竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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映像も美しく、壮大な世界観が心地良い
映像美、電脳世界の壮大でイマジネーションに溢れた世界観が綺麗に表現されていて心地よかった。
様々考えさせられることがあったが、
自分の印象に残っているのは2点。
1つ目が、主人公 鈴のお父さん。
若くして妻を亡くしたお父さん。
鈴同様、様々な葛藤や感情の揺れ動きがあったのだと思う。
物語終盤、チャットアプリでの鈴とのやり取りで
“お母さんのような優しさを持った子に育ってくれた。”
という意味合いの短文を鈴に送っていた。
しかし鈴の優しさはきっとお母さんから
学んだものだけではないのだろう。
母を亡くし、傷心のあまり家の中で
上手く振る舞えなくなってしまった鈴を
毎日気にかけつつ、過度な干渉はせず
見守り続けたお父さん。
そんなお父さんから学んだ優しさもやはり
鈴の優しさに含まれているのだと思う。
そんなお父さんには作中通して
大きくスポットライトが当てられる場面は無い。
竜の城内、竜の部屋に顔面部分が見えない?女性の写真が
おおきな額縁に入れて飾ってあることで、
竜の正体は妻を亡くし、心に傷を負ったお父さん?
と想起させる演出があったり、
竜(恵くん)が同じく妻を亡くした(離別した?)父親から虐待を受けていたり。
お父さんも1歩間違えばそのようになっていた、
つまり鈴が竜のような境遇になっていたのかもしれないし、
そうなり得る相応の心の傷があったのだろう、
と間接的にお父さんの苦悩を連想させるような
描かれ方をされている。
秀逸なキャラクターの表現だと思う。
もう一点が、現代社会への皮肉。
SNSが発達した今、個人が匿名で容易く
ネット上に存在、発言することが出来る。
それに加えて、以前より物事が伝達するスピードや範囲が
格段に広がったこともあって、
結果、人の一面のみを見て批判が集中することが多くなっているように感じる。
竜はまさにそうで、Uの社会では後半
犯人探し、身元特定に躍起になる人、
興味本意でそれを肯定する人々に溢れる。
映画を見ればわかる通り、Uの中での竜は
あくまで恵くんの一面であり、
それ以外にも弟思いなお兄ちゃん、など
他にも様々な“面”がある。人間皆そうだ。
勿論、どれだけ現実世界でひどい仕打ちを受けていようが
U内で働いた悪事がチャラになるわけではない。
ただ、罪を犯した一面だけをみんなで
寄ってたかって叩く。そんな社会は窮屈で嫌だ。
自分自身も気軽につぶやくことが出来る今、
無意識にでも他人を傷つけているかもしれないし、
人を追い詰めることに加担しているかもしれない。
人の全てを知るのは容易ではない。
それでも、みんななにかしら悩みを抱えて生きている、
と想像をはたらかせ、“まず相手を理解しようとする”
ことからはじめないとな、と鈴の姿勢からも
学ばせてもらいました。
ある意味、劇場で観るのがオススメではある
映像と音楽だけ楽しめる
映像は本当に素晴らしい!Uの世界を描く3DCGシーンも、現実世界を描く2Dシーンも、両方とも本当に高いクオリティでした。
特に3Dシーンは目を張るシーンが沢山ありました。幻想的で煌びやかで、そして音楽と合わさった演出が素晴らしかった。
しかしシナリオが自分には合わなかった。要素が多すぎたんですかね、なんか掘り下げが足りなくて基本的に感情移入しにくかった。
主題はすずの心の成長で軸が母親の死を含めてすずが家族と向き合うこと、そのきっかけがUで歌うこと、までは良いと思うんです。ただUで出会った人を救うって話が出てきちゃったのが話の収拾を難しくしちゃった感じ。
歌を通じてすずが成長する話か、SNSを通じて人を救えるかという話か、どっちかに絞ってくれた方が自分の好みだったかな。
ミュージカルアニメという新しいジャンルかも
ストーリー以前に、中村佳穂氏の歌唱がなければ、ここまでの評価にはならないと思う。
歌が作品のレベルを押し上げているので、ミュージカルアニメという新しいジャンルと言っても言いかもしれない。
ストーリーとしては、いわゆる陰キャの主人公が、仮想世界でスターダムを駆け上がるというシンプルな設定であるが、重要な役割を果たす「竜」との触れ合いは、重い要素を含んでいる。
ネタバレになるが、母親を失っているという2人の共通項は、一部で批判の的になっている何故「ベル」が「竜」に拘るのかいう点について鍵と言っていいと思う。
また、主題歌「歌よ」の背景にある「鈴」の寂しさは、歌の魅力に圧倒されて、素通りしてしてしまう部分でもあると思う。
絶賛されている歌だけでなく、ストーリーも練り込まれている作品であると思います。
歌と映像でおまけの4
支離滅裂
キャラクターの行動が支離滅裂すぎて理解できない、感情移入できない。
動機にツッコミどころが多すぎて集中して見られなかった。
各々のキャラクターの設定を中途半端に出すからどれも薄っぺらくてわけがわからない。
忍くんへの恋愛感情
母親の死を乗り越えられない自分
父親との接し方
同級生マドンナへの憧れと後ろめたさ
Uの中の自分と現実の自分のギャップ
竜を助けたいという思い
2時間しかないのになんでこんなに情報を詰め込んでしまったのか。情報が分散して薄っぺらい。故にキャラクターの行動に理解が追いつかず支離滅裂な言動に見えてしまう。
そんなに世界中の人間が竜の素顔知りたいか?
