竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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大人の事情で大幅にカットされていると思う。主題について加筆、「美女と野獣三段活用」!
(回収されなかった伏線にモヤモヤするのは当たり前なので酷評して良いと思います。)
一番モヤモヤしている人が多いであろう最後のところだけ推察してみます。
ヒロちゃんが恵くんの住所を特定するところですが、特定自体は犯罪じゃないです。
しかしそれを利用して何かするということは問題になる場合もあるらしいです。
あれだけの情報があればピンポイントの特定ができるとは思いますが普通の人にはできません。
売り出し中のヒロちゃんの中の人が「特定班のやばいやつ」になってしまうのでソニーからNGが出たのでしょう。(全部妄想です)
鈴はスマホとヒロちゃんのリモートサポートで家のそばまで行けたはずですが差し替えられていると思います。
そして鈴に知くんが駆け寄ります。
おそらく鈴が歌ったのでしょう、知くんだけ気づきます。
これは最初のUの世界でベルが雑踏で歌った時に知くんが美しいと気づいて最初のフォロワーになったところと似ています。
彼はとても耳がいい知的障がい者、「サヴァン症候群」だと分かるシーンです。
ラストにふさわしいシーンだと思うのですがカットされていると思います。
これも特定班がつかう手法でライブ配信中にだいたい突き止めた住所のあたりで音を出し特定するというのがあるからだと思います。
知的障がい者の名前が「知」というのはどう見ても伏線なので、「耳の認知能力がとても高い知くんにだけ聞こえる(認知できる)。」ということでラストに回収するつもりだったのでしょう。
兄が「恵」で弟が「知」で「知恵」なので知恵も多様性の時代ということだと思います。
恵くんが助けられてすぐに「戦うよ」と言い出すのもおそらくヒロちゃんからリモートサポートの申し出があったからだと思います。(通報したところで父親が養護学校の先生に怒られるだけでしょう。)
突然行って助けたけど帰りましたではモヤモヤします。
ジャスティンについても「ヒロちゃんルート」に関係していたと思うので深く考えてもモヤモヤするだけだと思います。
映画の主題は別にあるのでこっちが大幅にカットされたのかなあと思います。
うしろゆびさされてもカットせずに回収してほしかったです。
かしこ。
ここから加筆です。
この映画の主題を一言でいうならば、「美女と野獣の三段活用!」です。
1、「美女と野獣」
これはクラスの人気者である「ルカちゃん」と、独りでカヌー部をやっている「カミシン」です。
2、「美男と野獣」
これはクラスの女子の人気者「しのぶくん」と、飼い犬の「フーガ(小説参照)」のような「鈴」。
3、「美女で野獣」
これは「ヒロちゃん」ただ一人です!
この映画の一つ目の主題はなんと、「美女が野獣で何が悪い!!!」です。
元になっているのは「アナと雪の女王」の「エルサ」、魔法が使えます。
そしてもう一つ、Asが「スーサイド スクワッド」の「ハーレイ クイン」に似ています。
つまり「ヒロちゃん」は「女ダークヒーロー!(ウィザード級女ハッカー!)」だったのです。
本来はダブルヒロインだったはずです。おそらく大人の事情で「ヒロちゃん」が「ハーレイ クイン」をやる所はなくなったのでしょう。
そして「鈴」ルートだけが残ります。
ちょっとふざけましたがこれが二つ目の主題、
「鈴が保護犬から野生の一匹狼に生まれ変わる親離れの物語」なのだろうと思いました。
あと、意外と「鈴」が「恵くんのおとうさん」に勝つところがモヤモヤする人が多いようなので勝手に推察すると、頬から血が出ていたので警察が来たら問答無用で任意同行か逮捕されるからです。
(恵くんお父さんの心の声)
「10分以上喧嘩をしていたらご近所さんに110番通報(バルス)される・・・ご近所の目が!目がぁーーー!」
おわり
なぜ?どうやって?などの疑問点がありすぎてモヤモヤだけが残る映画
映画を見てここまでモヤモヤが残ったのは初めてだった。
モヤモヤの吐きどころとして映画.comに登録までして評価を書いている。
少しでもこれから観る人の参考になればと思う。
マイルドに言ってストーリーが雑。
多くの場面で、その理由がわからずにモヤモヤする。
なぜ、すずは現実世界でゲロを吐いてしまうほど歌が歌えなかったの?
