竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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細田守が中村佳穂を抱えて突っ走ってる感じ
バケモノの子あたりから監督への期待値は低くなっていたが、サマーウォーズ以来の仮想世界の話ということで期待もしつつ行ってきた。結果、タイトルの通り。
映像は良い。音楽も良い。ただそれだけ。
「こんなの現実的に考えて有り得ない」という感想は野暮なので置いておくとして、それでも脚本のお粗末さは否定できない。
1番の見所は「50億人のアカウントから1人を探し出す」ことだったはずだが、あれよあれよという間に見つかって結果万事ヌルッと解決。
重要な役どころであろう周りのキャラもほとんど内面や関係性を深堀りされずに進むので、終盤になって「え、いきなり出てきてお前何言ってんの?」となってしまう。
”仮想世界での出会いを経て自分を変える”というテーマは伝わってはくるが、その変わる過程や鍵となる出来事が一貫性無く勢いで詰め込まれている感じなので、ストーリーを追おうとすればするほど置いていかれてしまう。
声優の布陣から薄々感じてはいたが、本当に声優の豪華さと音楽だけで勝負しに来たんだなという感じ。期待していただけに残念。もう時をかける少女やサマーウォーズでの興奮は味わえないのだろうか。
最後にもう一つだけ、
オマージュはわからない程度に散りばめられるのが良いのであって、あそこまで丁寧になぞられると逆に恥ずかしくなる!
壮大なミュージックビデオ
音楽には疎い私だが、
主人公すず/ベルの歌声には鳥肌が立った。
見終わってから数時間が経った今でも
歌声が頭の中をずっと駆け巡っている。
決して誰もが歌いやすいものではないこの曲を歌う
ディーバベルの美しい歌声は
Uとは別世界にいる映画を鑑賞しているだけの我々を
仮想世界Uの中へと誘ってくれる。
ただ、これを映画にするには
上映時間が足りなかったように感じる。
各々想像してほしいという作り手の思いかもしれないが
登場人物の多さゆえからくる置いてけぼり感を少し感じてしまった。
もう1時間、いや2時間。
いやいっそ2本立てなら!
あの人物とあの人物とあの人物の裏側を描け
もっとよかったのではとも思うが、完全大人向けというより夏休みの家族連れも対象にしていそうなのでこれ以上長くは厳しいのだろう。
そんな思いはあったが、
あの歌声を大きなスクリーンで見聞きするというのも
映画館で見る1つの醍醐味かもしれない。
とりあえず、
明日はサマーウォーズを再び見ながら
カツオの刺し身を食べようと思う。
ストーリーが残念すぎる
映像だけならとても良かったです。
自分は映画はストーリーに重きを置くタイプなので、最低評価です。
理解に苦しむ点
・すずの母親が他人の子供を命がけで救出。助けに行くなら行くで、もう一つライフジャケット持ってなかったのか?危険なことがわかってるにも関わらず準備が悪すぎるのでは…。
・なぜ父と不仲なのか?母親が亡くなった悲しみからなのか?(これが理解できないのは自分の経験値が少なく理解できないだけか)
・突然ライブに乱入してくる竜。まず、ライブ会場どんなセキュリティしてんだよ?ライブ観客を気にせずいきなり戦闘開始。アザもマントの柄にしか見えず、説明がないとわからない。
・主人公以外のキャラが薄すぎる。いる意味なし。
・途中からいきなり美女と野獣感。なぜ嫌われ者の竜が立派な城に住めているのか?説明不足すぎる。
・竜の正体…みなさん書かれてますが、誰やねん。伏線が薄すぎるし、ライブに乱入してきたりとハッキングが得意なのかと思えばそうでもなさそう。
正体が分かり助けに行く主人公…こんな大問題、普通の感覚の人間であれば大人がついていくはずなのに誰もついていかない(笑)まず、正体を知ろうと思う動機も理解できない。
助けに行って、タイミングよく土砂降りの中外にいるこども。
虐待オヤジも他人の子のことは殴れないらしいが、それで改心したのか?そんなわけないだろと言いたい。ハッピーエンドだとは思えない。
・そもそもUの謳い文句、現実はやり直せないけどUならやり直せる とゆうキャッチコピーもグッと来ない。
結論。起承転結もクソもない。色々な要素を盛り込みすぎて見てる側が迷子になる。
初めから終わりまで共感できることがなく、問題も何も解決してないように感じました。
本当に残念です。ツッコミ出したらキリがありませんが、引っ掛かる点が多すぎて話に入り込めませんでした。もっと設定を練って欲しかったです。
次に期待しますね…!