そもそも竜は格闘場で暴れてただけで、それ自体に問題はないのでは?
自警団が勝手に追い回して被害を拡大させてるだけでは?
Uの運営がポンコツでは?竜がそんなにトラブルを起こしてるというなら自警団みたいな連中に任せてる場合ではないはず。
そのレベルの放任運営をしてるんだとしたらUはもっと治安悪くなってると思う。
あんだけワールドワイドなUの世界で、竜が結局日本人でしかも多摩という都合の良さ。
家庭内暴力を止めに行くのに女子高生一人で行かせるなよとつっこみたい。
立ち向かってみるよ、と竜は言ったがあのあと竜達が救われるという保証はなく、暴力は余計に悪化するかもしれない。
忍くんは結局何がしたかった?幼少期から高校生まで他人だったのに実はずっと保護者目線でした?
合唱クラブのマダムたち、助けに行きますか!ってすずの元に駆けつけたけど、何もしてなくない?現実でもUでも。
母親を亡くしたショックと歌えなくなった事は関連している?
してるならアバターになるだけでダメージ0ですんなり歌えるのは違和感。現実世界でも他人が居なければ歌えるのでは?
Uの世界、生体認証でアバター作成してる割に奇天烈な容姿のアバター多くない?本人満足なの?
音楽と映像は綺麗だった。
中村佳穂とmillennium paradeには⭐︎5あげたい。
細田守さんは脚本家ではなく映像の人だ思った。
【質問】鈴のマグカップは何故欠けているのか。なぜそれを使い続けているのか。
ワクチン2回打つまでは我慢していて、やっと観に行けました。
映像と音楽の美しさはぜひ劇場の大画面とオーディオシステムで堪能して欲しい。とても良いMVを見たような気持ちになれて良かった。
ストーリーを酷評するレビュアーが多いですが、細かいツッコミどころは確かにあったと思いますので満点ではなく4点としました。この点、細田守監督にはご都合主義で作ってしまうご自身の欠点を次回作からは克服してくれたらな、と思います。
1点私が見逃していただけなのか、それとも劇中に描写されていないからわからないのか、疑問点があるのでここに質問として投げておきます。
鈴が使っているマグカップ、淵が欠けている描写が繰り返し何度か出てきますが、あれは何故欠けていて、なぜ鈴はそれを買い換えずに使い続けているのでしょうか?
美女と野獣のオマージュどころではない、丸パクリ
前半は良かった
前半、普段は陰気な女の子が、自分が輝ける世界を見つけて、その世界で人気を得ていく。しかし、その世界でのライブ中に1匹の黒い龍が乱入。その後は、その龍について話が続いて行くわけですが、その後が問題。まず、しのぶくんは登場する必要があったのか。それと、最後の虐待お父さんは一体なんだったのか。と、後半は色々とモヤモヤが残る展開となり、今回はこのような評価とさせていただく。
誰かアドバイスしてあげて…
見に行くのが遅すぎた!
ぜひぜひたくさんの人に見て欲しい!上映してる間に映画館で見てほしい!早く!
