科捜研の女 劇場版のレビュー・感想・評価
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ちゃんと観光映画になっているのもいい。
紅葉で有名な東福寺の渡り廊下が、クライマックスを飾る。京都を舞台にしながらメインの登場人物たちはあまり関西人ではないシリーズだが、ああ、京都だなあと思わせる豪華な絵面が、劇場版らしいサービス精神を感じさせてくれる。
とはいえTVシリーズに詳しいわけではなく、かなりまっさらな気持ちで劇場版を観てみたが、『ワイスピMEGA MAX』的オールスターキャストによるほどよいお祭り感、ときおりブッこまれる映画ならではの決めまくった攻めのビジュアル、長年演じ続けてきた面々による安定感、超バカバカしい事件や展開なのに登場人物がセリフツッコミをしたりはせず、終始本気でやり通すテレ朝事件ものイズムなどがいい塩梅で配置されていて、初心者でも楽しく観た。
もしかして昨今の映画に足りてないのは、こういう気軽なお祭りムービーではないか。今後、毎年一回劇場版が作られるなら、たぶん毎回観に行くことになると思う。
台詞が多く、話が頭に入って来なかった!!
出だしの伊東四朗とのやり取りで、主人公のキャラが伝わって来ました。皆が協調性があるというか独特のノリがあり、良く言えば女性が活躍している世界でした。ずっとシナリオを読み続けているだけで、TVの作風なら良いのかも知れませんが、ストーリーが頭に入って来ませんでした。沢口さんのファン向けだと思います。最後のオッサンは良いキレ具合でした。何で、グルタミン酸ナトリウム(神経毒)を入れるのでしょうか。ワクチンと製薬会社に立ち向かって欲しかったです。
ご長寿ドラマ
まず冒頭の人物紹介がとてつもない。
今まで登場したレギュラーメンバーを全て登場させるという少々、いやかなり無茶な要求に最高の形で応えた脚本家さんがまずすごい。
多少強引ではあるもののそれぞれの登場人物にきちんと専門的な活躍シーンを持たせているし、最後には主人公のマリコをちゃんと引き立たせるようなシーンも用意していて見事。
他の方のレビューにあったが落下シーンの演出の綺麗さは確かに目を見張る。
なんであそこに番傘があるのかとかそういう理屈をこの手の映画に求めるのは少しあれなんだろうが色とりどりの番傘や紅葉が殺人現場を綺麗に彩る画はかなり素晴らしい美的感覚だと思った。
が加賀野の悪さがいまいち際立たないように感じた。
佐々木蔵之介さんはいかにも極悪非道のマッドサイエンティストという感じで演じているのだが、それにしてはちゃんと毒性を消すための研究をしていたり、殺人にしても直接指示したわけではないなどいまいち悪の決め手にかけた。
これは脚本と佐々木蔵之介さんの演技、監督さんや制作陣の思惑(せっかくの劇場版だからスケールの大きな話にしたいなど)の齟齬が生じたように思えた。
映像美が映画ならでは、でした😃
ネタバレ含みますが、
2番目の被害者(だったかな)が傘の上に落下するシーン、
あと、終盤で綺麗な紅葉の中で落下するシーンの
映像美が凄すぎて、「映画ならではだなぁ」と
思いました。
ただ、これまでのキャストを全員見れたのは
嬉しいけど、
最初の自己紹介のような、ほのぼのシーンが
少し長く感じました。
あのほのぼのシーンの前に、
「えっっ、どういうこと?!」って
ハッとするサスペンスならではの
シーンを入れて欲しかったなぁ。
事件だわ!
