「餅は餅屋、細田守はあくまでも演出家で売れたにすぎない」竜とそばかすの姫 Uさんの映画レビュー(感想・評価)
餅は餅屋、細田守はあくまでも演出家で売れたにすぎない
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一言で言うなら、一見豪華だが、品数が多すぎて途中で飽きてしまう料理。
本作は、細田守が監督と脚本を手がけている。私自身が細田守監督の作品に惹かれたのは『おおかみこどもの雨と雪』の雪原を雨と雪と花が無邪気に自由に走り回るシーン。これは私の自論だが、映像だけではなく音楽との掛け合いがあってこその映画だと考えている
本作の音楽メンバーは、常田大希手がけるオープニングにU(中村佳穂)の歌声と岩崎太整が音楽監督を務めている。豪華なメンバーに期待して映画を見に行ったが、あまりにも脚本が拙いもので、音楽のことは忘れてシナリオに集中してしまい楽しめなかった。最初の15分がクライマックス。
脚本が拙いと感じた点に、
・伝えたいものがわからない
・見せ場がよく分からない
・電脳世界の説明不足
・登場人物多すぎ
・構造がよくわからない(敵はだれ)
・SNSの設定の雑さ
・急に恋愛要素入れるな
・美女と野獣の世界観
・謎の人物の正体
あまりにも情報が多すぎて、大衆向けアニメーション映画を手がける監督して自覚がないのでは?と思わず思ってしまった。大衆向けである以上誰もがわかりやすい内容にすべきでは。
一応本作のよかった点とてして、
・アバターのビジュアル
・ベルのキャラデザ
アバターのビジュアルに関しては、『サマーウォーズ』を彷彿とさせるものであった。
ベルのキャラデザは、かのディズニー映画のキャラデザを手がけた方が作られたようで。
悪い意味でもう1度この映画を見たい。細田守はどういう意図でこの脚本にしたのかを念頭に、おそらくだがAmazonプライムビデオに後々来ると思うのでぜひ見てみたい。
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