竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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観てよかった。
SNSという顔が見えない世界だからこそ、簡単に流される大衆の意見を表現した皮肉さと、それ以上に人と繋がることができる世界、顔を知らない通しであっても生まれる人の想いは美しいことを描いた素敵な作品でした。仮想空間という完全な二次元の世界を描いたけれど、物語は全てリアル。だからこそ見る人は登場する様々なキャクターに自分を投影して見ることができるとてもリアリティが高い作品。
鯨のシーン、歌唱シーン、どれも臨場感溢れる映像で、見ていてとてもワクワクしたし、心が震えました。これはアニメーション映画だから表現出来ることであって、改めてアニメは良いなと思いました。
個人的なハイライトとしては、鈴が東京に向かうバスの中でのお父さんとのやりとり。「君はそれでも優しい子に育った。その優しさを伝えてあげなさい。」余計なBGMは一切使わず、お父さんの声だけの演出。温かく勇気つけてくれる心に沁みるようなお父さんの声がとても良いなぁと思いましたが、エンドロールで役所広司さんだと知り、納得でした。
震えながらも歌う鈴の姿に自分も本当に勇気がもらえました。観てよかった。家に帰ったら、ゆっくりパンフレットを読みながら余韻に浸ろうと思います。
エンタメ映画を超克した細田作品
『竜とそばかすの姫』は社会性とエンタメ性を両立させた、
細田作品の新しい金字塔です。
前作『ミライの未来』は細田監督の「描きたいもの」を描いている印象こそあれ、
個人的にも、そして世間的にも、エンタメ性がイマイチ…
という評価を受けていた側面があります。
前作の反省を生かすべく、今作『竜とそばかすの姫』は意識的に
エンタメとしての映画、を発信してきたように感じました。
世界中の人が集う仮想空間、主人公が住む田舎の風景。
そのギャップを全面に打ち出した本作の予告は、観るものに
『サマーウォーズ』の存在を否応なく意識させるものでした。
エンタメの傑作『サマーウィーズ』という下地を明示的に使用することで、
「原点回帰」を印象付ける狙いがあるようで。
今回はオチでどういうこと?ってならないよ、だから
安心して観に来ていいよ、というメッセージにも感じていたのです。
そんな見立てをしていたからこそ、私は大いに裏切られることになりました。
細田監督は、エンタメへの回帰を果たしながら、それでいてエンタメを超克した作品を
作り上げてきました。
それが社会性との両立です。
本作は物語の大きなファクターにある「深刻な社会問題」を据えています。
これは細田監督作品にとって、著しい転換と言って差し支えないでしょう。
というのも、批判を承知で申し上げますと、
今までの細田作品では作品の「社会性」はそこまで強く
意識して描写されてこなかった側面があると思うのです。
正確に言えば、社会性を作品内に織り込んでいく手法を確立できていない、
という感じがしていました。
象徴的なのが、『バケモノの子』における役所や、本来の父の描写。
行政も家庭も(そして社会も)作品内では大した障壁として描写されません。
バケモノの世界で育った蓮が、長らく離れていた人間界に戻ってくる上での
困難はほとんど描写されず(文字の読解くらい?)
拍子抜けするほど簡単に、現代日本社会に適応し、周りもそれを受容した。
そこに日本が抱える社会的包摂の問題、周縁化された個人の直面する現実を
描く選択をしなかったことは、ご都合主義的だと感じる向きもありました。
私自身、エンタメを追求する細田作品には「社会」の描写に苦心しているように
感じてたのは確かです。
だからこそ、本作で細田監督が真正面から社会問題を描いたことには
大きな変化を感じました。
そして何より称賛したいのが、本作が
エンタメ映画としてもしっかり成立しているというところです。
誰一人、脚本に殺されることがなかった。
ちゃんと面白いです。
社会問題を扱っておきながら、説教臭さを感じさせない、
それどころか爽やかさを感じさせるラスト。
交流を深めた学生たちとそれを見守る地域の方々の大団円。
月並みな表現ですが感動しました。
補足:
前作『ミライの未来』はそう言った意味で、社会問題:子育ての問題と向き合おうと葛藤した(結果、エンタメ性が犠牲になってしまった)過渡期的な作品として今後は位置づけられていくことになるかもしれませんね。
前作からの反動で、エンタメ一辺倒の仕上がりとならないところに凄みがあります。