ドラマシリーズは未鑑賞。沢口靖子さんの物真似だけを頼りに鑑賞。
良く言えばしっかりとした劇場版、悪く言えばTVSPって感じでした。
科捜研が巧みに事件解決への糸口を見つけていく流れはとても丁寧で、ドラマを見ていない自分にも分かるような感じでいて、かつ説明口調にならないように、柳マリコのおてんば感も良い味を出していて飽きませんでした。
犯人サイドにはう〜んって感じです。ダイエット菌の毒素をかけたり、荷物に仕込ませたりってのはまぁ分かるんですが、高所に呼び出したりする理由が明確に描かれていないので、いかんせん不自然さが拭えませんでした。あと熱心にダイエット菌発見の教授を支持していた子が特に何のミスリードにもなっていなかったとこにも違和感です。蓄積した毒素が事件解決と同時に回り始めるのも都合がいいなと思ってしまいました。
多分TVで見る分には満足できたんですが、劇場版らしいとまではいきませんが、犯人に魅力をもっと持たせてほしいなと思ってしまいました。あと太った痩せた言い過ぎ問題。
ただ、オールスターを108分に詰め込んだ脚本はすごいなと思いました。
鑑賞日 9/18
鑑賞時間 13:55〜15:55
座席 I-3
科学の二面性に迫る、20年の集大成
通常スクリーンで鑑賞。
ノベライズは既読。
シーズン20の最終話で本作の製作が発表された時歓声を上げた。シリーズ20周年の節目での映画化である。ようやくこの時が来たと云う感じで、子供の頃から「科捜研の女」が好きで観ていた私にとってこれほど喜ばしいことは無かった。
大スクリーンで展開される榊マリコをはじめとした科捜研での鑑定シーンなどのお馴染みの場面や、映画館ならではの音響で聴く「科捜研のテーマ」は格別の味わいと迫力があり、感無量だった。これぞ、劇場版の醍醐味だと胸がいっぱいだ。
歴代のレギュラー・キャラクターが総登場しアベンジャーズ状態。マリコの暴走具合も相変わらずで、20年間の人脈を駆使した総力戦はとてつもない高揚感をもたらしてくれた。
ドモマリの関係性に、シーズン3以来の再登場となったマリコの元旦那が波紋を投げ掛け、秋からスタートするシーズン21でも継続する模様。果たしてどうなるか、楽しみだ。
劇場版だからと大掛かりなアクション・シーンや迫力のスペクタクルがあるわけではない。悪く言えばいつも通り。だがこの「いつも通り」が20年掛けて築いた世界観なのだ。
それを映画だからと崩してしまう必要は無い。では映画でなくても良いのではないかと云うと、そうではない。そう思わせるほどに、扱われていたテーマが重厚だったからだ。
雑に扱えないテーマだからこそ、「ながら観」を出来てしまうテレビより、観客にじっくりと鑑賞してもらえる映画と云う媒体にした意味があるのではないかと感じた。
マリコと加賀野の対決に象徴されているように、人類の進歩に不可欠でありながら、その逆も齎してしまう科学の二面性に迫り、実証に必要な証拠提示の難しさを描いていた。
それは、トリック解明のプロセスが、新型コロナウイルスのワクチン接種と、副作用と考えられる事象の因果関係の科学的判別の難しさを暗喩していることから容易に察せられる。
こんなにタイムリーな題材を、このような絶妙且つ微妙なタイミングで、しかもシリーズ集大成となる劇場版で扱おうと決断した製作陣の情熱と勇気に心からの賛辞を。科学を真摯に描いて来たシリーズだからこその迫真性があったように思う。
秋の京都の美しさを捉えた見事なカメラ・ワークも見逃せない。ドローンでの撮影を多用していたり、スクリーン映えする素晴らしいシーンばかりだった。観光映画的で、旅行に行きにくいご時世だが、鑑賞後には京都に行った気になれたし、コロナ禍が落ち着いた暁には秋の京都へ行ってみたくなった。
[余談]
マリコさんの母親役で出演していた故・星由里子さんを、流用映像なのだろうけれども登場させてくれたことに、製作陣の愛を感じて涙がこぼれた。これで本当の全員集合である。
[以降の鑑賞記録]
2022/02/12:Blu-ray
2024/07/28:Blu-ray
※修正(2024/07/28)
テレビシリーズの放送開始は1999年、20世紀から続く長寿シリーズ...
