竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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期待していたより佳作
連休4日目
起き抜けに思い立って、朝一番で映画館へ。
正直に言うと、押尾守作品は「サマーウォーズ」以外はあまり良いと思っていないんです。
期待しては裏切られるの繰り返し。
なので、今回も「あー、なんか、また作ったのね」くらいにしか思ってなかったんですよ。
でも、なんか…
音楽がすごく気になっていて。
作品を見る前に、Apple MusicでサントラをDLしてました。
観なくてもいいや、くらいに思っていたわけですが、
「あの曲を映画館で聴いてみたい」という気持ちで、
映画館に来てみたという感じです。
でもね。おもしろかったですよ。
まあ、いろいろ気になる点がなかったといえば嘘になる。
ディスる気になれば、そうすることもできるんですけど…
社会の抱える問題点をいくつか盛り込んで構成しつつ、
説教臭くならず、適度にコメディも織り込んで、
うまくまとめているんじゃないかしらね。
まあ、相変わらず、声優のチョイスは下手だなと思うけど。
別に佐藤健じゃなくて良いし、成田凌でなくて良いし、染谷将太でなくて良いよね。ましてや、役所広司なんて…
彼らの仕事は十二分に立派だけど、彼らの力を必要としないと思う。無駄遣い。
女性陣は「声優としては」力不足。
本職の声優さんを起用すればよかったのに。
主人公以外は、その人である必要性がないもの。
どうも「有名人を起用して、話題性をだそう」という
イヤラシサが見え隠れするのがイヤよね。
どうせ起用するなら、それに見合う使い方をすべきだし、
初めて声優をやるような人にも、相応のレベルを求めるべきだと思います。
中村佳穂の歌唱は、素晴らしかった。
ていうか、彼女の声の力があって、初めて成立する作品。
映画館で聴くのをお奨めします。
あ、念のため…
中村佳穂のファンではありません。
知らなかったし。
本人の作品を聴いてみたけど、特になんとも…
彼女の声を「この作品で、このように使える」と見つけたことは、凄いと思いました。
音楽って、技術的に上手ければ良いというわけでもないし、声質・音色が良ければ感動できると言うものでもない。
「相応しい場所で、相応しいものを、相応しい声(音)で演奏する」ことが大切。
この映画では、それがうまく行っていると思います。
無償の愛に感涙しました
美女と野獣のシーンやストーリーにかなり寄せて、
オマージュとも言えるのですが、
実際は、アンチディズニーかと。
ディズニーならヒロインが救うのは美しい王子様。
そして結ばれてメデタシメデタシ。
ディズニーなら、竜の正体は、隠された秘密を持ったしのぶ君だったかも。
この作品のベルが救うのは、王子様ではなく、
世間から切り離され見捨てられた少年達。
ディズニー自身が見知らぬ王子様といきなり恋をして、ハッピーエンドになる平面的なお話を自虐する映画もありますが、
ディズニーの作られた見せかけな幸せを揶揄してるように思えました。
美女と野獣は、ベルと王子に心の交流はありますが、、
ベルが竜の為にラブソングを作って、竜の心が和らぎ、