ただ、予告から『サマーウォーズ』的なエンタメ映画を期待して観に行った方は
その社会性の強さに意表を突かれる作品かもしれません。
友人がこの映画に対して一言「意外と重すぎる」と評していたのが印象的でした。
興行的な成功を見込んでストレスの少ない娯楽を提供する、
という選択肢もあり得たでしょうが、そこで単純に観客に迎合しなかったところに
細田監督の真価を見出すことが出来ると思います。
そんなに悪くないと思うなぁ
正直、待ちに待った「竜とそばかすの姫」だったが公開初日に見る事は出来ず5日目に鑑賞。前日にチケットを買いに行ったら既にパンフレットは売り切れだったので見た人には好評だったのかも?と思いながらネットのレビューを見ると大半は酷評であまり期待しないで観ることに、最初は話の展開も早くて良い感じに思えたけど途中からミュージックビデオ?を見せられてる気分に、主人公すずに都合良く話が進んで行き、人間関係の気持ちの部分で感動とかゾワッと出来なかったのが残念。サマーウォーズ信者なので同じような設定だと期待していたら裏切られた感じになるかもね。ま、映像はそこそこ綺麗だし、細田守監督って鯨が好きなんだなぁと思う作品だった。
アニメオタク達の声に耳を貸す必要はない
満足できないからとらわれる
細田守が美女と野獣を作ったらこうなるのね、という感じ。
今までの細田守作品とともにディズニーも感じられます。
相変わらず作品から夏を感じる。
生粋のケモナーで鯨が好きで田舎の風景がすてきです。
とりあえず冒頭3分のためにIMAXで観てきました。本当に良かった。手放しに褒め倒す程。
作中の歌は全てすてきです。
流れてくるエンドロールを見ながら
原作を買わなきゃ!って思わされる不足感。
帰りの電車でKindle開きました。
曲が良かったんだけど曲を入れれば入れるほど尺を奪われてストーリーが駆け足になってしまうような難しさを感じてしまった。
とりあえず今からパンフレット読んで、小説読んでこの不足を補います。
全部を理解したら絶対いい作品って言える要素はあると思ってる!
とにかく新しい作品を作ってくれてありがとうございます
映画館に観に行けて幸せです
いや竜との接点…
細田守監督だから神作、と足を運ぶのは今後警戒しようと思いました。
映像美だけにとても残念です。
まず、歌と映像に関してはとんでもない技量を見せつけており、見ていて気持ちが良かったです。
本編は半分以上が3Dグラフィックやlive2dで描かれていますが、違和感はなくきれいな仕上がりで、世界観にもマッチした素晴らしい出来です。
導入と主人公の過去や環境の描写はとても丁寧で分かりやすく、主人公に好感を持つことができます。
しかしストーリーが展開していって、一番重要な、タイトルにもなる竜との関わり方が急展開過ぎます。
主人公の意思にしては動機が薄く、しかし何故か異様に拘り自分が被害に合おうともそこに関わろうとします。
物語を見る限り、主人公目線では誰なんだろう?くらいの印象しかないのに。
物語冒頭に描いた「なんでお母さんは見ず知らずの子を助けて私を置いて行っちゃったんだろう」「批判されるのが怖い」
の答えが出ていない状態で尚且つ友人が調べてって言ったから…くらいの根拠。
竜を見つけた際、「貴方は誰?」の連呼…いやお前が誰なんだ…と思ってしまいます。
多分最初はしのぶくんが竜みたいな展開を匂わせてのどんでん返しを狙っているんですが、最後の最後に分かるなら
竜目線のストーリー描写が欲しかったです。いや誰だよ、なんでだよ、可哀想だけど助ける義理なさすぎだろ。となるのを防いでほしかった。
母親がしたことをずっと疑問に思っていた女の子は、子供を守るために飛び出しました…さらには世間に顔バレすることも悔やまず…その姿と歌声には全世界が泣いたのです…。映像はとても綺麗でしたが、
なんか全世界に本来の顔晒せば信じてくれる〜の流れ、分からなくはないけど
本当にそうだろうか…が強すぎて頭を捻ります。
どんでん返しと終盤のネタバレを
やりたくて仕方がないにしてはバレバレ、しかもそのせいで物語が急展開、更には薄くなっている気がしました。
竜のことを知ってから助けたくなって話を聞きに行くなら分かるんですが、
竜って何者!?教えて!!なんか会ってみたら悪い人じゃないんだよ!(竜は他の人のアカウントを停止させるなどの悪行をしている)みたいな、なんか腑に落ちない理屈ばかりなんですよね。
しまいにはその腑に落ちない展開でおそらくなんかめげずに関わろうとして結果的に助けてくれた主人公を大好きと言ってシーンが終わる…
いや、助かったんですか?