我慢できなかった
ネットで不評だったので期待せずに来場。
普段は鬱陶しい最初の映画広告だが、
今季はなかなか良さそうなラインナップだからこの映画ダメでもまぁいいかと心を落ち着かせた。
音や描写が良いと言われていたが、天気の子ほど綺麗でも音にこだわってもいなかった印象。
ストーリーもあらかじめグダグダだと知っていたので、それを踏まえると許容できる範囲内だったと思う。
割引で1100円で見れたし、その意味ではまぁ悪くはないと思ったが、通常料金の1800円なら後悔したと思う。
でも、
最後の30分トイレが我慢できなくて本当に辛かったです。ストーリーも別にオチが気になるようなものでもなかったし、「はやく終わってくれ!!」ととにかく祈っていました。普段はおまけ映像を期待してクレジットまで座っているのですが、今回はそのおまけ映像(が見れる可能性)よりも膀胱を優先してとっとと退室しました。
クレジットの途中でも、退室すると迷惑になると気が引けますが、400席ある中で、私のほかに2人しかいなかったので許して欲しいです🙏
絵は綺麗、歌もよいがオチが・・・
CG技術の向上によって、アバター世界の表現が増えている
サマーウォーズより進化している点として
主人公のアバターデザインが人型になり演技、演出がよくなっている。
ディズニーのように目が大きく表現されて感情が分かりやすいる工夫をしている。
現実の問題を解決するために非現実世界で冒険することはわかりやすかった。
しかし、現実のオチは話のスジに無理があった。
途中までは美女と野獣のストーリラインをなぞっている。
ディズニーでは主人公の少女が父を救うため勇気をだして野獣とコミュニケーションをとっていた。
野獣と共感するためにアバターで武装してることを書くのかと思ったが、
現実では武装がなくても動かなくてはならない問題があることに展開になった。
現実のほうでは、周りの幼馴染や大人がいまいち物語の中に入っていると感じなかった。
出番カットしすぎたか?
CG映像は総じて綺麗だし、最後のオチ以外は楽しめました。
予算のかかった中村佳穂のミュージックビデオ
ミニマルな世界の自己再生のはなし
先日、みんな大好き(僕も好き)『サマーウォーズ』が金曜ロードショーで公開されてて、久々に視聴しました。ババアのコネと数学の才能とおばあちゃん譲りの花札で世界を救う映画で一番ドラマとして心に残ったのは侘助おじさんの葛藤でした。愛に飢えた少年のまま成長したラブマシーンa.k.a侘助は『サマーウォーズ』では誰に手を差し伸べられるわけでもなく、彼自身の歩み寄りで家族という集団に取り込まれていきました。
そこから12年。改めてインターネットの世界を描いた本作では、世界の存亡など関係なく、コミュニケーションを巡るミニマルな物語に終始していたのがよかったです。
主人公すずは幼い頃に母を亡くしたトラウマから歌うことができず自分の殻に閉じこもっている少女。作品全体を通してすずの視点で物語は進んでいきます。そこではお父さんとの不全な会話や、親友との気の置けない会話、ネットリンチ、「応援する」、嫉妬する/嫉妬される、「好き」、根拠のない憶測・・・などなど、様々なコミュニケーションが図られます。ここの肝は出てくる多くのキャラクターが描き込みが足りない、「他者」として現出することにあると考えます。私のことを気にかけるイケメン幼馴染、タイミングのいい相談を持ちかけてくる美人ブラスバンドリーダー、素っ気ない会話をやり取りする父親、彼ら彼女らはその裏で何を考えていたのかは想像や憶測に頼ることになり、物語が進むにつれてそれらは次第に明かされます。現実の人間関係と同じく他者というのは理解するのが難しいです。それは翻って、周りに心を閉ざすすずも周囲の人から見たら理解しづらい他者だと容易に想像がつきます。この周囲の人たちとの繋がりを横軸に、「自分を見捨てて」他者を助けにいった母との葛藤が縦軸として存在し、その延長としての竜への関心が物語を引っ張ります。
クライマックスのライブシーン、これまで他者の心配に対して「何でもない」と心を開かなかった少女は信頼を勝ち取るため竜に対して、そのものズバリな自己開示を以って応えます。同時にここは(歌うという)コミュニケーションをネットでしか行えなかった彼女が、現実の世界でのコミュニケーションに向かい合うというシーンでもあり、大変エモーションを刺激します。(但し、それを誘導するしのぶくんの強引さには抵抗を感じます。責任とれんのかテメエ。)
