竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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おもしろそうな雰囲気が漂うミュージックビデオ
久しぶりの細田守監督作品ということで、期待と不安が半々での鑑賞。前作の「未来のミライ」はかなり残念な出来ばえではありましたが、それよりは本作のほうがおもしろかったです。
ストーリーは、幼い頃に母を亡くして以来、何事にも自信を失い、父ともぎくしゃくしていたスズが、仮想空間「U」の中で出会った竜との触れ合いや、現実世界の友達との交流を通して、力強く一歩を踏み出すというもの。主人公スズの成長物語をメインに、友情、恋愛、親子愛を絡め、仮想空間の可能性、虐待などの社会問題も描いています。
最も印象的だったのは、映像と音楽。各キャラは、やわらかくて豊かな表情の変化やコミカルな動きで、本当にいきいきと描かれています。舞台となる高知の自然も美しく叙情的に描かれ、日本の原風景を見るようでノスタルジックな気分に浸れます。そして圧巻だったのは、ベルの登場シーンやクライマックスシーン。本作では歌が大きな意味を持つのですが、中村佳穂さんの歌声と仮想空間の映像との融合はすばらしかったです。通常スクリーンで鑑賞したのですが、このシーンだけはIMAXで観たかったです。
と、ここまでは良い点を挙げてきましたが、不満点もそれなりにあります。まずは、ストーリー。現実の閉塞感から仮想空間で自分を開放するところまではいいのですが、そこから竜の正体にこだわっていく展開が、イマイチ腑に落ちませんでした。さらに言えば、竜の背景にあるヘビーな問題も、あえてスズに解決させる必要があったのでしょうか。ていうか、解決してなくないですか? あと、父との関係修復はできたっぽいですが、それ以前にその経緯の描写が不足していて、感動に至りませんでした。シノブくんとの関係も友達の恋愛も、描き方が中途半端な感じがして、スズの変容に大きく絡んできたようには見えませんでした。
また、各キャラの変容がいささか急すぎたり、行動に一貫性がなかったりして、違和感を覚える部分が少なくなかったです。例えば、ベルと竜との急接近、竜の正体へのこだわり、一人で遠距離移動するスズを見送るだけの周辺人物、スズに対峙した途端にひるむ虐待男など。ラストは、「他人のために命を落とした母を理解できなかったスズが、名前も知らない竜のためになりふり構わず行動するようになった」という対比を描きたかったのでしょう。そのねらいは理解しますが、それでもスズの行動は理解できません。見ている者に納得させるだけの描写がなかったのが残念です。
他にも、竜の住所の特定、無策で訪れた後の奇跡的な路上での出会い、逆にあれこれ特定されたであろうスズのその後の生活など、気になることか多かったです。あれこれと内容を盛り込みすぎて、ストーリーの中で消化しきれなかったような印象を受けました。結果として、おもしろそうな雰囲気が漂うミュージックビデオといった感じの作品になってしまったのは、なんとももったいない話です。
私が求めるのはド田舎の青春物語
★この映画の舞台がほぼバーチャル世界。夏の田舎を生かしきれていない。
★見たいのは、児童虐待を解決する話ではない。田舎の青春物語。((なぜ途中から社会派映画にした?w))
