニメで見ていた世代で原作マンガは読んでなかったのですが、インターハイ編だけ原作を読んでから鑑賞しました。
・良かった点
念願の山王戦が観れた。
リョータのバックグラウンドを知れた。
・残念だった点
映像がリアル過ぎて逆に迫力がなかった。
メインがリョータだったので花道の頑張りが薄れてしまった。
やっぱり花道の声はあってないように感じました。
最後にアメリカ留学したのが流川じゃなかったので湘北の続きは見れないのかなと思えました。
タイトルのFIRSTは結局何を意味するのでしょうね?
ネガティブなことを多く書きましたが、大好きな作品をまた観れて嬉しかったです。
ありがと〜
原作完全履修者向け、上質
ネタバレ有です。注意
・私の鑑賞状況
スラムダンクは通常版、完全版、どちらも全巻持っていました。特に「キャラ牽引を狙いすぎなくなった」感のある豊玉戦~山王戦が好きで、それらの試合の内容はほぼ暗記しています。
特定のキャラが好きなキャラ愛勢ではなく、完成度の高いキャラクター漫画作品として好きです。
原作を追うようになったきっかけは地上波アニメ版ですが、地上波アニメ版自体は原作を買うようになってからは見なくなりました。そういう人間のレビューとなります。
・概要
ひたすら秘匿され続けた内容ですが、vs山王戦です。
前半戦は出だし以外カット気味(一之倉や河田弟の活躍はカット)、後半戦は詳細に描きます。
原作とほぼ同じ山王戦の流れに沿いながら、要所要所で宮城リョータの過去と、原作では描かれなかった各メンバーの過去が挿入されます。山王戦は本作で完結し、最後にちょっとしたサプライズもあります。
リョータの過去が結構重たく、リアリティラインも高めで、それが許す範囲内でのギャグやコミカル演出に抑えられているので、やや大人向け。少年少女時代にスラムダンクを読んでいた人は三十代半ば~になっているので、演出の方向性は間違っていないと思います。そういう意味で、新規を取り込みたい「再出発」の作品ではなく、大人になったファンのファン魂を深めて満足させにいくタイプの作品です。
原作と本作どちらが好きかと問われたら原作ですが、どちらも8割方同じ良さを持ち、残り2割部分は目指した方向性の違いということでそれぞれ異なる良さを持っていると感じました。
実際、バスケットボールの会場や選手の試合前・試合中のテンションは本作の方が正しいでしょう。彼らの出会いや情熱が「バスケットボール」に立脚している以上、この雰囲気は真摯な解釈に思えます。同作者の作品『リアル』寄りな味付け。
「バスケらしさはさておき、コミカルで試合中もフィクション的なスラムダンクが見たい」という人には向かないかもしれません。ギャグやコミカルがまったく無いということではなく、桜木はちゃんとムードメーカーをしています。
・演出
非常にリアルな「バスケットボールの試合観戦」寄りです。アニメっぽい演出(例えば、オーラのような)は全然と言っていいほど無く、原作ではあった「各キャラクターの、実際には口に出していない心情独白」や「ナーレション」はカットされています。意図的に描かれていないだけで、そういう心情の存在が曲げられた訳ではなく、原作でそういう独白やナレーションを覚えている人なら、「今、あのコマの内容を思っているぞ」とわかる内容です。逆に言うと、そこまでの原作ファンでないと「なぜ、流川が急にパスするようになったのか、そして沢北を抜けるようになったのか」等、わからないかもしれません。
そういう志向の作りなので、
・魚住が乱入して桂剥きするシーンは存在自体カット
・三年間も待たせやがって……も小暮の回想&独白としてはカット
・「北沢……? 沢北じゃねーか、どあほう」も映像としてはカット
・花道の告白(=観客席の湘北応援団のコート脇への移動)もカット
など、原作の特徴的で良かったシーンが無いことに不満を感じる人はいるでしょう。原作にあった魚住の乱入は、本作のリアリティラインに入れると一気に作り物感が出るので、カットしたのは合理的な判断に思います(その分、赤木が精神的に河田兄を克服するシーンが不明瞭になったのはちょっと残念)。花道の告白も、同様の理由でカットに思います。
「完全な原作通り」を望む人には不満かもしれませんが、原作の心情演出=メタ情報として照らし合わせながら映像を追える人には、非常に上質な、満足の行く映画体験だと思います。私はそうでした。鑑賞後、「心情独白・ナレーションあり」という原作山王戦を読み直したくなる内容でした。
・映像
PVでCGを観たときは、正直鼻白みました。ベルセルクのCG版を見てしまったときのような、綺麗すぎる、正しすぎる残念感を覚えました。
