ボディカメラのレビュー・感想・評価
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嫌いじゃないけど、残念な完成度
キャスティングは主役級の女優さんを辛うじて名前を知っている程度の無名ぶり。はっきり言って『ブラック・アンド・ブルー』と勘違いして最後まで見てしまった。予告編が強く印象に残っていたので、期待だけが膨らんで、見終わってみて、こんなだっけ?と首をかしげたくなるような映画だった。
それは、私の勝手な勘違いだったのだけれど。
スタートから社会派サスペンスを思わせといて、ふたを開けたらスプラッター風ホラー。ゆっくりとカメラがパンしていって、緊張感がマックスになった瞬間にわっ!と驚かす構造の撮り方はもはや古典の領域と言える。
しかも、すべての元凶は白人警官に恨みを抱いた黒人の少年の怨霊がモンスター化したもので、善良な人間には危害を加えないという奇妙さ。すごく浅はかなストーリーは、浮かばれない低所得の黒人たちが、せめて妄想の中だけでも白人の横暴に復讐させてくれよとでも言いたげだ。見終わってみれば残念な印象だが、怖さだけは堪能した。
ホラーだったのね。
冒頭の感じからよくあるアメリカのポリス暴力モノかと思ったけど、どうも様相が違うということでみていくうちにホラーだということに気づいた。
ホラーにしては弱弱しく、画面も全体的に暗くてきつかったかな。
題名にあるボディカメラの使い方も、中途半端に感じました。
同僚警官を殺された女性警官が、犯人を追いかけるうちに事件の背後にある闇に接する物語。
WOWOW公式レビューでは「サスペンス」となっていたのですが、「ホラー」の誤りです。
WOWOWさんのレビューには良く騙されますが、ワザとしているのかな?
息子を失くした女性警官。その警官が復帰直後に事件に遭遇します。自分だけが知った手がかりを元に、犯人を追い詰める主人公。
後輩警官との絡み、事件の真相への展開。もう少し深みや伏線があっても良いように感じましたが、それでもサスペンスの基本設定としては、面白みを感じるものでした。
ただ、肝心のホラーとしては、怖さがありません。
主人公への危害描写がないのが、致命的のように感じます。
閉鎖された空間でなく、街中でのストーリー展開なのも恐怖を和らげたのかもしれません。
冒頭のワイパー音を使って緊迫感を煽る手法等は中々秀逸で期待感が高かっただけに、とても残念に感じた映画でした。
苦手なホラー?
ただのサスペンスじゃ物足りないかな?
だからホラー色いれて…
苦手だけど嫌いな作品ではない。
もっとどちらかの色を強めにすればドキドキ&ハラハラ&切なさがハッキリして良かったんじゃないかと思う。
社会派ポリスアクションかと思っていたら、ホラー映画だった?!そして泣ける・・・
途中から作品のジャンルが変わっていくのはよくあること。最初に登場する白人警官ギャニングも、無抵抗な黒人の殺害のニュースによって町の人から敬遠されたり、主人公レネ・ロミートも一般人を殴った事件により8ヵ月の停職をくらっていた。そんなBLMに関するポリスアクションだった序盤。ギャニングが殺される事件が発生し、第一発見者となったレネにはドラレコ映像から不可解なモノが見えてしまった。
このレネ巡査を演じるのが歌手でもあるメアリー・J・ブランジ、かっこいい!幼い息子を亡くしたことで自暴自棄にもなり、暴力事件を起こしてしまった。ようやく復帰したと思ったら、いきなりの同僚警官怪死事件。やがて次々と変死事件が起こることに・・・。
現場に残されたのは被害者の血と散乱した歯。殴られて頬まで突き抜けた感じの死体特殊メイクが凄かった。まさしくホラー、スプラッターファン向け。検死官も「見たことない」と言わしめる造型なのだ。
やがてビデオ映像からレネが世話になった病院の看護師じゃないかと疑い、ナンバープレートのない緑色のバンを探し当てる。そしてその看護師が自分と同じく聴覚障害の14歳の息子デマルコを亡くしていたことを知る・・・。
社会派サスペンス、ホラーと楽しませてもらった後に、最後は再び警察の汚職という問題提起。クライマックスでは手をつけられないが、あとはまかせた!って感じ。『ブラック・アンド・ブルー』でも重要アイテムだった警官のボディカメラ。汚職や重大事件にに絡んでいるボディカメラ映像USBをよく隠し持っていたものだという不自然さはあるが、どうでもよくなってくる。まぁ、タイトルなんだし・・・。そしてラストでは意外と泣けるかも!
黒人たちの恨みはどこまで行っても晴れない
嫌いじゃない。けど、何かと残念な完成度だった。キャスティングは主役級の女優さんを辛うじて名前を知っている程度の無名ぶり。はっきり言って『ブラック・アンド・ブルー』と勘違いして最後まで見てしまった。予告編が強く印象に残っていたので、期待だけが膨らんで、見終わってみて、こんなだっけ?と首をかしげたくなるような映画だった。
それは、私の勝手な勘違いだったのだけれど。
スタートから社会派サスペンスを思わせといて、ふたを開けたらスプラッター風ホラー。ゆっくりとカメラがパンしていって、緊張感がマックスになった瞬間にわっ!と驚かす構造の撮り方はもはや古典の領域と言える。
しかも、すべての元凶は白人警官に恨みを抱いた黒人の少年の怨霊がモンスター化したもので、善良な人間には危害を加えないという奇妙さ。すごく浅はかなストーリーは、浮かばれない低所得の黒人たちが、せめて妄想の中だけでも白人の横暴に復讐させてくれよとでも言いたげだ。見終わってみれば残念な印象だが、怖さだけは堪能した。
日本映画で言ったら、『大魔神』のようなものだろう。少々たとえが古くて恐縮だけど。
2021.4.5
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