「観た自分を褒めたい。」THE FIRST SLAM DUNK 有さんの映画レビュー(感想・評価)
観た自分を褒めたい。
原作未読の者なので深いことは言えません。ご了承下さい。
総括すると「いいもの観たなあ」という感想です。
実際の試合以上の臨場感で、このようなスポーツアニメは初めて観ました。
バスケの楽しさ、熱気、緊張感が画面からメリメリと伝わってきて、映画館ではなく体育館の客席で見ているかのようでした。
プレーの度に思わず「リバウンド!」「ダメだそこは!」「マジか!!」と
心の中で叫んでおりました。
スポーツアニメといえば「やたら最後の1秒が長く感じる」みたいな表現があるかと思いますが、試合のラストで一気にスピードが現れて、実際の試合の残り10秒を体感したようでした。このような表現も初めてです。
試合後の沈黙も良い溜め方でしたね。
何より驚いたのは高校バスケの1試合だけでこれだけの物語を描けることです。
作画面でもとても感動しました。
アニメーションと漫画のいいとこ取りのような表現で
「漫画が動いてる!!」と思いました。
CGを使っているようですが、線に手描きのような温もりを感じて、アナログ漫画の線が好きな私は目に涙が滲みました。
音楽も映画館で聴く価値があります。
あのようなロックサウンドは個人的に好みで、痺れるくらいにかっこよかったです。「第ゼロ感」の使い方も効果的だなと思いました。
観る前までは、「CGだし、原作知らないしどうしよう」と観るのを迷っていたのですが、
題名の通りです。見れて本当に良かった。
もし観る前の私のような方がいたら全力で観ることをお勧めします。
日本のアニメ製作者さんの熱量を感じることができました。
追記(2023/3/31)
だいぶ前ですが、2回目も見ました。
同じ映画を2回劇場で見るのは人生で初めてです。
そして、旧作アニメも視聴したのですが、声優の変更は妥当な判断だったと思います。
旧アニメと今回の劇場版は明らかに作品の雰囲気が違うからです。
なのでそれぞれ別のものとして考えるべきだと私は思います。
どこかのSNSで見かけた、「令和版スラムダンク」という言葉がとてもピッタリです。