しかし、本作については、鑑賞中に「これがいい」となりました。作者の、地上波アニメ版の「バスケと言うより、漫画的なバスケバトル」を厭うていたように思える理由が、少し理解できた気分です。いわゆる、「徹底的にリアルに、スピード感溢れるバスケットボールをそのまま描く」でも、充分に人を惹きつける映像としてキレており、高密度であり、見ごたえがあります。私はFIBAバスケットボール選手権を見に行ったことがありますが、その観戦時に覚えた興奮を思い出しました。そうそう、バスケって、バスケのままで、超スピードでかっこよくて、大迫力なんだと。確かに、作者にこの映像が理想として見えていたのなら、過去アニメは「わかりやすいが、本質から離れた方向性で作られ、人気を博してしまった」だったのかもしれません。
そういうわけで、身体や空間劇のリアルさがそのままバスケの興業的な持ち味ということで、物理演算バリバリで作るCGアニメとの親和性は非常に高く、CGアニメ映画としては出色の出来に思いました。
・脚本
宮城リョータが中心です。最も原作中で「なぜバスケをしているのか」が語られなかったキャラクターなので、PG(試合を見渡す司令塔)という役割と合わせて、いいチョイスに思いました。沖縄から神奈川に転校してきた中学生のリョータの挿話は
○転校間もない中学時代、野良コートで三井と1on1して、負けていた。精神的な弱点について見抜かれ「今度は勝ちに来い」とアドバイスされていた。だから、高校での不良化した三井との再会、リンチエピソードがすごく重い。ただの無軌道な不良症候群ではない。
○心を閉ざしがちだった高1年時代、赤木との不和と解消
赤木の期待の裏返しだった。それを下校時にちゃんと教えてあげるヤス。ここでヤスを使うのは最高に上手い。リョータとヤスのさりげなく親友な感じは本作中で一番お気に入りかも。赤木が、上級生たち引退時にそのリョータの心を掴むエピソードも象徴的で見事。一度は赤木自身が否定した宮城のパスを、「宮城はパスができます」と強みと性格を表す言葉で言い切るのは、赤城が以後「ダンナ」と呼ばれるに充分な、心を掴む言動です。
○リンチされながらも三井に「勝ちに行く」宮城
兄のエピソード含めて、本作は宮城とその母の「恐怖の克服」(怖い物知らずになるという意味ではなくて、怖い物との付き合い方を見出す=世界に復帰する)がテーマに据えられています。宮城と三井の前歯絡みの話が、これに絡められているのがよかった。震えている手を、さりげなくポケットに隠す演出。ただの結果論ですが、この三井との喧嘩で鍛えられた度胸が、vs深津を可能にしているという線は補強として有効です。兄やこのエピソードが描かれていない原作では、宮城は綾子に前日応援してもらったとはいえ、山王戦で一人だけメンタル完璧な感はありました。
○長らく湘北バスケ部に顔を出していなかった理由
家庭の問題+堕落した三井との喧嘩→ヤケクソ→バイクで大怪我なら仕方がない。
個人的には、若者のバイク=大怪我という構図は嫌なのですが、リョータは安全運転を放棄したくなる理由があり安全運転を放棄した結果なので、バイク=不運で大怪我、的な薄すぎる扱いではないです。
総じて、補うべきものが効果的な挿話で補われているので、ストレートに良質です。原作の象徴的なエピソードが削られている(※存在を消されているのではなくて、視点のリアリティ的に尺として省略されている。時間軸的には、各キャラの心中にそれらはしっかり存在している)のは賛否両論になると思いますが、脳内で心情独白やナレーションをオーバーラップさせて楽しめる原作ファンなら何も致命的ではないと感じました。「沢北じゃねーか、どあほう」も、試合中な訳だから、リアルにいくと数秒ぐらいの悟りはなず。そういう意味で「明示的に描かれなかったから台無し」とは思いません。
○サブキャラクターたち
湘北ベンチ組、応援席組の出しゃばりすぎないけど確かに存在している感、良かったです。春子さんも少ないシーンで絵・声・言動で魅力を感じさせて見事。cv坂本真綾さんは完璧です
・少しだけ残念な点は
※私は地上波版の声優続投にこだわる人間ではりません
●河田兄の所々高すぎる声。声優さんが下手という訳ではなく、キャスティングミスに思います
●桜木花道の色気ありすぎる声。かっこいいんですが、このかっこよさは「どういう声でどういう風に喋れば、自分がかっこよく見えるか(自分の株が上がるか)を完全に理解している、自己演出まで頭が回る、知性ある男の声&喋り」です。これが機動戦士ガンダム・サンダーボルトのイオ・フレミングの声&喋りだったのなら完璧なのだけど。花道はもう少し考え無しな人格が言動と一体化して魅力となっていると思うので、ここまでかっこよく、色気がありすぎる喋りでなかった方がキマったと思います。ただ、花道がソロ主人公という作品ではないので、致命的だとは思いません
●個人的には、私の大好きな影の万能エース松本、リバウンドの専門家野辺の大物感を感じさせる演出がカットされていたのが無念。需要や尺的にも真っ先にカットする場所なのはわかる。これはただのオタクの妄言です
・少しだけ微妙な点は
●やはりスラムダンクは「桜木と流川」をベースに書かれた原作で、原作の最終戦である山王戦のクライマックスもその結実として作られているので、宮城主軸だとそのクライマックスが少し打点として伸びない感。この感動の波は、原作の方が高かったように感じました。原作がすごすぎるというのはあります。