なぜ、竜はコンサート会場の中に勝手に入れたんだろう?そしてなぜ、そんなに強い?
なぜ、竜は正義の集団に追われているの?そもそも、そんな悪いことをしたの?
なぜ、突如としてすずは竜を守りたいと思ったの?思わないでしょ。あの場面で。
なぜ、正義の集団はオリジンを暴くチート兵器みたいなものを持つことを許されてるの?
なぜ、すずは片足がない犬にずっと餌をやっていたの?
なぜ、すずを守った時の竜は正義の団体にボコボコにされるくらい弱くなったの?
なぜ、しのぶくんはすずがベルだと分かった?分かる要素あった?
なぜ、しのぶくんの一言ですずが突然うたえるようになった?
なぜ、すずが家の近くに着いた時、ちょうどいいタイミングで恵と弟が家の外に?
なぜ、恵の父はすずの顔を見てあんなに顔を引き攣って逃げた?ジャスティンの正体だから?
私の理解力不足ももちろんある。
でも、他のレビューを見てみると多くの人も、場面の理由がわからずに困惑しているようだ。
脚本は他の人に任せた方がいいという意見にもある程度賛同できる。
ただ、これまでの細田監督の作品は好きなので、
酷評に負けず次の作品も頑張って作って欲しいと思う。
責任感のない大人が作った雰囲気社会風刺映画
社会問題つまみ食いセット。
前片足のない犬や母の死、トラウマを抱えた少女、児童虐待、知的障害、クラスにおける女子同士のいざこざ、ネット社会での批判など、「細田守が想像した範囲」の社会問題をかけるだけ全て描写して、ありえない方法で秒速解決していく胸糞映画。
実際に同じような問題に直面したことがある人が見たらあまりの安直さに怒りを覚えるかもしれない。
アニメ映画だから、と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、細田守本人はここの映画で描かれている問題全て、自分で体験したことはないのだろうか?
社会問題が起こる背景や世界観がリアルな分、解決パートが雑すぎて気持ちが付いていかない。要素詰めすぎだし、深掘りできないのならいっそ触れないほうが良かったようなテーマばかり。
最後のシーン、主人公が一人で東京に行き、周りの大人が誰もついていかなかったこと、
子供に暴力をふるう成人男性が女子高生の凄みにやられて逃げ出すこと、全ての描写がご都合展開すぎる。違和感てんこ盛り。
この表現で観客が感動する!と思ったのであれば、もはや細田守本人の人間性に恐怖を覚える。随所随所に感じる大人としての責任感のなさには心底がっかりした。
「様々な社会問題が起きていることだけは知っているけど、具体的な解決策は知らないし興味ないです。アニメはアニメなんで、解決パートはアニメらしく綺麗に描きます!」みたいなスタンスを貫く、雰囲気社会風刺映画だった。
歌や表現が綺麗なことに関しては良かったのかもしれないが、私としては上記不快感が強すぎたためただのトラウマフラッシュバック映画となった。
人生の中で辛いことが多い人は観ないほうがいいと思う。
ミュージカル映画として見たかったです。
歌と映像、キャラクター(ヒロちゃん推し) ☆4.5
シナリオ ☆2
私自身ミュージカル映画かな?と思い見てしまったこともあり後半以降テンション駄々下がりでした。
映画なんでご都合や伝えたい事があるのは重々承知だとしても、後半部分はうーん。と感じました。
フェイスなんちゃらを使った歌ってる表情の作りなどすごいと思うところはありましたし、ディズニー要素もあったので歌推し路線で行くのかと思ったのに残念に思えました。
あと、正義マンはジャスティスを見てよく考えて。
最後に!