テレビシリーズの放送開始は1999年、20世紀から続く長寿シリーズの劇場版。
毎シリーズ、楽しみに観ていますが、映画館で観ることもないだろう、と思っていましたが・・・
京都の洛北医科大学、解剖医・風丘早月(若村麻由美)の目の前を、同僚の女性助教授が「助けて!」との叫びを残して落下していった。
京都府警科捜研の面々が臨場し、遺留物の鑑定を行うが、自らの意思で飛び降りたとしか思えない。
それでも、法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)たちは、信頼する風丘の証言を信じ、事件の証拠を掴もうとしていた。
そんな矢先、洛北医科大学の別の助教授も転落死し、調査を進めると、海外でも2件同じような事案が発生していた・・・
といったところからはじまる物語で、ストーリーの枠組みなどはテレビ版と大差はない。
ま、海外でも同様な事案が起こっているのでスケール的には大きいけれども、大々的な海外ロケなどは行わず、低予算で切り抜けています。
と書くと貶しているように聞こえるかもしれませんが、これは誉め言葉。
テレビシリーズから劇場版を作る際、得てして製作サイドの方が舞い上がっちゃって、普段以上の予算を掛けて(ほぼ浪費するだけ)、スカスカの内容になっちゃうことも多々あるので、そんなことにはしないぞ、という製作陣の強い意志が感じられます。
その代わりと言っちゃなんだが、これまでレギュラーで出演してくれた面々を、同じキャラクターでありながら、時を経て、別の役職として登場させており、これがシリーズファンへのごちそうです。
ざっと挙げると、
科捜研の元同僚としては、相馬涼(長田成哉)と吉崎泰乃(奥田恵梨華)、
かつての所長として、マリコの父で前所長の榊伊知郎(小野武彦)、その前の所長・宮前守(山崎一)、
捜査陣側では
前刑事部長・佐久間誠(田中健)に、元刑事部刑事・木島修平(崎本大海)、
さらには、管理官・芝美紀江(戸田菜穂)に、マリコの別れた夫・倉橋拓也(渡辺いっけい)、マリコに恋慕している他大学の解剖医・佐沢真(野村宏伸)。
マリコの別れた夫役なんて、テレビでは初期シリーズだけの登場で、話の端に上ることはあっても、再び画面に登場するとは思っていなかった。
もっといえば、マリコの母役の星由里子までワンカットであるが登場する。
(星さんは既に他界して数年経過しています)
このゲストの出演が長年シリーズを観てきたファンにとっては嬉しい。
(今回がはじめての観客にとっても、それほど違和感がないように登場させているあたり、さすがはシリーズの中心を担う櫻井武晴の脚本だ)
その後、事件は、ダイエット菌と呼ばれる腸内細菌を研究している加賀野(佐々木蔵之介)の研究室にたどり着くのだけれど、テレビシリーズ同様、安直に「このひと、犯人!」とならない。
ここいらあたりのミスリード、定石的だけれども、安定感があります。
そして、クライマックスにマリコの危機! 急転直下の犯人が判明! というのもテレビシリーズと同じパターン。
そうそう、長年築き上げてきたパターンを壊しちゃいけません。
というわけで、基本的には長年のテレビシリーズファンへ向けた劇場版スペシャル。
あ、これ、誉め言葉ですから。
書き忘れましたが、冒頭には科捜研の面々の私生活の様子も描かれていて、それもファンには嬉しいところです。
なお、土門刑事役の内藤剛志と佐沢真役の野村宏伸のふたりは、妙な太り方でスクリーンで観るには見苦しいです。
豪華なテレビスペシャル
「気張った劇場版」って感じはあまりしなくて、いい意味で脱力した「豪華なテレビスペシャル」って感じでした。
観ていないから、いつのどんな繋がりなのかは分からなかったけど、過去のシリーズで縁のあったらしき登場人物たちがみな主人公のマリコ(沢口靖子)に協力して、真相にたどり着く展開のようだとは、初見でもわかった。
ファンなら、胸の熱くなる展開だったのではないかと。
長期シリーズって、入り損なうとなかなか途中からは難しい。
だからここからシリーズに入れないかなぁ、という淡い期待もあり、観に行ったのですが、そこそこ楽しめました。
ただ、警察や病院側が皆マリコに協力的で明確な「味方」であったのが、警察モノにしては個人的にちょっと苦手ではあった。
敵視する勢力がなく、形式上の査問などは行っても結局は力を貸していくし、過去のOBが事件を解決するのに必要な場所へ出向や転籍しているのが、都合の良すぎたファンタジー色が強すぎて。