●最後のあれは……沢北が「海外だと小さめ=PG」というのは繋がる感じがするのだけど、とはいえやはり沢北のライバルは流川で、宮城のライバルは深津だと思うので(※ここでのライバルというのは、相乗効果で魅力を高め合う組み合わせという意味です)、最後にこの二人は特に因縁無いよな……と思わないでもない。そこは少しだけリョータのキャラ贔屓な感じに思いました。しかし、X年後のリョータが「世界に進出している(本作の、母子の現実への復帰というテーマの発展系)」「それでなお試合前に吐いているが、コートに立つとケロッとビシッとしている(恐怖を失ったのではなく、恐怖に向き合い続けている)」は熱い解釈に思いました。
・メッセージ性
作者にとって、少年少女を終えた全ての大人とは「強がっている自分を知っていて、恐怖を見せない人間。相手もそうであることを当然理解しているが、指摘しない人間」なのかもしれません。リョータも母も、亡くなった兄の精神性に長き年月の果てに辿り着いて互いを理解するというのは、「大人として世界に復帰した」描写です。だから、それに届いた宮城ほか湘北チームに、恐怖を知らなかった沢北は敗れた……ということが強調されていたと感じます。(沢北の「高校バスケでできることはすべてやりました。俺に糧となる経験をください」の傲慢。そして沢北も負けて必要なものを得た)
・総評
内容を秘匿するプロモーション(内容に自信が無いときにやりがち)から正直あまり期待しておらず、とはいえ観る必要があったので期待値を下げて観に行きました。しかし、そういった心構えが失礼だったと思えるほど、しっかりと面白さに繋がる品質と高い志を持った作品でした。
唯一の難点は間口の狭さで、山王戦まで原作をしっかり履修していない人が見たら「わけわからなかった」「どこに感動すればよかったのか」みたいに受け取られ、その評価がレビューに混じることでしょう。本作は完全に、過去にスラムダンク原作を最後(というか山王戦)まで読んだ人向けに割り切って作られています。でも、そういう人にはかなり打点が高いと思います。
私が原作履修者ということもあるでしょうが、正直、今年度見た邦画の中では一番でした。ゆるキャン△劇場版も原作履修者専用で良かったけど、それよりも満足度は高かったです。
観てよかった、いい物を見せてもらったという映画体験でした。
エキサイトできる良作。
原作はアニメで人並みに観た程度、山王戦に関しては、漫画を友人の家で流し読みをしたことがあり、大体のあらすじは知っていました。
この映画を観ると、リョウタが主人公になっており、リョウタのバックグラウンドが試合の合間合間に挿入されるという形式で映画が進行していきます。
ただ単に、試合の経過を追っただけでは、その試合がどれだけ白熱しても、感動は狭小的なものになってしまう。
それを、リョウタのバックグラウンドを挿入することにより、リョウタの試合にかける意気込みというドラマが成り立ち、それが楽しめました。
何故リョウタ一人にスポットを当てたのか、それは妥当だったのかという疑問も一面湧きますが、それでも、この映画は、エキサイトできる良い作品に仕上がっています。
ただ、原作を少しかじっている人間としては、原作では、他にも重要なシーンが描かれていたのに、そこがカットされているところが、いささか疑問ではありましたが、映画の尺に合わせるため仕方がなかったのでしょう。
それでも、総評としては、十分楽しめる良作でした。
BGMも、高揚感を煽るのに一役買っており、よかったと思います。
鑑賞中、「青春っていいなぁ」なんてことを素朴に考えていました。
映像は素晴らしい。ただ。。
早朝に見に行きました。
スラムダンク世代で、旧アニメにもそれなりに思い入れありますが、漫画が第一だと思ってます。
ストーリーは誰もが見たかった山王戦で、ツカミも良かった。
映像表現はバスケを表現するのに特化した、素晴らしい映像だと思います。
声優もたいして気になりません。というか必要最低限しか喋らないから気になるほどでもない、というべきか。
ただ、見たいものではなかった。
これは完全に個人の感想です。
予告映像から宮城が主役なのはなんとなくわかっていました。
それでもここまでとは思ってなかった。回想が多すぎる。しかも3日で思いつくようなありきたりなストーリー。
そこに割く時間が多いので、必然的に山王戦の名シーンはカットに次ぐカット。一応湘北の各選手には見せ場はあります。
ですが山王はあくまで敵チームで描写少なめで、深津とポール、美紀夫に至ってはやられキャラの印象しかない。(特に深津は主役宮城とのマッチアップなのにほぼ喋らない)
この話で観客から拍手喝采が起きると本気で思いましたか?と訪ねたくなる。
さすがに最後のシーンは笑ってしまいました。流川桜木の立場が‥
てか3年キャプテンでは…?
後々思いついたこと追記しよ。
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