「歌の力って最高です!ホンッと素晴らしい!」竜とそばかすの姫 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
歌の力って最高です!ホンッと素晴らしい!
映画館で見た時に、メチャクチャ感動した作品です。Blu-rayも即決で買っちゃいました。
今回、久し振りの鑑賞でしたが、いや~、ホンッと素晴らしい!ストーリー展開が解っているにもかかわらず、ワクワクしてドキドキして、メチャ興奮!大画面で見た時より楽しませてもらった気がします。
まず、仮想現実の世界、ベルがディズニーみたいだと思ってたら、デザイナーがそうらしいです。細田作品とは、ちょっと毛色が違うと思ってたのですが納得しました。まぁ、そんなのは大したことじゃありません。作品として、面白ければそれでいいんです。
最初の歌から、すっかり引き込まれます。一曲、一曲、それぞれの歌がホンット素晴らしい!ヘタなミュージカルよりも、よっぽど音楽の質が高いんじゃないでしょうか。何より、中村さんの声がいい。声優も初めてなんですよね。いやー、ホンッとスゴい。
ベルの歌も素晴らしいけど、それに伴った絵がまた綺麗。これじゃ、全世界の人が虜になるわけだ。この映画、海外で吹替えって出来るのかね?彼女の歌声は、ものすご~~~く、心に染み渡りました。
現実世界における青春描写も良かったです。みんなの憧れの彼女が、好きな人の前だとグチャグチャになっちゃう。メチャクチャ可愛いじゃないですか!
もちろん、現実世界のすずの成長も見事に描かれてました。
全く無駄が感じられない非常によく練られたストーリーに感服です。 もう、オヤジは完全にノックアウト。
幾田りらさんや染谷さん、佐藤さん、成田さん、玉城さんの声の演技も最高でした。役所さんのオヤジも随所、随所で優しく見守ってくれました。
ホンット面白い!素晴らしい一本です。
話は変わりますが、匿名が当たり前のネット世界。 本性が現れると言いましょうか、誹謗中傷の嵐となる事件も未だによくあります。
誰なのか特定されないから無責任な発言、行動も可能となる。冒頭のすずの母に対する書き込みには怒りが込み上げました。
映画のレビューにしてもそうですよね。まぁ、言論の自由っていうのも保証されてはいるけど、自分が言われて嫌な言い方はちょっと考えた方が良いんじゃないかなって、思うときもあります。
ネットの中って、誹謗中傷が平気でおこなえる、まさに現実世界に存在する闇、そのものですね。
【ネタバレ】
幼馴染みのしのぶくん、いつも見守っていたから、すずがベルであることにいち早く気づいたのかもしれません。
ひょんなことから、そんな彼との仲を疑われて、炎上しかけたシーンがありましたが・・・
それを踏まえた上での、あのエンディング。大炎上、間違いなしじゃないでしょうか。