上空で顔を向かい合わせ、本来ならキス、という所で、ベルがハッとして、そっと抱きしめるシーンが秀逸。
アンベイルされた鈴の歌に皆が涙を流すのは、
鈴の無償の愛に触れたからでしょう。
私も自然と涙が溢れました。
クジラは母性の象徴だし、
鈴は母から受け継いだアガペーの体現者。
鈴がいきなり自分のコンサートに現れた竜に心奪われたのは、鈴自身に母に見捨てられたと思った寂しさ、ネットの誹謗中傷に傷ついた過去の傷があるから、
竜のただ強いだけでは無い闇に、無意識に気付いたのでしょう。
鈴が飼っているワンコが前足が切断されている所、欠けたマグカップを愛用している所に、鈴が傷ついた物に心惹かれてしまう描写があります。
鈴は共感力の強い子で、だからこそ彼女の歌が自分の為に歌われてると感じると、Uの世界でコメントされたのでしょう。
虐待をする父親の所に会いに行くのは、鈴1人でなくては、竜は勇気を貰えなかったし、竜自身が受身では無く立ち向かわなければ解決にならない状況だし、
虐待の父親が、鈴の気迫に負けたのと
自身の正義を振り翳すジャスティスが、自身を曝け出しても、なお強さを放つ鈴に負けた事はリンクしていました。
鈴の父親も忍君も、鈴に立入過ぎず傍らで見守り、だけど必要な場所では強く後押しするという理想の癒し方でした。
作品全体が愛と優しさに溢れていました。
何故、何故、と意味が分からないから、この作品は駄目だという意見が散見されるのを見ると、悲しくなりました。
私には、Uの世界で、表面だけ見て誹謗中傷をするコメントにリンクしてしまいました、、
一つだけ難を言えば、カミシンが小さな窓から見えるような見えないようなビルから、遠征の川を思い出すのは、ちょっと都合が良過ぎるような。
まあ、2回目を見たら、それもどうでも良くなりましたが、、
映画館で観て良かった作品。
久しぶりの細田監督の作品!楽しみでワクワクして待ってました。
なんと言っても冒頭から鳥肌が止まりませんでした。映像美と音楽が凄かった!
映画の話とはいえ現実でもあり得そうな設定。もう一人の自分。過去のトラウマから自分を出せなかった主人公が、もう一つの世界で活躍し有名になる。正体を明かしてないから誰なんだって犯人探しになるけど、気づけば正体はどうでもよくなる。
竜の正体が誰なのか?考えながら作品を観ていましたがまさかの全然違う人で「エェー」ってなりました。
細田監督の作品は、日常のちょっとした出来事が作品になるから好きです。
作品の内容を一から全部説明しないと納得できないとか、現実だったらあり得ないとか、人それぞれだからなんとも言えないけど、自分は好きな作品のひとつです。
一人で行ってよかった
前回のサマーウォーズは良かったのに、どうしちゃったの?
中村佳穂もデザイン作画チームも頑張ってたのに肝心の演出が酷くて見ていられなかった。
この監督は自分の高校生の頃を覚えてないんでしょうか。
何であんなキザったらしい同級生が出てくる?
世界を舞台に黒人や白人にコメントさせて、オール日本語で完結するのもズッコケました。
よくこれをカンヌに持っていったなあというのと
映画館を出る時これから見る嬉しそうな人たちを見て心が痛んだ。
私は一人で見たので気まずくならなかったのが救いだったかなあ。
オリンピックの閉会式で凹んだ所にこれは辛かった。
真剣に日本の演出レベルを憂いています。
ディズニーみたい?
