「クリスマスにピッタリ(皮肉)」ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)
クリスマスにピッタリ(皮肉)
クリスマスシーズンに見合った、中身の薄い、何となくいい感じで締めくくられる作品。
父が娘への愛情表現を見直す場面は描かれず、
母の慇懃無礼な言動がフォローされることはなく、
姉のガキどもが悪意あるイタズラをする根源は最終盤で明かされるだけで、
そもそも主人公が部外者のアビー
という、家族愛の物語としての一貫性が全く無い。
主人公はかわいいけど、物語として存在意義はまるで無い。
一方でアビーとハーパーのラブコメとして観るにしても、そもそも2人がほぼ一緒にいないし、
ハーパーの視点は完全に抜け落ちているので、応援するなら別れる方向に向かってになる。
エンディングで全然「良かったね」とならないので、ラブコメとしてもイマイチ。
単なるコメディとして観るにしても、面白いシーンはあるものの「フフッ」程度。
頻度は少ない。
終始ジメジメした感情に囚われたアビーとジェーンがかわいそうなので、ほがらかに笑えるシーンはそんなに無い。
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