「脚本と配役が酷い。美女と野獣見た後に作った?」竜とそばかすの姫 桜さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本と配役が酷い。美女と野獣見た後に作った?
いい所もあります。
映像、音楽、ベル(中村佳穂)の歌唱シーン含め素晴らしかったです。
もうそういうストーリーとか声も無しで単なる映像作品としてしまえば良かったのではと思う程に。
それと対比して、脚本が悲しいくらいにつまらない。
へぇ、ネグレクトの子だったのね。
じゃあ主人公といい感じのにーちゃん、お父さんとの微妙な関係の構図いる?
身近にいるものだと勝手に思ってたけど、普通に知らん子だった。
過去のトラウマから歌えなくなったのはわかるけど、何ともありきたりというか、よくある話によくある「仮想世界」の構図。
驚きも興奮もなく、どこかで見たような展開だらけ。
もしかしてですけど、細田さん、これ作る前に美女と野獣見ました?
としか思えない「城」「バラ」「ベルと野獣(竜だっけ?)」「小さな妖精(というかルミエールとコグスワース)」というラインナップ。
途中竜と打ち解けるシーンなんて、「愛の芽生え」そのものじゃないですか。
ガストンっぽい自らの正義を振りかざした奴等の「夜襲」も無事成功し、クライマックスへ。
既視感の連続で、正直退屈でした。
それに、声酷いね。ほんとに。
アバターと同じ声でやりたいっていうどなたかのこだわりのせいで、声優でも俳優でもないアーティストが主演の声を担当し、まぁ合わないこと合わないこと。
佐藤健の声は、竜だから何とか聞けるものの、14歳?の少年の声には全く聞こえない。
何よりも玉城ティナが酷すぎる。
高校生の声にも、学校のマドンナの声にも聞こえないし、違和感しか覚えなかった。
おばさん軍団も酷いし、途中途中の、明らかにゲスト声優です!っていう大衆の声、コナン君の劇場版に必ず出てくる棒読みの子供達みたいな下手さ。
学祭の出し物で作ったんじゃないんだから、みんなでワイワイ出したい人出せばいいってもんじゃないんですよ。
とにかく、批判の的だった理由が見た事でしっかりわかりました。
他の皆さんも言っているように、ガッカリです。
時かけ、サマーウォーズの感動を返してよ。
脚本くらい誰かに書かせましょうよ。
もう前作共々の大批判でいい加減気付きましょう。
どれだけファンの期待を裏切れば気が済むのか、今後も楽しみにしておくことにする。