前半部分は、ひたすら「美女と野獣」、後半から本領発揮して時間足らずになってしまったのが残念でした。
が、絵と音楽がとても素晴らしく、観てよかったので星4つです。
美女と野獣を期待してはいたのですが…
ベルが歌唱するシーンは映像とマッチしてめちゃくちゃ鳥肌たちました
主演声優さんの抜擢がすばらしい
引き寄せられる。
ただストーリー、、お前はダメだ…
ディズニー好きの自分としては、
Uの世界で竜を助けて欲しかった
というかベルがなんで竜を助けたいと思うきっかけがわからないし、竜の正体も全然すずと関係ないキャラで、えっ?となった
せめてしのぶくんが竜だった説のほうがよかったんじゃ、
現実に引き戻されて、冷めてしまう…
お母さんのシーンも何度かあるから期待するがとくに何もなしで終わる。
現実もリアルすぎるのと、ノリがちょっと無理矢理感の団体芸が自分には合わないので、リピートはなし。
もともと個人的に細田監督のアニメとはあまり縁がなかったのですが、プロモのベルの登場にわくわくして見に行きましたが、期待しすぎてしまった。
ただ音楽はめちゃくちゃいい。
鈴が自身のトラウマを乗り越えていく心理描写が良かったです
ストーリーの辻褄が?なところは確かにありますが、それ以上に鈴が自らのトラウマを解放し、乗り越えていく心理描写が上手く描かれていて、良い作品だと思いました。
鈴が竜と接する事により、竜の心の傷ををどうにかしてあげたいという鈴の良心が芽生え、鈴の心も動き出したんだと思いました。鈴は人前で歌うのも拒否反応で吐いちゃう位辛い事だったから、例えUの中で歌えたしても、自分の本当の顔を晒して歌うということは、自分の心の傷に否応なしに晒される事となり、とても恐怖な事だと思います。それでも竜への強い思いから自らの顔を晒して、自らの心の傷にも晒されて曝露できたからこそ、鈴自身のトラウマも解放できたんだと思いました。
鈴が一人で竜の父親のところに行って直接異議を訴えた場面は、鈴自身が母親への未練の思いを乗り越え、強い意思を持って行動できる大人に成長した事を表現する為と、虐待は絶対に許さないし、許されないというメッセージを伝える為に、あえて竜の父親と鈴一人で対峙させたのではないかと思いました。
ネットの匿名性は、傷ついた心に触れずに自分を表現できる手軽さはあるけど、匿名性や傷に触れない分、限界があると思いました。
鈴を見守ってる友達や大人達は監督自身で、この作品を通して鈴や竜のような人達を助けたいという監督のメッセージが含まれてる様な気がしました。
日本の誇ってよい音楽映画
どのレビューもおっしゃっている通りで、映像は素晴らしいです(CGの空想世界も、高知の自然も)。しかし音楽はさらに素晴らしい出来です。日本にこんなにすぐれた音楽映画があったでしょうか。歌唱もアレンジも凄いです。これがディズニー映画だったら、作中のナンバーは世界でヒットしたことでしょう。
観に行かなくてもわかることですのでネタバレには当たらないと思いますが、「美女と野獣」の本歌取り的作品です。つまりベルが野獣を救うお話であるわけですが、では、「助ける」とは何をすることか?という問いかけが映画のメッセージとなります。カンヌで好評だったそうですが、それはこのメッセージがヨーロッパやアメリカで伝わりやすいものだったからかな、とは思います。しかし私も確かに感動しました。
こんなにわかりやすくしなくてもいいのに、と思うところはいくつかあります。しかしそれは、お子さんでもよくわかるということでもあります。暴力的なシーンもごくわずかです。お勧めできます。
サマーウォーズか美女と野獣か?
別に細田守が嫌いなわけではないので悪しからず。
プロモーションでその両方が目に浮かんだのは自分だけではないでしょうか。
まぁサマーウォーズは本人の作品だし年数が経ち進化。
鯨もリアル鯨でびっくり!
公開前に細田監督のインタビューをテレビで見てディズニー美女と野獣の監督?との会談で日本版を作成したいと語ってたのを思い出しました。(多分スッキリ)
内容は幼少期に母親を事故で亡くし心を閉して高校生活を送る少女の物語
Uに登録して成功と出会いを経験し心境の変化が起き始め物語が進む。
仮想空間Uのアバター能力は精神の抑圧が高いほど強い?なんか分からん設定が後半に判明し冒頭の説明接続時に身体能力?等はどうなったのかと思った。
↑の説明は違ってたらすいません。
どんなオチになるのかと思いながら観てましたが、まぁ結果オーライで大円団。
余談ですが校舎での部活勧誘のとこでそれぞれの視線を見て覚えてるとちょっとだけ面白いです。
辻褄が合わない背景設定
楽しかった
すごい詰め込まれた作品だった。
映画というよりは1つのパレードを見ているような感覚で見終わったあとは面白いというより楽しいという感情表現に近い。
次から次へと違うものが流れてくるそんな内容。
そして、中村さんの歌の表現力が素晴らしく、ストーリーと曲が分離せずしっかりとストーリーでの主人公の感情が歌に入り込んでおり正直感動してしまった。
しかし、ストーリーはいろんな展開が詰め込まれ過ぎた結果、見終わった後にこの映画が一番伝えたかったこと、つまりテーマがあまり伝わってこなかった。4時間くらいのストーリーをぎゅっとしたような内容。
でも、見なければよかったかと聞かれればそんなことは無いと言える素晴らしい1つの作品だった。
よかった
映像が綺麗だった!