ここからは覚醒したすずぼんのコミュニケーション攻撃のつるべうち。まずはお父ちゃんとしっかり向かい合います。(個人的にここが一番催涙効果高かった)そして幼い竜の兄弟と雨の中道路でばったり遭遇し、石黒賢と対決します。ここではっきり石黒賢を見つめるすずの瞳を見ていると、中盤ジャスティンとの対話の中で言っていた「あなたは人を抑えつけようとしているだけ(うろ覚え)」というセリフが思い起こされます。強くなったね、すず。
ここで雨に打たれている兄弟は親からの愛を十分に享受できなかったラブマシーン2号3号であり、社会からこぼれ落ちそうな彼らを主体的に拾い上げようとする本作は『サマーウォーズ』から更に進んだアンサーと言えよう。
言及するまでもないかもしれないが、主演中村佳穂の圧倒的なパフォーマンスは素晴らしいの一言二言。冴えない陰キャがネットから現実へ向き合うミニマルな話に華と説得力を添えている。また、ネットと現実のコミュニケーションがシームレスに共存した世界というのも現代的であると思う。
大変好意的に書いたが粗を探せばゴマンと出てくる作品でもある。言及したい部分としては高知からの旅路を女性ひとりで行かせる危険性、虐待された少年に「これからは僕も戦うよ」と言わせ、大人たちは何かするわけでもない描写。
前者はお父さんに車で送って欲しかった。「車で送って行こうか?」と語りかけた前半のセリフは伏線になるし、そのまま良い父/悪い父の対比として描くこともできる。「ただいま」「夕飯どうする」に繋げたかった気持ちもわからんではないが。
後者の描写の問題点は「助ける助ける助ける」と言って助けてくれなかった「大人たち」は結局何もせず、すずの愛(母性とも言い換えられる)を以って立ち直った子どもが自分でなんとかしていく自己責任に落とし込んでしまうことにあると思います。既存の社会制度によるアプローチをきちんと描いて欲しかった。
最後にUの世界の描き込みについて。ビジュアルは素晴らしいんだけど、恐ろしく整合性のないSNSで都度ツッコミを入れたくなった。まあこの世界観には細田監督もそんなに興味ないんだろうなあ。あくまで舞台装置であって、そこから匿名のネットリンチ、衆愚性、新しいコミュニケーションを描きたかったのだと想像。CGと動き回るカメラのネット空間と手書きでフィックスのカメラの現実社会の描き分けは好き。
途中で帰るか本気で悩んだ
見終わったあと近くの席から「これってサマーウォーズの監督だよね?」という声が聞こえた。
いやほんとに確かめたくなる気持ちがよくわかる。
とにかく内容が薄くて、ツッコミどころが多い。
全然主人公に共感できない、話に没入できない。
いらいらしたので細かく突っ込みたいと思います。
仮想現実で歌ってみたら人気出た。どうしよう。まあここまではわかりました。
その後、親友との会話で「お金は全部チャリティーに寄付するから安心して♪」というのがありましたが、まずここがリアルじゃない。
お金がたくさん入るっていう過程を描けず。
このセリフ一言で面倒を片付けた感があってここら辺から不穏な空気が自分の中で漂ってきました。「安心して♪」イラッときました。
ネットの声を読み上げる演出もダサすぎます。(ニュースかよ
その後主人公のLIVE中、竜が登場。なぜかみんなから嫌われていて、自警団に追われてます。
まずこの嫌われてる理由もよくわかりませんでした。
強いから恐れられてるし、嫌われてるのかと思ったらそんなに強くないし、キャラがブレブレ。
戦闘シーンも普通で特に「竜が残虐な戦い方をしてる」と思わせるようなシーンもなく。ただモブのセリフで説明してます。
なにも描いてないのに、モブがあいつは危険だ!と終始言っていて全く意味がわかりませんでした。
痣もマントに付いてるしなんか説得力がないんですよね。
その後なぜか主人公が竜の正体を探ろうとし始めます。(ただのネトスト)
好きな同級生もいるし、竜もいるしで主人公の動機というか熱が分散してて非常に見づらいし共感しづらいんですよね。
仮想現実世界に入ったと思ったら、「城を探してるの」と言ってただけで、いとも簡単に竜の棲家を見つけてしまうのも意味がわかりませんでした。
(世界中の人や自警団?が探してる危険人物じゃなかった?)
