「映像と音楽 ストーリーはしっかり見ないと理解不可」竜とそばかすの姫 みけさんの映画レビュー(感想・評価)
映像と音楽 ストーリーはしっかり見ないと理解不可
細田守監督のスタジオ地図作品は全て鑑賞済みですが、今回のは映画館で見るべき作品だと思います。
大音響大画面で是非見るべきですね。
ストーリーについては破綻しているとか色々言われていますが、個人的には描写は薄いが理解できる範囲だと思います。
母親との思い出だった歌うことが母親の死をきっかけに歌えなくなるほどトラウマになってしまうことに薄いと感じる方もいらしたようですが、トラウマは人それぞれなので薄いとは思いませんでした。
母親の死後父親に対して反抗的態度とか言われてましたけど単純に接し方がわからないのでは?
思い出の描写にも父親は殆ど出てきません。
父親は仕事ばかりで、子供との時間を作ることができなかったことは明白です。
母親の死後もおそらく子供の世話は合唱団の皆さんに協力していただいてた可能性もあります。
合唱団の方と父親は連絡先を交換しており、鈴がベルだということも理解していました。なにより歌えない鈴が囁く程度には歌えていると考えると古い中なのではないでしょうか?
距離がある状態のまま思春期を迎え、さらに距離が開いたと言った感じでしょうか?
ベルが初めて歌ったとき話しかけて最初のフォロワーになったクリオネは知くんですね!クリオネ可愛い。
竜にする必要はどこにあったのかちょっとわからなかったけど、14歳の少年が弟にヒーローを見せたくて闘技場に参加したが、心の強さ元々のポテンシャルをさらに引き上げるUの世界で、言葉の暴力で図らずも鍛えられた恵は他のAsを破壊するまで強くなってしまうという悲しいものですね。
そしてベルがアンベイルを自らする描写とジャスティンからスポンサーが離れるシーン、最後知と恵の父親に立ち向かうシーンで、あぁジャスティンは知と恵の父親なんだと理解しました。
だから怯えて顔を見た瞬間殴ることができなかったのだと。
スポンサーが離れる理由はベルをアンベイルしたからではなく、虐待の映像が拡散されたから。
虐待については直接を手を下す描写はなく、言葉の暴力を指しているのだと思います。
痣が増えるのは物理的ダメージではなく心のダメージ。だから痣が震えている。
あの父親は本人たちに暴力を振るのではなく自分の言う通りに操りたいから暴言を吐いているわけですね。
考察しきれなかったのはカップですね。
あんなにピンクのかけたカップを使っている描写を増やす理由はなんなんでしょう。母親の形見なのかな?
また見に行って確認したいですね。
気に入ったシーンはAsの名前をsuzuと打ってから消してBellにしたシーンですね。
新しいもう1人の自分になるためにローマ字表記ではなく鈴を英語で言い換えてbell。
本人のアカウントはBellだったかな?周りが美しいという意味のeを付け替えたBelle表記にしてるだけで最初は単純に鈴の英語表記のBellだった気がする…それもまた見に行って確認したい!