「VRは楽園か?」竜とそばかすの姫 777さんの映画レビュー(感想・評価)
VRは楽園か?
そもそも「人は何故、生きるのか?」を考えたい。
猿が二本足で立って、知的生命体として人間が誕生したなら、
人は自分達が暮らす理想の場所「楽園」を目指して生きるとも言われている。
それならば、自然から離れ他の生物が持っていない文明文化を創り出し
自分達が暮らすのに快適な居住地造りをする…
つまり「科学の進歩した都市」を創り出したのだ…
今や先進国のみならず、世界多くの国で「都市」と呼ばれる場所は
創られつつある。
ならば「都市」こそ目指すべき「楽園」であったのか?
そこに新たに「ヴァーチャルリアリティ」通称「VR」なる物が誕生した。
1990年代の最初に世界でヒットした、シュワルツェネッガー主演映画
「トータルリコール」で有名になったが、現実で見て聞いて触る世界でなく、
仮想現実世界にて、自分が体験する物である。
「都市」が発展している国であるほど、この「VR」は発展していった。
21世紀の初期では、ゴーグルをつけて「メタバース」なる空間に入るは、
マンガやアニメで描かれる程度であったが「メタ社」が作成した「VR機器」は
本格的で、本当に自分の分身を作って仮想現実世界で生活を楽しむ
者達が多く現れてきた…
何故か…?
自然に人が裸のままでいれば、生活ができないとして「科学を神」と
信じて「都市」を発展させてきたのに、人はその「都市」からも逃げ
仮想現実の「VR」に行こうとしている…
「楽園」は地球上には無かったという事か…?
神は地球に知的生命体として人間を誕生させたはずである…
人は「楽園」に向かうは、今だ道半ばで、茨の場所を必死に旅して
前に進む努力をしている最中なのか…?
人は知的生命体としては失敗作で、猿が少し変わった程度の物で
「VR」に逃げているのか…?
後者で無いことを祈る………………………