「詰め込みすぎだけど薄い作品」竜とそばかすの姫 やぎさんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込みすぎだけど薄い作品
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まず、良かったところは歌と映像。それ以外はなんというか手放しでいいと言えるところはなかった。
多分、監督の好きなものや過去作の要素(オマージュ?)を詰め込みすぎて、肝心の本筋が散乱してる感があるからだと思う。
一つ一つの要素はいいけどまとまりがない。
歌、高知の描写(つっても人口爆発しすぎ)はいい。
ただ、何故竜に引かれたのかがよくわからないし、竜周りのご都合主義感はすごい。ヘビーなテーマを扱うのに時間が足りないのか、描き方の問題なのか?
最後の救出シーンにしたってコーラスの人たちがいる必要性が無いし社会福祉が信用ならないにしても子ども一人現地に向かうのを許可するし、主人公は会って抱き締めて終わりで丸投げだし根本的な解決になってない。そこら辺の処理がずさんすぎて楽しめない。
描写が薄いから結局、母親の死のトラウマ解消の舞台装置としか感じられない。
色々と惜しい作品。
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