仮想世界が主体になり過ぎて、舞台を田舎にする必要があまり感じられなかった。それゆえ、夏ならではの爽快感を感じられなかった。また細田守監督の作品は、田舎の夏の自然の表現が素晴らしい所が長所だと思う。しかし、今回の作品はあまり田舎の自然が描写されていなかった点が残念に感じた。
しかも、もっとラブコメ要素を入れればいいのに、中途半端でモヤモヤした。
さらに、家族関係の問題も中途半端だった。←描写が足りなすぎる説明不足感が否めない。
それに加えて、仮想世界だからなのか、ご都合主義が多くて感情移入出来なかった。
【良かった点】
グラフィックと音楽がめちゃくちゃ良い!!声優も良かった。忍くんがかっこよかった!!もっと話に出て欲しかった。(ヒーロー的存在が全然話に絡んで来ないのは残念だった)
美女と野獣をつまらなくした感じ
こんな時代だから見てほしい。
冒頭シーンの映像美で涙。ただそれ以降は…。
この星4評価にせざるを得なかったのは、ただ自然と泣けたからです。ストーリー内容は残念なところがありましたが、確かに感動して泣けてしまったのですから、4未満の評価はできませんでした。
冒頭のベルの歌唱シーンと映像美は、本当に感動しました。体が身震いするくらいに鳥肌が全身に広がり、これだけで観に来た価値はあったと思いました。この体験は映画館でしか味わえないと思います。
とはいえ、それ以降はというと…。もちろん相変わらず歌唱シーンは圧倒されますし、田舎町の緑や川の光の美しさも綺麗でした。しかし肝心のストーリーはイマイチ。
例えば、登場人物の動機がわからない点。なぜ、主人公のすずは、竜に惹かれたのか?なぜあそこまでして竜を助けようと思ったのか?動機がピンとこないから、感情移入がまったくできませんでした。
期待していただけに残念。冒頭シーンがマックスの映画。ロジックや感情移入などは度外視して、ただ"映像美を体験したい"と考えている方に対しては、おすすめできる映画です。
映像と見せ方はすごくいい
鍋
今までの細田守監督作品、時かけ・サマーウォーズ・バケモノの子.....、そしてディズニーの美女と野獣を全部合わせて2時間の1本の映画にしたらこんな感じになるんだろうなって映画だった。
いろんな要素を詰め込み過ぎて、とにかく薄い、内容が薄い。もっと深く掘り下げて欲しいところが多々あった。でも、そしたら3時間くらいのボリュームになると思う。
良かったのは音楽と映像の美しさくらい。よってその分の点数になった。
これを書きたくてわざわざログインした。
頼むから脚本をどうにかしてくれ、キャラデザをディズニーのイラストレーターに頼んでもいい、俳優、歌手をたくさん起用してもいい、ただ“内容"で勝負出来る作品にしてほしい。
そうじゃないと.....細田守監督、お前はもう終わりってことになるよ🥴🥴
優しくあれ‼️人を助けよう‼️思うけど、映画の品質は低いですね‼️❓
うーん…
ツッコミどころはある!しかし
なんといっても最初の『U』って言う曲最高でしたねぇ!
ワクワクさせられました!映画後は曲をすぐダウンロードしましたよ!
いやー!実に勿体ないって言うところはみんなのキャラクターを生かしきれてないんだよなぁー。
忍もっと活躍してもよかったのに指示だけして終わるって、、、、もっと、主人公と両思いなら活躍してほしかったよぉー!
みんなも思っただろうけどなぜ美女と野獣にしたんだろう?あれは野獣の設定ならわかるけど竜だからね笑
て、文句ばっか言ってるのになぜ星四つなんだ?ってみんな思うよねぇ!
それはなんといっても作画と映像と音楽と声優人達の頑張りに星4つですよ!
キャラクターもよくあんなに沢山思いつくなぁって思いました!
