「主人公に全く共感できない」竜とそばかすの姫 砂糖さんの映画レビュー(感想・評価)
主人公に全く共感できない
音楽と絵は良いのですが、ストーリーが稚拙すぎて途中で飽きて早く終わらないかなと思っていました。主人公に全く感情移入ができません。自分のことばかりを考えていて見ていてイライラします。
父親や幼馴染を顧みないくせに人を助けたいは笑えますね。毎日夕食を食べてないようなそぶりでしたが、それだったらもっと拒食症の人みたいにガリガリになってるはずでは?それなのになぜそんな健康的な体をしている?
思春期なのでまあ仕方がないかもしれませんが、父親が話しかけてるのにつれない態度を取る理由が分かりません。母親が亡くなったのは父親のせいではありません。
どういう態度をとったら良いかが分からないのかもしれませんし、それはまだ分かるのですが、そのような人間が仮想空間で知り合った素性も何も知らないような人間をリアルで助けに行きたいと思う心情になることが理解不能です。意味分かりません。
学校内でモテまくりの幼馴染が主人公を気にしているってのも少女漫画のようなご都合展開ですね。世の中にはこんな人いないですよ。陰気で性格の悪いヒロインを気にかけてくれるイケメン幼馴染なんてw
そんなイケメンを無下に扱う主人公にイライラします。話しかけてくれてるのにロクな返しもせず、言いたいことを言わずにうじうじしていて見ていて不愉快です。主人公は終始不愉快でした。
最後に幼馴染の忍は「今後は普通に付き合える」的なことを言ってましたが、は?忍は主人公のことを好きなのですか?こんな性格に難ありの女を??ほんと少女漫画か何かですか??付き合えるという意味が人としてなのか恋愛的な意味なのか分かりませんが、後者ならドン引きです。
仮想空間内で竜が最初はベルを突き放していたくせに、急に親しくなる(打ち解ける)流れも全くもって意味不明でした。
この話をすっ飛ばした独特の雰囲気はジブリのようですね。理解できません。
しかもベルは竜を気にする要素なんてほぼない(ライブに乱入されただけ)なのにわざわざ竜に怒られてまでも城に忍び込む理由が分かりません。なぜそうまでして竜の素性が知りたいのか、その流れを作中で表現すべきではないでしょうか。
あと城で竜とベルが踊ってるところは美女の野獣かと思いました。名前もベルだし。既視感がありましたね。
ベルが竜に素性を明かしてそれを信じてもらうためにUの中で自分の正体を明かすのも「は?」と思いました。
どれだけのリスクがあるか分かっているのでしょうか。
主人公は住所や本名を特定されて炎上してその後病む未来が見えますね。
全体的に「?」だらけでストーリーは全く面白くありませんでした。想像力がある人なら話の中で表現されてない部分を上手く想像して楽しめるのかもしれません。
音と美術だけが良かった作品でした。