絵はとても綺麗で、動きも気持ちかったです!
uの城のテラスみたいなトコでの夕暮れな色合いとか、雲の感じ良かったです。
現実の方のちょい坂の上にある家の感じとか、手すりもない橋っぽいとことかあーゆのワクワクして好きです。
ストーリーはちょっと乗れなかったです。
鈴が竜をあんなに気にかける理由がわからんし、唐突に見えました。
そもそも竜がUの世界でそんな悪いことしてるようにも見えないし。
ネット内の集団虐めみたいな悪口言ってくるあの感じが、ちょっと今更感があるというか。
いや、たしかにまだ解決されてない問題ではあるんだけど、ちょっと雑ってかステレオタイプな感じがしました。
ベルがどんどん人気になるとこも、もうちょい丁寧にやって欲しかった。地味な鈴がUだと認められるという、いっちゃんテンション上がるとこだと思うんですが。
50億人が参加してる世界の割に、結局日本人かい!ってとこもちょっと都合いいかなって思っちゃいました。あれなら最初から日本だけのコンテンツです!ってしてくれた方が変な疑問が湧かなかった気がします。
言語はどうなってんの?とかログインの時間帯で大体絞り込めそうだとか、、
抑圧された環境が、アスを強くするなら、もっと悲惨な子供もいるのでは?とか。
しのぶ君、すげぇ簡単に、信じてもらうには顔晒せよって言ってくるけど、お前ノーリスクだからって簡単に言うな!って思うのはモテない男のひがみでしょうか?
守るとか言うんだったら、東京ついてこいよ!!
Uの世界で城焼かれるとなんか困るんですかね?
Uの世界では実名晒さないのが当たり前なのはなんでなんでしょ?みんなLIVEチャット的なやつではガンガン顔晒してるのに、Uの世界だけは嫌なのね。
デザインとかディズニーの美女と野獣に寄せたのはどういった理由があったんでしょうか?
ちょっと読み取れなかったです。後で調べます。
監督大好きなので、めっちゃ書きまくってしまった。
ハードル上げ過ぎてすみません。
次は青春物じゃないやつ作って欲しいです。
期待しすぎは厳禁です
メディアの煽りもありサマーウォーズ越えを期待して観に行きました。
世界観はとても好きですが、大きなどんでん返しもなく、竜の正体探しの描写の中に露骨な伏線があったせいで、結末が予想できてしまいました。中盤で「あぁ、竜コイツじゃん。」と思い、「竜が苦しんでるような描写もこういう事情だろうなぁ。」という予想していた通り進んでいってしまってしまい、それが覆ることなく終わりました。
あと30分長くても良かったから竜の正体候補を予想させないような揺さぶりをちゃんとかけてほしかったです。また、竜の正体が分かってから本人の居場所特定までがあっさり過ぎてハラハラもしなかったです。個人的には合唱隊のメンバーたちがもっと活躍したり、Uの世界と現実世界の行き来を繰り返したヒントを得たりしてようやく辿りつくような展開だったら正体がわかってからも楽しめたと思います。
細田守監督の映画はどれも好きで、それなりには楽しめましたが、歴代作品と比較した時には下位にくる満足感でした。
竜があんまり
・竜登場までのシーンを見て、この後の展開でもっと高校生活を掘り下げて欲しいと期待してしまい、竜が邪魔に感じました。
・↑の理由から竜を追いかけるシーンが長いなあと感じました。
・竜とのやり取りですが、竜のビジュアルに人間要素が無くて感情移入できませんでした。
・竜がなぜ追われていたのか、はっきり分かりませんでした。罪を犯したなら捕まるべきですし、そうでないならきっかけを知りたかった。
・竜の正体が分かるシーンは、最後の最後で新キャラが登場して主役を奪われたように感じ、少しイライラしました。
