「こうも広範囲な国境を越えた大量虐殺はなぜ起こったのだろう」ホロコーストの罪人 まゆこっちさんの映画レビュー(感想・評価)
こうも広範囲な国境を越えた大量虐殺はなぜ起こったのだろう
ノルウェーの警察が、一般人の役所の事務員(と思う)が秘密国家警察からの急な命令に疑いもせず従う。
命令に反く恐怖は何故にここまで人を縛るのか。
どのホロコースト映画でも島国の日本人には理解しがたい。
ここで700人強のユダヤ人がつかまった一方で、千数百人は隣国スウェーデンに逃げ延びる。
スウェーデンはユダヤ人を捕まえない国だったと思われる。
印象的なのは船で運ばれ最後貨車でアウシュビッツに到着し、家族が束の間の再会を果たした後。
そのまま女子供年寄りはガス室へ直行なのだ。
何分だったろうか、無音。
何が起こるかわからないままただ黙々と指示にしたがうスクリーンの中の無言の人々、映画館の暗闇で何が起こるかわかっている我々観客を 無音と言うBGMが包むのだ。
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