仮想社会の魅力と、そこに導いた、すずを心配する親友の想い、すずの歌声!、すずが立ち直るきっかけとなった傷ついて絶体絶命の仮想社会の住人、高知と東京という現実の距離を彼らを助けたい想いで飛び越えたすず。
今、ネット社会となって現実の自分を隠して何でもできる時代となり、言いたい放題、鬱屈したストレスをぶつける相手には事欠かない時代、ぶつけられた人は傷つき、自殺までしてしまう時代。
仮想社会で自分をさらしたすず。そのことで越えられた重い運命。すずを心配しているまわりの人たちに気がついたすず。
私もすずと同じ、突然母を亡くして、コロナだったので、戦死した人のようにお骨になってからしか会えなかった。すずと違って、中年になってからなので、耐えられる年齢とはいえ、突然母を亡くすのは自分の半身が覚悟もなく、無くなるのと同じ、半身のまま血を流しながら生きて、癒えるまで踏んばる力を、私もまわりの人たちにもらった。
仮想世界の美しさ、すずの歌声、ぜひ映画館で味わってください。
素晴らしい歌と映像美
予想どおり声だけ馴染めませんでした。
しかし久しぶりに歌と映像美で大満足する作品でした。
予告で見た時になんだかアナと雪の女王のキャラクターに
似てる感じだなぁと思っていたのですが、
まさかの同じクリエイターによるものだとはびっくりでした。
繰り返し見たくなる素晴らしい作品でした。
あまり考えずに観れば(聴けば)星5
途中しんどい
映像美!!見ないと後悔する!!
私も歌手に憧れた頃がありました。
そんな若い時になりたかった自分と重なって、ハマりました。波瀾万丈なすずの人生…私高校生でこんなに悩んだかな…。彼女だからこそ歌える歌に心惹かれました。中村佳穂さんの表現力素晴らしい!!そしてKing Gnuの常田さんの楽曲!!もう歌手かじった人には、たまらんたまらんでしたよ。はい。ベルになりて〜みたいな。風呂場でずっとララライララライしてます。もう夢・希望・愛が好きな真っ直ぐな人間に見てほしい!!ひん曲がってる評論家はダメ。旦那と映画館行きましたが、美女と野獣パクってたとか言うのですよ。少し思ったけどな!でもそれ以上に世界観が好き。画像も綺麗で、やっと未来についたぜっみたいな意味わからん感想が溢れた。ベルのキャラクターデザインはアナ雪の人らしい。美しい…。また見に行きたいと思う作品でしたよ。はい。
映像・音楽は業界最高峰
タイトルにもあるように、映像と楽曲の美麗さと迫力には終始圧倒されました。特にCGアニメーションは素晴らしく、何度も鳥肌がたちました。
一方で、ストーリーは「結局何だったの?」という感じが拭えません。
現実世界と仮想世界の対比、幼なじみの協力やDV男の登場など様々な要素が乱立しています。
伝えたいことは自分なりに分かったつもりですが、色々な出来事が起きすぎるあまり個々の事象についてはあまり深堀されず、描かれたシーンや登場人物に何の意味があったのか理解出来なかったため、ストーリー全体としてのまとまりを感じられませんでした。
最も、全ての事柄に意味を見出そうとしてしまうのは、私個人の映像作品の鑑賞の仕方によるものですので、全ての方にこのレビューが当てはまるとは到底思いません。
むしろ、作者の伝えたいことに重きを置く方や、映像や楽曲、世界観を重視される方にとってはこの上なく良質な作品であると思います。
是非一度、映画館に足を運んで鑑賞して頂きたいと思う作品でした。
話は酷いと思うの
二人の男を弄ぶ女になってんじゃん
歌が素晴らしい
最初の約5分間でUの曲でまず引き込まれてしまいます。ミュージカル要素も有りサスペンスあり学園ドラマ要素もあり、盛り込みすぎて分かりにくい面があります。現実とインターネットの間での行き来きも分かりにくい原因かと思われます。比較の為に美女と野獣も見ましたがまず出会いが違いますし、共通2人はどうやって心を寄り添っていけるか?ですが美女と野獣は2人が結ばれてハッピーエンドですが、この作品は人の救済になってしまっています。この点が曖昧な感覚を感じるんでは無いでしょうか?
あとミュージカル要素はあるもののコンサート場面があるがクジラと戯れて終わりはちょっと物足りない感じがしました。
母親の死も長い間悩んで選んだのが母親の気持ちを理解する為に竜の救済を選んだように私は感じ取りました。そうで無いと話の筋が合わない、後半で父親の虐待されてた兄弟を助けに入って今後本当に立ち直る事が出来るんだろか?
すずの顔バレしたベルを皆んなどう向き合うんだろうか?うーむ考えさせられる作品でした。
中村佳穂さんの歌声は文句なし感動それだけで
涙が出ます。映画と関係有りませんが娘が高校時代に中村佳穂さんと知り合いだったのが余計意味深い映画となりました。
全1497件中、221~240件目を表示