竜とのやり取りを半分くらいにして、学園生活の話をメインにして欲しかった。
細田監督あんまなんだよなって人も見て欲しい。
良い。見てる最中も身終わったあとも感想は良い…。みんな!細田監督くさすぎないぞ!(いい意味で)!ちょっとでも気になったら見に行こう!映画館で見れてよかった。映像美と音楽は一流。感動した。よく日本でやってくれた。
因みに個人的には星4。だけどこの作品のレビューを高くしたいから星五。
ストーリーが酷評な様だけれど、細田守監督の作品を見てきた中で過去一よかったと思う。
でも起承転結ハッキリした作品で80ぱー受動的な作品がに好きな人は不満が出るかも。未熟さはあるけど限りなく未来が見える凄くいい作品。
男の人が書く、女性の書く世界観に見られる繊細さを追求した作品。男の人しか書けない作品だった。いい意味で。細田守監督しか描けない世界観の映画で未来が期待できる作品だった。
正直今までは細田守監督の作品は1回でいいやというものが多かった。酷い言い方するようだけど「映画」というワードで底上げされたアニメのイメージが強く、かと言って心に訴えて来る何かがある様な作品はなかった。1つのテーマに強く絞った真っ直ぐな作品が多かった。男の人が書く硬い世界観で好きな人は好きよね、みたいな感じ。
だけど今回は何かが違った。多分監督凄くアニメ映画勉強されたんじゃないかなと思った。ちゃんと観客の心を全力でつかみに来た作品だった。勿論ストーリー込で。
ジブリ作品とかでもそうなんだけどアニメにしか出来ない描写をよく理解していて、人物の感情をダイレクトなんだけど、さり気ない仕草に落とす表現もやってんな( -∀-)と思いながら見ていた。「人間」がよくかけていた。
笑わせたいポイントもガッツリ描かれていて、クスッとなったし周りの人も笑っていた。外してない!
観客が無意識に惹かれるポイントをよく分かっていた。正直言うとストーリーの転換やしぐさ表現に盛り込んだストーリーがぎこちない部分は見られるものの、本当にこれからの作品が楽しみになる作品だった。
物凄く楽しい作品だった。細田守監督の作品を見てきた事がある人ならわかるはず。大きな転換期を感じた作品。
⚠️注意⚠️見てない人ここから下はネタバレ含む!↓
✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃ ✁ ✃
⚠️⚠️⚠️ネタバレ⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎ただの感想⤵︎ ︎
開始数秒からワクワクが止まらない映像美。いきなり音楽盛り込んできてあ、ここ?ドキドキ。観客を招いている映像表現かと思いきや、すずアングルwそういうの好きです。ありがとう。
母親の行動が無責任で愚かに見えたが自分の感想と作中のネットの声が被って「やられたw」感。
最後すずが竜を助けるシーンも母親と被っていて上手い!と思った。母親のシーンをただの愚かさで終わらせない感じ。すずにとって自分を限りなく表現出来るBelle=命だもんね。最後Belleを捨ててまで竜を助けるシーンが良い。 そこの理由を求める声が激しいけどあえて深く書かないことはお察しだし、色々考察できて楽しい。それに最終的に母親に対する「なんで私を捨てて」という感情を、自然に自分が竜に対してとっていた行動により受け入れていくのも良い。
ラブストーリーに持ってかなかったのもかなり良い。立ち位置構成もいい。Belleと竜は反対ポジだが現実では同ポジ(学校での地味子や母親からトラウマを植え付けられた被害者)なのも面白い。最後自分が成長を感じたことにより幼なじみと付き合う展開まで書いてくれて親切wありがとう。