え、どうなったんですか?保護されたんですか?その前の父親が怯えて逃げ帰るシーンも大げさすぎてちょっと難しかったです。心理描写に詳しくないので、細かい設定があったのかもしれませんが、分かりづらかったです。
映像が綺麗、歌が綺麗という点でまあお金の無駄とまでは思わないですが、どうだった?と聞かれたらあ〜と言ってしまいます。
個人的に好きな場面は、主人公が夜行バスに乗っている際の窓の映り込みの指紋の跡。ライティングされるたびに、指紋の跡が光る拘りに、とても興奮しました。
映像美、声優さんに関しても良質だっただけに残念です。
守監督、復活オメデトウ!!
ツッコミどころが多い気がする
予告や宣伝を見ていてこれ絶対面白いじゃん!!と思ったのですが話が面白くなかったです。
歌と映像はよかったです!(あとイクラちゃんが上手かった)
ただ話が微妙、というかなんか違うな、という感じでした。
ツッコミどころ、引っ掛かるところが多かった気がします。
具体的に自分が引っかかったところは
・メガネの友達がベルをプロデュースしてバズったみたいなくだり、いつの間に服とかプロデュースしてたの!?
・竜の城とか見た目とかダンスとかAIの召使いとか全部美女と野獣のまんまじゃん(笑)
・ベルから落ちた花びら?を拾ってヒーローがニヤリとしたシーンがあったと思うのですが、それ何に使ったの
・駅で告白し合うシーン見たいなやつちょっと間延びしすぎじゃない?
・竜の中身が主人公たちと全く関係ない兄弟だったのがうーんって感じ
などこんなところです!自分が話をちゃんと理解できてないだけだったらすみません笑
あと全体的に登場人物が多くて話も複雑になっていて、こんがらがってる気がしました。
サマーウォーズのようなわかりやすいやつを想像してたので違うな〜と思ってしまったかもしれないです。
未来のミライよりは面白いっていうコメントが多くあったのでいつか未来のミライも見てみたいと思います!
音楽と映像で星3、後半が残念
感想として
音楽と映像は素晴らしかった
ただサマーウォーズの方が物語としては
上だったのかなと、、
後半がツッコミどころが多すぎて
えっ?てなりました
DV問題に触れるには軽視し過ぎてると感じました。何故一人で行かせたか?最後までわかりません
また正体をさらすことで安全な位置から攻撃することなどSNSやネット上の問題を取り上げたかったのかもですが、忍か正体をさらすことの後押しをする姿に違和感しか感じませんでした
映像と音楽を評価しての星3になります
まるでディズニー映画を見てるようでした。
タイトルなし(ネタバレ)
良かったところ
音楽 歌唱
鈴が 自分も忍君が好きなのに(のちに誤解とわかりますが) 思わず応援するって ラインしてしまう
その後自分の弱さ、意気地なさ? に1人涙を流す
切なくてとても共感できました
音楽の星2です。映像で星1。
ストーリーは突っ込みどころ満載過ぎて イライラします。
突っ込みどころ
全知全能なる忍君 イケメン 高身長 スポーツ万能 許そうここまでは
だが、DV子の信頼を勝ち取るために 鈴の顔を世界中にさらさせる
間違いなく世界中の数千 数万というストーカー スネークのターゲットになることはお構いなし それすらも何とかできるというなら
まさしく 神ですね
最後に何故 急にあほになった?
信頼を勝ち取るためには、ネットワークで素性をさらさなければいけない
というメッセージになっています ここ最悪
DVおやじにひきこもり女子高生を一人で向かわせる?大人もいるのに?
父親に至っては、もうお前には匙を投げたよと言わんばかりの無責任さ。
ついたらちょうど子供が家から飛び出す?
あり得なさすぎて貧乏ゆすりが止まらない。
DVおやじが鈴に気圧されて足震えだす?
ジャスティンだけ、何でアンベイルビームもってんだよ。
ルカちゃんが鈴を恋愛相談の相手に選んだ理由は?
出てくる大人全員無責任過ぎ 鈴母もなぜ行けると思った?
監督は現実世界に生きているのか?