「科学が解き明かす真実を見つける、ミステリードラマ」としては今回描かれたあり方がいいのだろうけど、現実でこうだとすると隠蔽や偽証による冤罪がはびこる温床になりかねないという意味ももつ。
精神的・本質的には味方であっても、常に監査・管理するという人間の配置という描写がリアリティラインを現実寄りに引き寄せるためには必要に感じました(その立場の人間が父親や、離婚した元旦那というのは、警察組織ではありえないので)。
もはや時代劇の領域に達した作品
原因不明の転落事故。
転落の直前に「助けて」と言い残したという証言から単なる自殺とは思えない榊マリコ(沢口靖子)。しかし、検死からは他殺の可能性を見出すことはできない。
そんな時、またしても起こる原因不明の転落事故。他殺の手がかりが見つからない状況に、京都府警の土門薫(内藤剛志)と榊マリコの正義感が暴走。土門の違法捜査が容疑者_加賀野教授(佐々木蔵之介)を追い詰めるが、加賀野教授は犯人ではない。
加賀野教授のノーベル賞並みの研究に対して執拗に因縁をつける土門とマリコ。目的達成のためには手段を問わずうブラックな職場を作り出すマリコの時代にそぐわない言動。気がつけば容疑者を応援し、京都府警の瓦解を願ってやまない自分がいる。
最後は、犯人を欺くためにマリコが東福寺の渡り廊下から飛び降りるが、客観的に見て飛び降りる必要はない。何よりも犯人の罪状が不明で、下手すると謎の液体かけたくらいの器物損害か重くて傷害じゃね?って展開に、むしろこの後の裁判編を作った方が盛り上がるんじゃねーのか?と思わせる作品。
マリコが登場する日常シーンが全てナビスコのテレビCMに見えるのも趣深い。
科捜研の女シリーズのファンにとっては、控えめに言って"最高"です。
懇切丁寧
長らく親しまれてきた番組故の安定感というか安心感というか…とても丁寧な作りだった。
冒頭に人物紹介のようなくだりがしっかりあって初見の人にも配慮した作りが好感度大だ。
更にはシリーズを卒業していったキャラ達も新たな役職をもって再登場したりする。シリーズを追っかけてきた観客達へのサービスもしっかり意識した作りになってた。
俺は、TVシリーズを観てた人ではないのだが、友人曰く「京都で撮られた作品には映画の匂いがする」らしい。いわゆる活動屋の血筋をひいたスタッフが手掛けているから当然の感想になるのだとか。
確かに。
映画のスクリーンで観てもなんら遜色はない。
どころか、妙にハマる。
カメラワークしかり、アングルしかり。
脚本の流れに沿ってしなやかに展開していく編集しかり…さすがと言わずにはおられない。
冒頭、落下していく人物と目が合うとことか結構攻めてる!
にしても、まあ、説明台詞の多い事ったらこの上ない。なのだが、これもシリーズ特有の要素なのであろう。
科捜研ビギナーの俺にはしつこいくらいなのだが、ファンにしたら待ってましたの部分なのかもしれない。
そして、スクリーンで観て思うのは「京都」という土地柄のミスマッチ感がいい感じ。
科学の最先端と古都の趣きが同居する感じは、なんとも不思議な感覚だ。
日本有数の観光地を背景に、昔ながらの映画職人達が照明を作り、カメラを回す…なんという贅沢な環境なのだろう。TVよりもスクリーン映えするはずだ。
その接着剤が「榊真理子」
このキャラがまた破天荒で…おおよそ、京都からも科学からも連想できないキャラなのだ。
「科学オタク」っぷりを遺憾なく発揮する強烈な性癖を持っている。
…なんで馴染んでるのかが不思議な程だ。
作りとしては2hのSPでいいんじゃない?と評する人もいるかもしれないが、俺はそう思えない。
京都の趣きのあるロケーションはスクリーンでこそ堪能すべきだと思う。息を飲む程に美しい。
そして、照明1つで古都から魔都になる。
情緒豊かな街並が、妖しげな影を放ち出す。とても優秀な舞台装置だ。
脚本に選出された文字も、カットの中で動き出す役者の配置も至極丁寧に作られた作品であった。
難点もありはするが、まぁ、それもシリーズのオリジナリティなのであろう。
佐々木さんが流石のクオリティだった。
そして沢口さんはお幾つなのであろう?
全く歳を取らないわけではないが、20年の月日を経てきたとは到底思えない。
由美かおるさんといい、沢口さんといい…それこそが科学でも解明できない京都ミステリーなんじゃなかろうか?