個人的に吹奏楽の子がカヌーの子恋してて恥ずかしいから演奏中に顔色は変えず体をずらして見ないようにする表現が好き。
今回は顔を逸らす表現がキーポイントですね。すずが何気なく動画を見ていて、竜と弟それから父が出ている動画のシーンは竜が顔を背けていてひと目でこの子が竜ってわかったし、クリオネの子もついでにわかった。父親の不自然さをよく出せていた。うまかった。ただ虐待の描写は軽めに書いているのは分かっているが、実際自分も両親から似たような罵倒や暴力を食らっていたので普通にパニックなったし見てられなかったし吐くかと思った心臓の動機が半端ないし胸糞だし映画館飛び出す1歩手前だったから夢中でポップコーンに集中した。
ちょっと虐待経験ある人にはあれはきつい。軽めだとはいえキツイ。絶対同じ人いるからちょっと予告欲しかったかもしれない。これ書いていてもフラッシュバックが半端ない。でもそのぐらいうまかった。上手。
全体的に声優さんのマッチ度が凄すぎてストーリー以外モヤッとすることが1度もなかった。キャラも可愛いし(アズ) おばはんの赤ちゃんキャラなんて心理ついててめちゃくちゃ好き。ストーリー追いついてないって言いたいのは分かるけど皆が酷評するほど悪いとは思わない。確実にアニメ映画から日本アニメ映画に進化しつつある。
竜の弟くんはしょうがい持ちかな?守り方が異常なのもあるからそういう裏設定ありそう。
お城シーンは余りにも美女と野獣で野獣が右から左に出る描写なんてまんまやんって思ったけどリスペクト具合が分かって面白かったw
ただ2人のダンスシーンの転換が1番ざわっとした。
それから、母親との回想シーンで音楽に触れるきっかけのシーンがあってよかった。すずの音楽のルーツが見られるだけで物語の見方が大分変わってくる。
すずが全然見ていてイライラするタイプの主人公じゃなくて純粋な少女がかけていてアニメの書く人間の良さが出ていた。
あとみんな言ってるから言う必要ないかもだけどネットの声書くのうますぎる。コショコショ喋ってる感じが右から左から聞こえてきて臨場感があった。
正直もう一度見に行きたい。Belle可愛すぎる
賛否の意見が一致する稀有な映画
レビューを見ると賛否両論ありますが、個人的にまとめると、
賛「音楽と映像が良かった。シナリオはイマイチ」
否「シナリオがひどい。音楽は良かった」
つまり皆、言っていることは同じです。
私の感想も、ほぼ同じです。
音楽と映像はなかなか良く、私としては珍しく、サントラ集を買おうかと思うほど良かったです。しかし、シナリオは未だかつて無いほどひどかったです。
ではなぜ評価が真っ二つになったかと言うと、評価する点が人によって違うからでしょう。
ストーリーを重視せず、音楽や映像、そしてそれによって揺り起こされる感情を重視する方には、これ以上ない素晴らしい作品になります。
逆に、ストーリーや展開の整合性、論理性を重んじ、音楽などはそれらを引き立てるツールに過ぎないと思う人には、最低の作品になるでしょう。
そして、私は後者であり、映画館に、お話、物語、ストーリーを見に行ったのであって、音楽を聴きに行ったわけでは無いのです。
と言うわけで、個人的な評価として、映画的には星1なんですが、ミュージックビデオとしては優秀でしたので星2にしておきます。
ちなみに、シナリオ的には全然感動できないシーンなのに、音楽と映像で無理やり感動させられると言う珍しい体験ができます。
涙ぐんだ後で冷静に状況を考えると涙が引っ込むと言う体験のオマケ付きです。
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