内容はきっと世の中の現状は今こうなってるって事を伝えたかったんだろうけどねぇー。
ツッコミ要素は沢山あるけど、、これだけはいっとく、、、新海誠よりわたしは細田守派だ笑
抜けてる所が多すぎる
映像と音楽は確かにすごく綺麗だ。見てる途中に疑問が湧きすぎて楽しめない。なんでピンチになるとログアウトができないんだ?いつでも仮想の世界にいつでも入れるのに竜が追われてる時はちゃんと逃げなきゃいけないんだ?アバターも「醜い」とか言ってるけど普通に見た目が怪物なアバターがライブにいた。そんなに嫌いなら作る時点でキャンセルを押せば好みに変えられるんじゃあないか?なぜ警察を作らないほど公平を好む運営がアンベールなんてチートなパワーをプログラムし、ジャスティスが持っているのか?まだまだ疑問はあるが、仮想世界の設定がゆるすぎて馬鹿馬鹿しくなってくるような映画だった。
【”素顔のままで・・” 世の中には、誹謗中傷や愚かしき行為が横溢している。けれど、内気な少女が勇気を振り絞り、”歌”で本来の美しき世界を取り戻す、善性に溢れた物語。少女の心の成長物語でもある。】
ー 今作は、細田守監督が一貫して描いている、人間性の善性の発露を描いた見事な映画である。ー
◆感想
・容易に、「サマーウォーズ」の”OZ”を想起させる仮想世界”U”の極彩色の色彩の素晴らしさ。そこで描かれる、”アバター”達の造形も、楽しい。
仮想世界と対比するように描かれる、現実世界のすずが住む、田舎の美しき緑や川の風景にも癒される。
・現実世界と仮想世界の繋がりの描き方も、面白い。
現実世界では、哀しき過去に捕らわれたまま、人前で歌が上手く歌えない、すず。
彼女が、仮想世界に現れると”Belle”になり、実に美しき声で”アバター”達を魅了する”歌”を歌い上げる美しき歌姫になる。
けれど、”アバター”は、現実世界の人間の本能を解放し、視覚化させたものであるという設定が、今作の特に後半部分を、心に沁みるモノにしている。
・”竜”の真の姿を暴こうとする”自警警察”のような、”U”の秩序を守るというモノ達の愚かしき真の姿。
・”竜”は、何故”U”の世界で怒りを露わにし、暴れまわっているのか。
”竜”の中の痣の意味は何であるか?
ー 現実世界で起こっている、恐ろしき事が透けて見えてくる・・。ー
・現実世界のどこかで哀しみを抱えて生きている”竜”を救うために、すずが仮想世界で選択した事。
そして、人前で歌う事が出来なかった彼女が、何十億もの”アバター”の前で、実に美しき歌声を披露するシーンは、実に沁みた。
”アバター”達の目から、溢れる涙。
ー そして、仮想世界は金色に輝く。ー
・そして、現実世界で苦しんでいる”竜”と幼き男の子を助けるために、すずは心優しき合唱団の叔母さん達と、大切な友に背中を押されて、大都会へ"単身"出かけていく・・。
ー 今作は、少しづつ、少しづつ、”抑圧、哀しみを跳ね除ける強さ”を身に着けた、すずの成長物語でもある。ー
<細田守監督が、”オリジナル脚本”で描いた、人間の善性溢れる美しきアニメーション映画。
仮想世界の極彩色の色彩と、現実世界のすずが住む、田舎の美しき風景にも癒される。
幼き子を救うために、命を落とした母の気骨が、確かにすずに受け継がれていた事が分かる後半シーンが、心に沁みる作品であると思います。>
よかったけど、飛ばし読みしてる感じ。
歌声は文句無しに素晴らしかったし、ストーリーも好きですが、人物の心の機微とその動機などもっと丁寧に描いて欲しかった。
小説を飛ばし読みしてる感じ。
観てる側が共感したり理解できる細かいエピソードがあまりなく、当事者になりきれず傍観者のままエンディング。熱くなりきれなかったなー。
歌の尺をもう少し削ってでも、内面を丁寧に描いてほしかった。そしたら号泣だったかも。
ちらほら書かれてる脚本が…ってそういうことなのかなぁと思った次第です。
もう少しどうにかならないのか。
映像も音楽も声優も良かったのに脚本がとても残念。
予告では分からない脚本の部分でやられた。
推理小説で最後の最後で誰も知らない第三者が
私が真犯人だガハハって言って出てくるようなものだ。
主人公の過去をもう少し深く掘り下げてくれれば、感情移入することができてアンベールした後の歌うシーンの重要さがさらに分かっただろう。
そもそも母親の死に関しても、子供を助けるために濁流の中を助けに行くなど言語道断。何が泳ぎが得意だ。ふざけた話。死にに行ったも同然。ネット民のコメント通りだろう。
Uの世界へのダイブの設定もよくわからない。確かにサマーウォーズの時から電脳世界がどのように広がっているかは詳しくは描かれていないのでフィクションと割り切り、あまりとやかく言う必要もないとは思うのだが、耳につけるだけで全身の生体情報を読み取り感覚を共有するとはいかがなものか。また、川沿いを走っている際に耳に装着したが、Uにダイブしたあとも現実世界で意識が残っているのか?