期待は裏切らなかった❗
あっという間にラストまで駆け抜けましたね。いろいろな伏線を張りつつ、じっくりみせるところもあって、ほんと見応えがありました。シーズン1から観ている側としては、懐かしい顔ぶれもたくさんいて、十字していました。
そして映画ならではと、いえる映像美。マリ子が紅葉に沈んでいくシーンはドキドキと美しさで圧巻でした。
冒頭の飛び降りで風丘先生と目が合うシーンも思わず声が出そうになるほど。
マリ子を中心にいろんな人があたふたしながら進んでいく展開もいつもどおり…いやいつも以上か(笑)
期待以上でほんとに面白かったー。
憂鬱を吹き飛ばす娯楽映画
ドラマは時々見る程度で詳しくないですが、ドラマの機械人形のようなマリコさんのキャラとシュールな捜査が好きで観にいきました。
期待を裏切らず最初からマリコさんらしさ全開。
ツッコミどころも盛りだくさん、観客を楽しませようとしてくれていました。飽きることなく完全に娯楽として楽しめます。
マリコさんは、お父さんも元科捜研、そしてバツイチだったのですね。今回父親と元旦那さんのコネを使いまくり。警察の捜査の違法性を暴く「警察協力受難者協会」の人が、敵陣の味方になるのかと思いきや元刑事部長で警察からの天下りって。主人公側が強いコネが使えて天下りの人とつながってる話も珍しい。マリコさん「私たちが冤罪を生んだ時処理してくれた」とかサラッと言ってるのがまた怖かった。
通常なら殺人事件にはされない。自殺か事故で片付けられる件、最初は「この事件犯人は細菌…?」と不思議な感じでしたが。
八王子の大学の研究所もSFの世界。必要性がわからない謎のドームに白服。治験って普通もっと大勢でやるよね…とか、ごく稀な副作用でなく100発100中、異常行動をとる毒性があるなら、治験前にマウスの時点で気づくのでは?とか。インフルエンザ時のタミフルもですが、カタツムリに異常行動させる寄生虫も思い浮かびました。
マリコさんがどこに呼び出されるか撮影所の人はなぜ知ってたんだ!とか、清水寺の辺に住んでるらしいマリコさんがなぜ東福寺に行ったんだ、とかそもそも2人目の被害者もなんで歌舞練場に呼び出されたの?(高層じゃないのに)とか、数々突っ込めるのがとにかく楽しかった。遊び心でわざと突っ込めるようにしてあるんですよね。
真面目に見るよりこの世界観を楽しむものかと。笑えましたがコロナ禍の静かな映画館で声を出して笑いにくいのが難でした。
ふざけた感じなので、歌いあげるエンディング
に違和感あったほど。
昔ながらのベテラン役者さんらが出ていたのも安心して観られました。
憂鬱を吹き飛ばして明るい気持ちにさせてくれました。映画は娯楽、こんな感じがいいと思います。
ψ(`∇´)ψ 2倍速映画
どんどん事件解明のヒントが出てきて気持ちいい位に展開が早い。
2倍速で見ている感じでした。
犯人も私やりましたというくらいわかりやすい。
しかしながら自然な流れではないですが、マリコの仲間達が事件を
果敢に挑んでいくところは好感が持てますし、マリコのお父さんが
泣かせます。
殺人の凶器であるダイエット菌。胃液で失活して副作用が抑えられ
ダイエット効果を発揮するのですが、他の部位から感作するとサイト
カインストームによる脳浮腫により精神錯乱が起こるという事。自殺
を装った殺人が可能となる。
映画の設定上こういう細菌が存在するのは百歩譲るとしても、この
細菌をカプセルに充填するときや抽出したての時など完全防護服と
超厳格なP3レベルの実験室が必要となり、それなりに何やってるか
バレちゃうんじゃないかと思いました。
少し強引だなぁ。
沢口靖子はおいくつになられたんでしょうか?
