劇場公開日 2021年7月16日

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「中だるみを感じたものの、総合得点85。」竜とそばかすの姫 sweetpotetoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0中だるみを感じたものの、総合得点85。

2021年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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sweetpoteto
いこなさんのコメント
2021年8月1日

勝手に解釈したのがこんな感じです↓
できれば語らいたい笑
 最初に嫌われ始めた理由は、対戦して負けた誰かが「こいつのせいでデータが壊れた」って怒ったことで、同じような事例とかそれに共感する人が出てきて、悪い印象がついて、全く関係のない人にまで「あいつは悪だ」って判定されるようになって…きっかけは主人公がクラスメイトから弾かれそうになったやつと変わらないんじゃないかなぁ…
 それが収集つけられなくなるまで広まっていったverが「竜」。あそこまで来るとその顔がそこにあるだけで、本当は何もしてなくても「悪いやつが来た。邪魔。悪いコトしてる。」って認定されるようになるんだろうね…現実のイジメみたいに
 母親が無くなっていた事と言い主人公と似てるよね…妻を亡くした父親がどうなったか、の違いだけでさ。
 世間に「圧倒的悪」の印象が植え付けられた竜もその裏側ではただの被害者だった。その描写があるからこそ、「悪役は元から悪だったわけじゃない。この作品の悪役達も別の面からみたら悪役じゃない。そう行動する相応の理由がある。」って事が伝わってくる。ベルの前の歌姫もそうだった。虐待していた父親もきっと母親関連で何かあって、正義の人もきっと。
 作品にでてきたお城は、個人の力じゃもうどうにも出来ない程積み重なった悪評の固まりで、誰もキッカケを思い出せない程積み上がった象徴で、誰も助けてくれないし自分にもどうにも出来ないと閉ざしきった竜の心を具現化したものなんじゃないかなぁ…

 面白いのは、あくまで竜と姫の関係者たちにとって非日常なだけで、視聴者達は何の為に姫が姿を晒したのかとか知らないんだよね。話題の歌姫が普通の女の子だったっていう事実も賛否両論で、でもちゃんと「応援してるよ」って声も拾えるようになって。
 主人公を良く理解してる友人が、理解しているからこそ「無理だって!」って焦っていたのも、印象的。友達思いの良い子や…

いこな