まあ当然「出て行け!」となるんですが、その後急に美女と野獣ダンスをし始めてなんだこれは…となりました。
もうここで本気で帰ろうかと思いました。
その後もツッコミ所しかなく
・無責任に主人公へ顔出ししろ!という幼馴染。
・竜をDVから救う!と言って飛び出す主人公に誰も付いて行かない友人達。
・危険なDV男がいる所に主人公を一人で行かせるコーラスのババア達。車で送ってるからもしやと思ったらあんたらもか、大人である意味はなんだ?
・危険なところに1人向かう娘に親切な子だね。がんばれ👍的なことをLINEで言うだけの親父。
・街で待ち合わせしてたかのように、ばっちり会う主人公と竜。もうここまでご都合展開だと興醒めもいいとこ。
・奇声を上げ続ける竜のオヤジ。(ガキ使のハイテンションベストテン?) 自宅の前で少女殴ろうとするし…
全体的に人物がリアルじゃないんですよ。キャラクターがキャラ的。人物ではなくて物語の部品として存在してるだけ。
・顔に傷が付いた娘を見て一言、晩飯どうする?
いや親父はなぜそんな落ち着いているんだ。冷たすぎない?
・その後ろでおかえり〜!!とか言ってる同級生とコーラスのババア達。白々しい。
ここまできたかと思って笑いました。感動の押し売りです。
結果途中で帰ってれば良かったです。本当にガッカリを通り越して心配になるレベルの出来でした。
【なりたい自分を考える】
「サマーウォーズ」より更に壮大になった仮想空間を舞台にした作品だ。
そして、そこにいるのは、幼い頃から思い描いた「なりたい自分」だ。
僕の育った東北の山間部の街は、合流扇状地にあって、二つある川の片方には、すずが通学路で渡るような沈下橋がかかっていた。
今は、ずっと上流に大きなダムが出来て、豪雨でも氾濫することは無くなったが、昔は、よく川から水が溢れていたらしい。
小学生の時、友だちとその川で泳いでいたら、友だちのひとりが溺れて下流に流された。
何人かの友人で助けに向かったが、川の流れが速いうえに複雑で、ダメだった。
その時、さらに下流で釣りをしていた大人がいて、川に飛び込んで、友だちを助けてくれた。
友だちは病院に連れて行かれて、怪我などなかったが一晩入院した。
僕達は、親にも学校でもこっぴどく叱られた。
そして、川に飛び込んで友だちを助け出した大人はすごいと思った。
すずの母親が、中洲に残された子供を助けに入る場面で思い出した。
小学生の頃は、戦隊ヒーローの如く、病気を理由にイジメにあっている友だちを助けに入って、ボコボコに返り討ちになって泣いて帰ったり、僕は無力だったが、いつかは強く、そして、祖母に教えられたような正義感を身につけたいと思うようになった。
仮想空間で多くの人が描くアバターは、きっと「なりたい自分」じゃないのかと思う。
この作品を観て、もし、虐待にあっている子供が助けを求めるようなことが実際にあったらと、胸が締め付けられるように感じることもあった。
なかには、現実社会で抑圧されたように感じ、周りに八つ当たりをしたと考える人もいるかもしれないが、多分、そうした人は、既にTwitterでもそうだが、仮想空間でも生き辛いだろう。
やっぱり、どこでも、人は前向きな方が受け入れられやすいように思う。
それに、「サマーウォーズ」からも引き継がれているメッセージだと思うが、実際の人と人の繋がりは大切だ。
仮想空間の「なりたい自分」が、そのままの自分になれるように、多くの人は努力していると僕は信じている。
その方が、あちこちで八つ当たりを繰り返しているネット民を見るより、ずっと希望がある。
世界一美しい映像
ネットの怖さ
マクロスと美女と野獣
演出が良いだけに残念
ぼんやりとした作品だった。
ミスリードを誘ったわりに、中盤でちらりと見せたぽっと出の少年が竜の正体だと知らされる。
そのため本来そこを担うべき中心人物の一人である幼馴染の少年に弱い役が与えられ、正直こいついるかな? と、疑問に思った。
主人公が歌姫であるためいっぱい歌う。そこがこの作品の持ち味だし然るべきなのだが、いかんせん尺を取られる。
散りばめられた登場人物のいくらかは残った短い尺に満足することが出来ておらず、映画を見て三時間しか経っていないのに思い返しにくいキャラが多い。それにパッと浮かんだアイディアに大した肉付けをせず、突貫工事的で見え透いた継ぎはぎもいくつか目についた。
梯子を外すなら最後までやりきるべきで、消化不良では満足できない。時には思い切って大事なところも削る決断をして欲しい。
この作品を手放しでほめることは出来ない。
とはいえ、演出はさすがの一言でそこはお金を払ってみる価値はあると思う。
細田ファンの一人として次回作に期待する。
エンタメ作品は素直に楽しんだもん勝ち!
