「頑固でお茶目」ファーザー なおさんの映画レビュー(感想・評価)
頑固でお茶目
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この数年少しずつ認知障害が出てきていて、5分おきに「お前太ったんじゃないの?」と聞いてきたり(ええ、太りましたとも)、今の自分や家族の年齢を聞いてビックリしたり、自分でも自覚していたようなことを口にしたりと、それでもまあしょうがないかと思える程度で済んでいたからかもしれないが、コロナのせいもあって1年以上会えないままこの春亡くなった父親がいたりすると、また違う感想があるのだろうか。願わくばアンソニーのような恐怖と孤独を感じずに済んでいれば良かったが…無理か。
終盤とうとう自分が誰か分からなくなり、子供にかえって母親を恋しがって泣くアンソニーの姿には、それがアンソニー・ホプキンズであるということも相まって、余計に動揺した。
まさかあの介護師が虐待してる裏設定とかないよね。
過去なのか記憶なのか幻想幻覚なのかそれらがごちゃ混ぜになっているのか判然としないが、それがまた居心地悪く感じさせアンソニーの不安を追体験した気になる。
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