「インターネットをやって傷つかないことはない。」竜とそばかすの姫 せいやさんの映画レビュー(感想・評価)
インターネットをやって傷つかないことはない。
ベル、鈴役の歌手、ミュージシャンが素晴らしいのは大前提として、細田守監督の作品は本当に大人、主人公の親が素晴らしいと思う。あんな風に子を導くような接し方をする親、現実でいるのかな笑
人とは違う行動を取る人に対してひどく中傷する人は必ずいます。
勇気ある行動を取った鈴のお母さん、増水した川を渡って実の子を置いて見ず知らずの子供を助けに行くべきではなかったという心ないコメント。ですがこれは正論ではあります。そう思う人もいるでしょう。
ヒロちゃんが、アンチがいるのは本物の証拠と言っていました。
細田守は誹謗中傷は絶対的悪。なくさなければならないではなく、主人公に強くなる道を選ばせた。
誹謗中傷は悪いこと。その人を訴え、誹謗中傷がこの世からなくなるように戦うのも正しい。
ですが誹謗中傷する人は必ずいる。その上で自分はどう強くなるか。これも正しい。
この作品のレビュー自分は星4.5にしましたが、5の人もいるし、1の人もいるし、0の人もいる。
素晴らしいと思う人もいれば、くだらないと思う人もいる。
虐待について詳しい人から見れば、この映画はぬるいだろう。ご都合主義が多いだろう。
私も他映画のレビューで1をつけることもある。
人それぞれ意見があって当たり前なのだ。
誰の意見が正しくて、誰の意見が絶対におかしいなんてことはない。
個人的には、ベルは日本人。アジア人が世界一の歌姫になるのは現実的に違和感がある。
竜をアメリカなど外国人にして、U自体を自動的に共通言語に変換できる。とかならベルが世界一の歌姫になるのも納得できたかもしれない。
全部日本の出来事にするのは、せっかくグノーバルインターネットなのに、もったいないなと感じた。
ですが起承転結、物語的にはものすごく良かったです。
人助けをする。鈴は自分を置いて見ず知らずの子を助けに行った母親をずっと理解できないままでいました。
でも母親は誰に止められようと、罵られようと自分の意思で助けに行ったんです。
鈴が1人で東京に行ったのも、誰もそこについて行かなかったのは、合唱団のおばさまは、1人で行くのはあの子が決めたことと言ってました。1人で自分の意思で鈴が行動したことを示したかったんじゃないかなと思いました。