長女熱望で公開2日目の土曜に観てきました。
映像美に目を奪われた、歌と音楽に震えた、
こういう作品は映画館の大画面で観たほうが
その世界に没入して、魅力をより堪能できると思います。
バチバチにアクションとCG駆使した映画とかも。
『竜とそばかすの姫』では、
ネット世界<U>の奥行や輝き、
歌姫ベルの華やかな歌唱シーンも
大画面だからこその迫力が楽しめました。
そのほか、ネットにはびこる悪意や集団心理、勝手な正義感の暴走とか、
甘酸っぱい青春シーンから、
『美女と野獣』のオマージュまでてんこ盛り。
一方、レビューでよく指摘されてる通り、
フィクションならではのご都合主義な部分もあり、
視聴中、キリンラガーと現実の苦味をすすりたがる心の中のスレた大人さんが
「え、そんなアッサリと!?」と囁きだしもしますが、
そういった局面ではいつも
天空の城が崩れる3文字の呪文を唱えて、
大人さんを蹴散らすことにしています。
“うっかり言っちゃうやん”っていう、危険なほど短い呪文の非現実性よりも、
エンターテインメント作品は、
多少のことは観たときの爽快感で押し切ったもん勝ち。
観客側も、没頭して、楽しんだもん勝ちじゃないかと思うんです。
そんなこんなで、私はというと、
序盤、主人公が辛い過去を思い返す場面から
早くも泣いてました。
終盤、お母さんの想いと同調するシーンで
ダバダバ泣きました。
実際はキリンラガーでなく映画館のアサヒスーパードライプレミアムをすすりながら観ていたこともあり、涙腺がゆるみまくりました。
で、映画が終わって娘ズとともに
たこ焼きとラーメン、私はビビンバをほおばりながら、また思い出し泣きしていました。
長女はしんみり共感、
小1次女は「また泣いてるじゃ~ん、ひゃひゃ」と、かつて私も母をちゃかしてたみたいに笑っていましたとさ。
めでたし、めでたし。
(とにかく中村佳穂さんの歌声と劇中歌が良くて、
長女もサントラCD欲しがったけど発売は8/18💦)
引き込まれるストーリー
改めてレビュー見たらあまりにも評価が低かったので
細かい感想を追記。
亡くなった経緯は違えども、同じ父子家庭で育った身として、鈴の父親の愛がよく分かる。
だからこそケイとトモの父親が許せなくて、竜の痣が増えるたび心が痛む。
鈴が二人を助けに行くことで、他人の子供を助けた母親の気持ちも分かり、気まずくなっていた父親との関係も改善する。ただ歌えるようになるだけじゃない、鈴の成長も見どころの一つ。
忍が、すずが成長するまでは母代わりとなって静かに見守っていたのに、鈴の成長を経て想いを伝えるところも良い。
鈴の成長がメインなので、あれくらいあっさりした告白で尚良い。
しいてゆうなら宣伝で竜=佐藤健と告知をしたがゆえに「竜は誰だろう…?」がなくて、ケイとトモの映像が出てきた時にすぐに竜=兄、クリオネ?=弟と分かってしまったところが残念。
でもだからこそ、すんなり話が入ってきたのもあるからそれも計算のうち…?
結論、やっぱり満足!