エヴァとかガンダムとかドラクエ映画の最後で
現実に生きなさい的なおせっかいメッセージは嫌いだったが
この監督とこの世界観に納得できる人には必要だと思った。
音楽は今後も聞きますが、映画は見ないでしょう
こんなにイライラさせてくれる映画 久々 音楽と映像が良いからなおさら
タイトルなし(ネタバレ)
過去作品を越えてくる映画であれと願い見ましたが、今作もサマーウォーズを越えることは出来ませんでした。良くも悪くもない記憶に残らない作品に仕上がっています。
自分が見てて気に入らなかった点をいくつか
幼馴染みの男の子、なにかあるかと期待させといて何者でもなくてがっかりしました。
最後に救った男の子の言葉「大好きだよ」という言葉って恋愛映画でも言わないような強い言葉です。あきらかにセリフのチョイスが間違ってて興醒めしました。
最後の兄弟のところも自分たちで家の外に出れるなら主人公がわざわざ必死に助けに行かなくて良かっただろと突っ込んでしまいました。
途中まんま美女と野獣を見せられたシーン、あれは何だったのか今でもわかりません。
夏の青空、田舎、女子高生は鉄板でみんな好きです。が、それを安売りはしてほしくないです。
バケモノの子くらいのものを見せられる気持ちで見たらショックは少ないと思います。
これを良かったという人がいるならば、その人は明らかに大切なものは目に見えないを体現している人なのは想像に固くありません。
サマーウォーズより更に人間味溢れるストーリー
すずとベル、現実の世界では冴えない高校生でも、Uの世界では夢も叶えられる。ただ、ネット社会の凄さ、怖さも描かれてる。現実ではSNSによる誹謗中傷もたくさんあるし事件にもなったし、そういうところはリアルだなぁって思いました。内容は少し重たいかもしれないが、映像は綺麗でベルの衣装もUの世界も美しいです。サマーウォーズの時もカラフルな世界観が好きでした。あとは、ベルの歌声に感動しました。細田守監督の作詞も最高です。私の胸に突き刺さって来ました。今まで細田守監督の映画では泣けなかったけど、今回は泣けました。竜とベルのダンスシーンは、まさにディズニー映画美女と野獣だとすぐに分かりますよ笑カミシンとルカちゃんの駅でのシーンは笑いを堪えるのが大変でした。男子って何で応援してるだけで俺のこと好きかもしれないって思えるのかな?笑笑
映像や音楽には満足も…
細田守監督の作品はもともと大好きなので、作画や映像美に関しては言うことありませんでした。
キャラクターデザインも好みは分かれそうではありますが、いままでの細田作品が嫌いじゃなければ特には気にならないと思います。
ストーリーの展開も、ネット世界が現実に繋がっていくことでハラハラさせられますが、そこはアニメ作品ならではのリアルさとファンタジー感が混在していて、エンターテイメントとして楽しむことはできました。
母親が行ってしまうことを泣きながら引き止める幼少期の主人公の姿。主人公がどこの誰かもわからない人のために一生懸命になっていることに気づくシーン。父親が主人公に向けたメールの場面では涙が出てしまいそうになりました。親世代の方々はうるっと来てしまうのではないでしょうか。
しかし、匿名アカウントが現実の誰なのか、田舎の女子高生でもネットを駆使すれば特定一歩手前までいけるような世の中で、現実の姿を明かすということの危険さについてはもう少し目を向けたほうがいいのかなと思ってしまいました。全世界に素顔が公開されて、その後は安全に暮らせる訳がないという、心配になる気持ちがかなり大きく残りました。世界的に大人気のVチューバーがいきなり顔出ししたようなものですよね。
作中でネットの怖さのようなものを描いていながらも、終盤での行動は正義のためとはいえ、さすがに危機感に欠けすぎではないかとどうしても感じてしまいます。
実際に映画館で観ているときには先の展開にハラハラしつつも、音楽の素晴らしさなどに感激して、ハッピーエンドになったとこに安心をしましたが、やはり心のどこかではその後の主人公の身を案じる気持ちが残ってしまいます。
まあ、ファンタジーなので大丈夫なのですが…
エンドロールで主題歌の作詞作曲がKingGnuの常田さんであったことには驚きました。多才ですねぇ。
見終わった後の満足度は高いですし、円盤化したら購入してゆっくり観たい気持ちもありますが、やはり上記の心配といいますか、そういう気持ちが残ってしまったので⭐︎4です。
18 架空世界と現実世界
個人的には好きだけど、ストーリーがもう一声欲しかった!
大まかなストーリーとしてはシンプルな設定ですが、仮想世界のキャラクターと現実の自分との相互関係みたいな物は今の世をうまく表現しているんではないかと思いました。
ただ、ストーリー展開に対してバックボーンの説明がかなり削ぎ落とされている感じはあるのでそこをどう感じとるかが楽しめる鍵ではないかと。
歌唱シーンや細田監督らしい絵の美しさは今作もしっかり表現されているのでその点は素晴らしかったです!
設定が近いサマーウォーズのような映画を想像して観に行くと正直物足りなさを感じてしまうと思うので、全然別のジャンルとして観に行く事をオススメします。
現実だけじゃ生きていけない。
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