「これが現実」ファーザー 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
これが現実
始めのうち、事実と妄想を見分けようとしましたが、途中からその観点は間違っていることに気づかされます。
正常な人間には、起きていることが相互に矛盾したり時間を逆走したり、夢を見ているように感じますが、認知症の人間にとっては目の前に起きている(と信じている)瞬間瞬間がすべて事実である、という視点で描かれています。
身近に認知症の人がいれば、全く理解できるはずですが、裏返せば認知症に無縁の若い人にはわかりづらいかもしれません。
ホプキンス先輩の神業は勿論、一本の映画として構成も主題も超一流です。
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