↓以下最初の投稿
主人公もよく泣くし、私もよく泣いた。
・SNSの気軽さと簡単に悪意を撒き散らせる嫌な面を見せる
・同じ境遇なのに、偉大な父の愛と子どもの心を殺す父
・守るべきものがある人は強い
・YouTubeみたいなやつ、子供の名前むっちゃ晒す
・佐藤健は佐藤健でした
・Uと竜、聞き分け難しい
SNSの悪態とか、虐待とか不快に思うところもあったけど、思わず引き込まれる話、何度も涙を流せる話、たまに笑いも入る話で満足。
※ポップコーンは映画の序盤に食べ終わるのがオススメ!
エンディングまで含めて全体的に静かなシーンが多いので中旬以降食べれる箇所はあまりありません。
母を亡くした少女が「母」になるまでのストーリー
この作品は色々な観点から見れる、非常に面白い作品だと思いました。特に強調されていたのが「母親」という存在についてです。
主人公は過去に母を亡くし、周りないろいろな人から少しずつ優しさや愛情を貰いながら母のいない苦悩と戦ってきました。そこに出てきたのが、主人公と同じ父子家庭で育ったものの、主人公とは違い周りからの優しさ、愛情を受けず、父親からDV(暴力表現はないですが)を受けている少年です。その少年に対して主人公は自分が今まで周りから受けた優しさ、愛情を少年に与えます。この時、周りから守られていた主人公が自らの苦悩を乗り越えて守る側、もっといえば「母親」になったと言えるかもしれません。
このようにこの作品では子供が育っていく過程での「母親」という存在の重要さや「母親」という存在のあり方が、とてもリアルに描かれていました。
最初の10分の為にある映画
映像と歌は圧巻の一言です。
特に最初のUの説明からベルが歌う所で一気に物語に引き込まれます。
しかし良かったのはそこまでで、内容に関しては疑問が残る所が多々あります。
特に後半は酷く雑でご都合主義感が半端ないです。
映像はすごいけど、シナリオ展開に無理やり感が、すごい
いろいろ描写不足が否めない作品
この作品は、過去に母親を
他人の子どもを助けようとして
命を落としてしまったことで歌えなくなった少女のすずが
仮想空間の「U」で歌姫ベルとして頭角を現していくなかで
Uの荒くれものの竜がライブに突如あらわれ
ライブを滅茶苦茶にしたことをきっかけに
ベルが竜が何者なのか知ろうとする
というのが大まかなストーリーだと思う
ただ、個人的にはUという仮想空間が
どういう仕組みなのかイマイチわからない
例えば、竜がUで暴れて他人のアバター(AZ)を傷つけるというが
やられた側はどうなるのか?とかの
説明がないのなら、竜が暴れるのは悪いことという説得力がない
また、ジャスティンがなぜ他人の現実の姿をわかる道具をもっているのか
スポンサーが多いとUでは特権を与えられるというのかもしれないが
それでも描写不足だと思う
また、竜の城とはなんなのか、竜にAIの臣下が何体かいたが
それはUのシステムと関係があるのかよくわからない
あとは登場人物が多い割には
竜の正体のミスリードのために出ただけという感じの人が結構いるイメージ
タトゥーの芸術家とかマダムやメジャーリーガーとか
あとはカヌーとか学校のマドンナの存在意義がわかりにくい
女子のギスギスしたシーンのためなのかもしれないが
ストーリーの本筋に必要かという疑問があった
終盤で竜の正体が
虐待をされていた兄弟の兄のほうだということが判明をする
その兄弟から信用されるために
しのぶが急に現実の姿で歌うようにすることを提案をしたり
東京にすず一人で行ったりして
本人の意思もあるかもしれないが、もう少し筋の通った理屈が欲しかった
すずが現実で兄弟の家にいき
そこで兄弟が父親に立ち向かうという言葉を聞いて
虐待問題は解決したという雰囲気になったが
正直、そこに説得力を感じなかった
兄の「助ける」連呼のセリフをきくと
公的な機関は入っても虐待は解決しなかったというイメージがあるし
現実の児童相談所は
この映画みたいにそこまで頼りないのかという印象が
現実と合致しているかわからない
ちなみに竜の城のシーンでは女性の絵が飾られていたりしたので
その女性を母親と考えると
家族関係でなにか理由があるという側面の
掘り下げというものもなかったのちょっと残念
個人的にいろいろ思うところがあったが
映像と音楽はよかったと思うのでストーリーの細かい矛盾は気にしないのなら
映画として悪くないのかもしれませんが
個人的にそこそこ気になるところがありました
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