劇場公開日 2021年5月21日

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「異名・下関の虎河豚」地獄の花園 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5異名・下関の虎河豚

2021年5月23日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

ワンデーフリーパスポート3本目は今作。
主演・永野芽郁×脚本・バカリズムということで制作決定時は楽しみだったのですが、予告が公開され見てみると何とも言えない雑な出来。字幕だったり永野芽郁のナレーションだったりがわざとらしく、主題歌もうーんという感じだったのでハードルを下げてみることに。

面白かったです笑
本当に馬鹿げた話なんだけど、馬鹿さが限界突破して結構笑える。流石バカリズム。これも計算しているってことか...。

ごく普通のOL生活を送っている直子(永野芽郁)。一見平和そうに見える会社も裏では派閥争いが繰り広げられていた。直子はその争いを見て見ぬふりをするが、ある日中途採用された蘭(広瀬アリス)が入社したことにより生活が激変する。

最初は暴力シーンがカットされており、「お?大丈夫か?」と思ったが中盤からしっかり殴り合いがあって、しかも迫力があってカッコ良かった。これこれー!これを求めていたんだよ!って感じ。あのシーンを目立たせるためにあえて前半は軽めにしていたのかも。

素晴らしい役者が勢揃い。
広瀬アリスはホントにヤンキーだったんじゃないかと疑ってしまうほど似合っており、大島美幸の中ボス感もまた似合っていて登場シーンから笑える。遠藤憲一率いる総務部もキャラ濃くてたまんない笑

とにかく笑えるんですよね〜。
役者の時点で笑えるのだから反則レベルですけど、ちゃんと笑いどころもあって見てて楽しい。その総務部のテレビ大好きっぷりとか、キャスト一覧には乗っていない人の登場とか、架空OL日記を思い出させるあるあると急な静かさとかもうめっちゃ笑える。

だが、なんだか見応えはない。
深く考えすぎてしまっているのかもしれないが、永野芽郁がナレーションしている通りになるし一つだけ驚きの展開があるものの、バカリズム脚本の割にかなり平凡でちょっと残念。もっと捻りが欲しかった。

ラスト2,30分はある人物が非常に空回りしていてしょぼかった。いやもう終わったじゃん。もういいって。と何度も思ってしまい正直退屈。必死に尺を100分に伸ばしている間が強くて面白くないし、ラストシーンも戦う寸前で止めた方が良かったんじゃないかな?

とまぁ、なんだかラストの不満は大きかったものの全体的に見るとまぁなかなか面白かったかなって感じ。
私は圧倒的に「架空OL日記」が好きでしたけどね

サプライズ