劇的に美しい。
大画面で観るTVスペシャル
科捜研の女
京都府警の科学捜査研究所を舞台に
沢口靖子演じる所員「榊マリコ」が
迷宮入り犯罪に科学側から挑む人気シリーズ
1999年から続いています
とりわけファンではありませんが
再放送でもちょくちょくやってる事もあり
目にする事がありました
そんなシリーズ初の劇場版
割と世界観的にはすでに作られており
ミステリーの題材をどっぷり映画の時間
いっぱい使う事に関しては向いてるんじゃ
ないかと思いました
・・まぁ事情としてはテレビの全体的な
視聴率低下もあって劇場でお金を取るような
形態に移行しただけなんだろうなと思いますけど
で感想としては
ほんとうにTVスペシャルのまんまのノリ
予算規模も変わらないくらいかな?
それだけにもう少しまとめれただろという
ちぐはぐさが大画面で目立ってしまいました
今回は北洛大学で起こったウイルス学教授の
謎の転落死事件がテーマで
司法解剖からは脳浮腫等や肝臓腎臓の数値の異常は
見られるものの決定的な要因がなく
自殺で処理されそうになる所を榊らが頑張ります
どうも日本で死亡した者たちを調べると
共通して細菌やウイルス学の研究者である事を
東京八王子の帝政大学の教授・加賀の元に
会いに行っていることがわかり榊は土門らと
面会に行くと腸内常在菌であるという
「ダイエット菌(もうちょっと名前ないのか)」
の研究を進めているという
科学鑑定を進めるうち被害者たちの衣服から
ダイエット菌は検出されたが転落との関連性は
わからず土門は強引に異常行動をダイエット菌が
起こしていると断定しサンプルを令状なしに
押収し問題となります
内部調査が行われる中で榊の人脈が明かされ
父や元夫などより人を使った広域な
証拠集めがいかにもオールスター的な
展開で進んでいきます
で何か証拠を集めるごとに榊と土門は
一回一回京都から八王子に行くせいで
だんだん話の距離感がめちゃくちゃになっていき
最後の犯人も遠隔操作で行ったのに
なぜか東京から京都に行って犯行していたり
ちょっとまとめきれてない感じでした
シナリオのデキはよくなかったです
ドラマの映画版は視聴層のファンを取り込んで
劇場に来るのを見込めるかもしれませんが
もう少しグレードを上げてくれないと
満足感は上がらないんじゃないのかなと
思いました
ちょっと今作は期待外れだったかな
【”医は仁術ではなかったか!”医療の特許獲得と、国家医療研究補助費獲得問題を絡ませる展開に魅入られる。長寿連続ドラマを映画化する大変さと、ドラマと映画の製作方法の違いを少しだけ考えた作品でもある。】
ー 「科捜研の女」の放送開始が1999年だそうである。主役の榊マリコを演じる沢口靖子さんは、ずっと主役だそうである。栄枯盛衰の激しいTVドラマで22年主役を演じられている事には、凄いと、素直に思う。(伝聞調になっているのは、私がTVドラマを見ないためである。何だか、申し訳ない・・。)ー
◆感想
1.序盤から、出演者する俳優さんの数が凄い。少々不安になるが、脚本が見事で、何ら違和感なく、且つ惑うことなく最後まで楽しく鑑賞した。
2.微生物学者の加賀野亘教授(佐々木蔵之介:この稀有な俳優さんの存在が、この映画を見応えあるモノにしている。)が、ダイエット菌を腸内から取り出し、実用に向けて研究を重ねる中、細菌研究者の謎の転落死が4件発生する。日本だけではなく、カナダ、ロンドンでも・・。
ー 掴みは、バッチリ。けれど、片岡礼子さんが、あっと言う間にスクリーンから消えてしまい、少し残念・・。ー
3.そして、登場する榊マリコ率いる科捜研メンバーの面々。
遺体に手を合わせから、テキパキと死因分析をしていく。
この過程が、凄く面白い。グイグイ、引き込まれる。
ー これが、この連続ドラマの面白さの胆なんだね!。納得の面白さである。
何だか、未知の医学知識を得たような気持ちになってしまう。ー
◇そんな中、気になる事が幾つか。
・数名の俳優さんの演技が、大仰である事。台詞も、説明調になっている部分が幾つかある事。
ー TVドラマと映画の違いを感じる。