エンドロールは歌って欲しかった。
アナ雪は思う存分歌ってました←
少女が心の傷を乗り越える
1人の少女が心の傷を乗り越え成長する作品。
現代的映画。
情報量過多。最近流行りの邦楽が、歌詞を詰め込み、たたみかけるように歌うのと同様に、この映画も大量の情報に溢れ、その海の中から拾える範囲だけ拾っていくしかない。情報を拾う力が問われる作品かもしれない。受け身で見ていても細かい説明などしてくれない。
テネットといい、観客はストーリー展開から置いていかれるもので、何度も映画館へ来場させようという魂胆なのか。
◆素晴らしかった点
・孤独感。
母を失った孤独、意中の人と結ばれないという孤独。クライマックスに向けてこの孤独が、別の孤独へと変化していくところが素晴らしい。
・映像の美しさ。美しいが不自然ではない、違和感なく体感出来てしまう。
・声優陣のナチュラルさ。
その現場にいるかのような生々しさがあった。
各人の個性が出過ぎていないので、全体的にまとまりがある。
◆情報化社会
インターネット、SNSの威力をファンタジックに反映した映画でもある。
・U
批判のコメントなど、ネット社会の残酷さをありのまま描いた。
・ネットによって、物理的に遠くにいる、面識のない誰かと深く共感できる、分かり合える、というネットコミュニティの生々しさ。
・部屋の窓の外の景色や、夕方のチャイムが2回鳴ることなど、ネット上に晒した情報により、ある程度の住所を特定されてしまう恐ろしさ。
◆そのほか覚え書き
・なぜベルと竜が心を通わせたか?
鈴は母親を失ったあと、狂ったように心の声を紙に書き出し、何枚も何枚も書いては捨てた、狂気的な時期がある。
現実世界の竜も、父親に罵られ、心に傷を負い抑圧された。そして助けると言ってくる人たちがいても解決しない現実に対する不信感、怒りを抱え、Uの世界で過激な戦いを繰り返す。
鈴の狂気的な時期があったからこそ、竜の痛みを理解できたのかもしれない。
・ベルのAsの見た目
まるでルカちゃん→最初からルカに憧れていた描写あり。深層心理が反映された?
・現実世界の描写が生々しいのは、Uの世界との差を出すためか
・現実世界の竜を助けるのは、母親の死の理由を理解するための流れであったために、細かい描写はなかったのかもしれない
オープニングの歌が最大の盛り上がり
正直オープニングが始まってその歌の勢いや構図にはこれから始まる物語へのワクワクが止まらなかった。
残念なことに物語中盤からはその曲も出番が減っていき、ディズニーの美城と野獣の構図を完全になぞったような演出に権利関係大丈夫なのかと現実に引き戻される。
無意味なミスリードに最後主人公の謎のオーラ?で撃退。
もう最後にオープニングの感動を思い出す曲をエンディングに聞けたらいいかと思ってクレジット最後まで見てもそれもなし。
昔FF Xー2をプレイした時のオープニングで感じたワクワクからずっと続く微妙さを何倍も悪くした感じ。
正直呆れてしまうような作品。
壮大で、華やか。でもちょっと雑?
映像美と歌声はとても素晴らしいです。特にUの世界では画面もビュンビュン動くので没入感がすごい。映画館で座って観ているだけなのに、実際に体験しているかのような感覚になれてとても楽しい。
ただ、キャラクターの描写とか、関係性の描き方が雑というか唐突?かっこいい幼馴染の男の子も、学校の人気者の女の子も、変わり者のクラスメイトも、なぜ主人公の物語に関わってくるのか、一切の説明がありません。もう少し過去の描写があったり、言葉や仕草で人柄や関係性を匂わすような表現があった方がいいのでは?きちんと人間性を描けないならば、もう少し登場人物を減らして丁寧に表現して欲しかったなと思いました。芸能人が声優なので、ある程度キャラを増やさないといけなかったりとかあるんでしょうかね‥?
エンターテイメント性は抜群ですが、大味ですね。良い夏の思い出にはなりましたが、心に残るような映画ではありませんでした。
大丈夫?
低評価のレビューが多く、その内容も曲解したものが多い。日本人の理解力と感性はこの程度なのだろうか?大丈夫、国際的な評価はこれまでの日本映画よりも遥かに高いはずだから。無償の愛の尊さと、独善的で対価を求める賤しさへの批判を伝える素晴らしい内容だったと思う。
この映画が好きな人はレビューを見ないでください
クレヨンしんちゃんと美女と野獣と虐待ドキュメンタリーに青春ものと親子愛と学園ものを混ぜたような物語です。
あとはわかりますね?カオスです。
正直、青春パートがずっと続けばいいのにって思いました。
自信のない女の子がsnsでバズって、仮想のアバターを通じて人との関わり方を学んでいき、現実世界にも段々と自信がついてきて、でもちょっとしたドタバタが起こり、好きな男子に告り告られ、、、、みたいな青春群青劇でよかったのに。
細田監督作品ならこれだけで充分お腹いっぱい満足になるはずなのに泣
ナンダこれ?
