「迷走してたし雑かな 物語は分かり易さが大事」竜とそばかすの姫 水面さんの映画レビュー(感想・評価)
迷走してたし雑かな 物語は分かり易さが大事
結局、察してくれじゃなくて、伝えたい人に伝わるように考えて作るのが、物語を作る上での観客への思いやりであり、かなり重要なことじゃないでしょうかね?
時をかける少女と同じ監督とは思えない、全くの別物ですね。
もう少し丁寧に作られた方がいいのでは? カミシンと人気少女が両思いになるシーンとか、唯一のギャグどころ?としてなのか尺結構使ってましたけど、あんなに尺取る必要ないし寒かったです。そんなどうでもいいところに時間使わないで、もっと登場人物の心理描写に時間取った方が感情移入しやすいですよ。
観客からしたら、登場人物は全員「初めまして」の初対面なので、キャラが何を考えて、どうしてそう思って、どうしてその行動を取ったのか、バカでも分かるくらいに分かりやすく描かないと何も伝わりません。
せっかく映像も音楽も良いのに勿体無いです。
せっかくキャラ一人ひとりが何か言いたげ、何か抱えてるのに、それを観客に開示しないなんて本当に勿体無いなあ。
登場人物の心理をもっと晒け出さないと、もっと登場人物達の気持ちを見せてくれませんかね?
私には、キャラ達がみんな何か話したいのに、スポットライトを浴びれないから喋れず口の中でモゴモゴしたまま終幕を迎えてしまった感じに見えて、可哀想だなあと思えてなりません。
キャラってそれぞれ役割を持っていて、無駄な存在は無いものだと思っているのですが、この作品は、それぞれが自分の役割を理解してないような、しっかり役目を果たせてないような、中途半端な感じ。
歌は一番最初のやつは、迫力あって好きです。
最後に一つ。どうでもいい事ですが、最後あたりの曲、めちゃくちゃ、ファ◯マの入店音に似てるなと思ったんですけど、共感してくれる人いませんかね?(笑)