人型とそうでは無いキャラクターの違いもよく分からない。あんな奇形の方ばかりの世界なのだろうか。
OZの世界でもUの世界でも、まるで電脳世界にいるかのように描かれていたが実は画面上ではただよくあるMMORPGのようなものでキャラクターを動かしているだけで、電脳世界はキャラクターの視線から描いているだけなのだろうか。もしそうならば、今作のあの装置はARデバイスの1つと認識することも出来る。かもしれない。
書いていて思い出したが、アンベール後のライブの際、ベルが現れる前の歌姫が「ベルは普通の女の子。私と同じ…」と呟いていたがあれに関しても何も無かった気がするのだが。私の見落としだろうか。普通の子もUでは、人生をやり直せることを強調したかったのだと受け取っておこう。おばちゃん達がベルの正体を知っていたことに関してもなにも伏線がなかった。なんなのだろうこの雑さは。
とにかく今作はストーリー全体にまとまりが見られなかった。キャラクターに行動させるだけさせてその回収がない。
また、電脳世界での美女と野獣を描く挑戦と言ってもさすがに寄せすぎではないか。見たことあるようなシーンを何回も見た気がする。
Uで世界は変えられるという結末に向けて、美女と野獣やら虐待やらなんやらを盛り込んだら、まとまらなくてあんなものになったんだろう。
細田守オワコンって言われてもおかしくない。
未来のミライもとても嫌いだけどあっちの方がマシかもしれない。
上映前のSAOの予告の方が数倍良かったです。
最後の
現実世界での「助けに行く」エピソードに賛否両論あるかもですが、あの規模感の小ささに現実的な深刻さが滲んでいるように思えて、変に広げない分、人物の表情描写が心に響きました。
キャラクターは、モブやスポンサー目当てのヒーローは置いといて、良い人ばかりだったのが、全くの私見ですが最近の現実に疲れた私の心には沁みました。
あとは映像美。途中からいい歳してストーリーに引き込まれましたが、映像美麗でした。再見して改めて堪能したいと思います。
ロジックを諦めて、ただファンタジーを楽しみましょう!
留学生なんですけど、見終わった瞬間、また細かい理解していないところがあるけど、感想をレビューしてみた。
まず、視覚と聴覚の面からすれば、ただただとても美しい、私自分時々幻想になる画面を本当に大きいスクリンに映し出される興奮感がかんじました。歌ってる迫力がありながら、繊細な気持ちを伝わる雰囲気をとても気に入ってはまりました。ベルの顔はずっと気に入って、後で気づいたら、この顔が実はディズニー系の映画の技術で作られたプリンセス達と似ていますね。
歌と曲は綺麗なので、すぐにcdを買いに行く衝突になりました。
残念なのはやはりシナリオですね、主人公の現実とファンタジーを両方繋いて描くつもりかもしれんが、うまく行かなかった。両方を世界を無理やり繋いて行くような気がずっと感じていた。
特に気になってわからない部分としては、Uの世界のいろいろの設定はあんまり述べて無くて、その原因のせいかもしれませんが、いろんなバトル場面とシナリオを進行して行く場面の感情移入は少し難しいですね。
後現実で最後竜の身分とその結末をする方法をもう少し頑張ればいいのに、とても残念な気持ちです...
映画自体は、バーチャル世界を導入し、やっとSF系のストーリーを展開するかなと思って、案外純粋なロマンチックな話になって、嫌ではないですけど、所々にロジックを諦めすぎて、バランスを把握し無くなった。こんなに美しい画面と歌がなければ、星3までをつけなくなった。
惜しい、ただ惜しい。原作があるのは原因なのか監督の特徴を発揮できなかったかなあ...どのみち、画面と歌だけでチケットを無駄にすることではないと思います。むしろ、この映画、映画館でしか楽しみできないかもしれませんね。
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