変なところその1
仮想空間内が無法地帯だったり、個人情報を簡単にぶちまけたり(アンベイル)するのがわけわからなくて鳥肌モノ。クレヨンしんちゃんの映画ですよ、とか、じつはラブマシーンが作った世界なんですよ、とか言われたら全然すんなり見れるのに。
変なところその2
属性を混ぜすぎ。仮想空間モノと思わせといて、親子ものと思わせつつ、やっぱり青春ものと思わせといて、美女と野獣のパクリと思わせつつ、結局虐待の少年を助けるという、属性もりもりすぎて、感情移入が無理。
変なところその3
評価高すぎ高杉くん
変なところその4
最後の身バレ前は仮想空間のみんな散々口悪い連中ばっかりだったのに、最後に手のひらくるくるドリルで一緒に歌い始めるの草
辛かったことその1
誰向けの話なのだろうか。彼女と見に行ったけど、ゲロと虐待と目が見えない少年で最後憂鬱になって帰りましたまる。心の準備をください。それとファミリーで来た方たちはどういう気持ちで帰ったのだろうか。
辛かったことその2
ドラゴンはいつ登場したの?あ、その竜じゃないん?名前なの?
辛かったことその3
カツオのたたき食いたい
苦痛その1
推理が寒い
苦痛その2
おばあちゃんずとか、お父さんとの絡みがもっとみたい。そしてしのぶくんは彼氏になるのかならないのか分からんのかい〜。アクションを省いてそっち描写しません?中身ないから安易に映像美がすごいとかしか言えないんちゃう?
総評
今後の期待を込めて星0.5で。そして、奇をてらいすぎる傾向なので、しっかりとヒューマンドラマの描写をして欲しい。青春パート8割ぐらいでも全然大丈夫です、、、
逆に、はちゃめちゃな描写するなら、ファンタジー寄りとか、アクション寄りとか、不思議系寄りとか、テーマを決めて欲しいと思いました。ファンタジー設定じゃないのに、仮想空間の描写がファンタジーすぎて気持ち悪い。暴走しているAIが作った世界なら全然受け入れられる。
結論、1900円あればうまいラーメン食いに行けるぜ!
Belleに恋してしまった。
3回観ました。
地元の映画館で1回、茨城県のIMAXで2回。
ストーリーも、キャラクターも、音楽も、映像も、全てに感動した。
で、昨日3回目を観た時に思いました。
Belleというキャラクターに恋してしまったんだって。
可愛い表情、悔しがる表情、悲しそうな表情、情感込めて歌う姿、全てに恋しました。
美しい。
そしてBelleのオリジナルたる鈴も、物語が進むにつれ、表情が明るくなり、観ていて「良かったな~」って喜ばしい思いになる。
ストーリーについて酷評されている方がいますが、そんな風に思わないし素直に楽しめました。
声についても、確かに一番最初に鈴が声を出したシーンでは「?」と思いましたが、すぐに馴染めました。
鈴の表情がだんだん明るくなるにつれ、すごくマッチしていると思いました。
その他のキャラクターの声も素敵でした。
ラストのシーン。
最初はふさぎこんでいた鈴が、いろんな事を乗り越え、仲間に即されて笑顔で歌いだそうとする表情。
あれでこちらも笑顔になれた。
エンドロールの回想も好きです。
また観たいし、映像コンテンツ化される際は、ぜひ4KUHDでの販売を望みます。
歌唱と音楽、映像の迫力
是非IMAXで!
母音に合わせた口の形が凄い‼️
日本のアニメをもっと観ようではないかっ!!