例えば「ドライブ・マイ・カー」がTVで新作ドラマとして流れても、視聴率は取れない気がする。闇と静寂の中で観る映画と、家庭で観るTVドラマでは、演出方法が違うのだなあ・・、と思う。ー
4.榊マリコが父親(小野武彦)や、元夫の内閣府の偉いさん(渡辺いっけい)をガンガン使って、真相に踏み込んで行く姿。
ー 面白いなあ。使えるモノは、親でも元夫でも使え!だね。ー
<資料によると、歴代の出演者も数々登場したとある。田中健さんの役柄とか、そんな感じで描かれる。
ラストの捻りも、何となく予想は付いたのであるが、”成程、そう来ましたか!”という、観客にとっては、気持ちの良い着地点。で、メデタシメデタシ。
長寿番組とは、水戸黄門の印籠シーンではないが、”必殺技:科捜研の捜査方法、システム”があるから、視聴者の心を掴むのであろうなあ・・、と思いながら劇場を後にした。>
TVドラマ
は数回しか見た事無いですが、そのまま+スペシャル感があって、良かったと思います。が、沢口靖子さんの台詞回しがどうしても鼻に付いてしまいます。長年、この役をやられているので、成立してるとは思うのですが。
駒井蓮が可愛い
洛北医科大学で女性教授が転落死する事件が発生した。京都科捜研のマリコたちは早速鑑定を開始するが、殺人の証拠は見つからず、自殺として処理されそうになった。そんな時、京都でもう一件、イギリスとカナダでも同様の転落死が相次ぎ、京都府警は再捜査に乗り出した。やがて、捜査線上にダイエット菌の研究者が浮かび・・・さてどうなる、という話。
沢口靖子が飛び降りた時はハッとした。相変わらず綺麗だなぁ、と思った。
双子でダイエットした方の駒井蓮が可愛かった。
マリコさん体張ってて凄い
久しぶりの映画鑑賞になりました。
テレビシリーズは数回見ていた程度ですが、物事を分析するのは大好きなので、今回も事件を解決するのにどんな物質を分析して、どう解決するのか楽しみに見ていました!
最後のほうでまさかマリコさん自らそんな捜査を?!と体を張っての場面がありハラハラしましたが、大丈夫だよね。。?と分かっていてもやっぱり無事解決して良かったです!!
マリコさんを気になる人達が面白かったし(笑)
マリコさんのお父さんの存在感もとても良かったです。こういう父・娘関係っていいなぁと思いました。
今回メインとなる薬というか細菌というか、、
これは、どんなに体に良い影響をするものでも、
そしてある条件の下では当初は無害に出来るものでも、
回数を重ねて接種すればいずれ耐性菌が出来てしまって毒性を消せなくなる、回数が重なるとメリットよりデメリットが強くなる、というのはこわいことだな、と思いました。。
佐々木蔵之介さん、昔、松潤が料理人になるドラマでは頼もしい兄貴的なシェフの役柄でカッコ良かったのが、今回はなんとも一筋縄ではいかない癖のある教授で、演技ってやっぱり奥深いものだなぁとしみじみ思いました。
実力のある俳優陣のそれぞれの演技力はいつ見ても良いものですね。
科捜研ってなんとなく試験管とかの分析や解剖とかをメインに思っていましたが、スマホの復元や解析とかもあって、相棒のサイバー担当みたいに、パソコンを駆使する分析もあって、それを担当女子が嬉しそうに解析してる場面も楽しかったです!
それにしてもかつてのインフルエンザのための薬で飛び降りとかの異常行動とか、そういえばそういう報道昔あったなぁ、と思い出し。
薬に耐性をもつものが生まれてしまうことを考えると、ちょっと嫌だなぁ、と思いました。
今回は舞台挨拶中継の回にしたので、俳優さん達のコメントが色々聞けてそれは良かったです!
紅葉が綺麗
最初の事件では、黄色の銀杏の葉が敷き詰められた中に死体が。マリコが東福寺の欄干から落ちとところに真っ赤な楓が。そのシーンがとても綺麗で京都の紅葉のシーズンが今からとても楽しみになった。科捜研のメンバーが勢揃いというのも楽しみなところ。やすのさん、マリコのお父さん。オンラインで科捜研の元メンバーも参戦。シリーズも見ている人にとってはそこも楽しみでした。佐々木蔵之介が怖そうで良かった。やっぱり京都人が出ているのは良いなぁと思いました。
全22件中、1~20件目を表示