必ずしも抑揚のある、場慣れした声優さんたちだけ褒めなくても良いではないか。主人公は母を亡くし、大好きな歌が歌えなくなってしまった女子高生ですよ。JKですよ!(←もう古いのか?だったら「もう古いよ!」と突っ込まれることを受け入れてみようとご決意された古舘伊知郎さんの後に続こうではないか!)淋しさ、苦しさを抱えた主人公の声は、ぴったりハマっていたし、素晴らしかったと私は思います。圧倒される映像美でしたし。歌も素晴らしかったし。青春の甘酸っぱい感じもあったし。良いですよねぇ~、学生時代でしか味わえない、あの感じ。男女の恥じらいすらも輝いて見える。「そんな時代も自分にあったっけなぁ~」と大人たちに昔を振り返らせてくれる、この感じ。にくいね。捨てるとこなし。あら、これって大根かしら。全部食べられる。
表面しか見れていない人に軽んじられているのが残念。
今作ではそもそも現代社会のインターネットの匿名性等の点から色々な部分を敢えて詳しく描写していない作品だというのは恐らく映画を観た方全員が分かっていると思います。
ただ口コミを見る限り映画のテーマを匿名性という部分だけに着目している表面でしか観ていない人にとっては滑稽に映るシーンがあったのかな?と感じます。
過去の母親の行動を理解出来なかった筈の主人公が実際に現実と仮想の世界での両方で起きて感じた出来事により名前も知らない筈の子供を守るというような母親、一人の大人としての行動を取っていく事でかつてのトラウマに囚われていた子供の自分から大人の自分へと成長を遂げていくという点ももう一つの今作のテーマであると思います。
そういう点を理解した上で各シーン・物語の展開・各キャラの物語上での役割・心情を観ていくのと、何も考えず素晴らしい映像と音に目を奪われ惰性で映画を観て本質的な部分に触れずに表面的なストーリーの解釈だけで理解しようとするのは物語の流れ的にも不自然に感じてしまう点も多くとても勿体無いと思います。
深く触れられてはいないもののUがどのようにして生まれたか?だったりUの中でのキャラの人格形成に関わる部分の仕組み等、作中で最初に説明がしっかりされているにも関わらずその点をストーリーに繋げて理解出来ていないのか見ていて???となる点を疑問として挙げてる人もちらほら…
自分の浅慮さに気付かずにそういった点やシーンを揶揄している事で作品の価値そのものを貶めているような口コミが多く見られることが自分にとっては非常に残念です。
DVの父親が逃げたシーン等も特に笑い物にされていますが、あのシーンは主人公が最初理解出来なかった自分の母親の行動と同じことを図らずもなぞるような行動を取ったことで初めて子供の側から大人へ…母親の側へと成長を遂げられたシーンだと思います。
DV父親もどのようにして暴力をするようになったのか直接描かれませんが妻を亡くして、かつ片方は何かハンデを抱えている子供を育て上げていく不安や重圧に負けてしまったというような現実的にはあり得なくもない無い境遇でしょう。
子供である竜が母親の愛に飢えBelleに甘えるような描写がありますし、あの父親は子供達を庇うまだ完全に大人とは言えない鈴の毅然とした態度に亡き自分の奥さん、子供達の母親の姿を重ねてしまい自分の"親"としての在り方過ちに気付き怖くなってしまったと考えれば自然かと思います。
そういう点で鈴の父親とあの父親とでは対比になっていると思います。
子供達の母親の写真であったり、既に大人な幼馴染の忍が見守る側としてまだ子供の鈴を過去から解放するために大人になるように仕向ける行動、発言であったりしっかりと意味のある描写もされていますし。
作品の受け取り方は人それぞれとは言え限度があると思います。
感じ方に玄人も素人もありませんが、今まで数ある素晴らしい作品を生み出してきた方が今回敢えて私達にも気付けるようなこういう展開のストーリーを描いているのに対し、物語の奥底の別のテーマに対して深く考えず表面上だけでしか見ていない捉え方で批評をするのもおかしいと思います。
美女と野獣のパクリ
美女と野獣を現代的にアレンジして、かつ高知の内向的な女子高生が、トラウマを乗り越えて心を開いて行く様を描いた作品。
しかし、他のレビューにも言われている様に雑な面が有るのは間違い無いかと。ただ、インターネットの負の側面を描いていて、ネット環境の誹謗中傷と、不特定多数が使うツールに素顔を晒す恐怖は丁寧に描けていると思う。他人を助ける為に素顔を晒した勇気等、人の為に動く事の重要性を物語序盤から終盤迄一貫して主張している事から、テーマまさしく医療に代表される滅私の精神だろうと思える。
同業界の人間としては、終盤の虐待されている子供達を助けに行くくだりが、唐突だったかなと思う。締め方は、前作の方が綺麗でした。ただ、美女と野獣のパクリ感が全開なので、ディズニーにキレられるんじゃないかと正直不安に思う。
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